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タグ: 雲台

ギア雲台の大きな動き(粗動)を改善するために、他の粗動がしやすい雲台に乗せる

というのは写真家の新藤氏が解説動画をやっていますが、

#121 Leofoto G2 /Sirui L-20s Part III

ギア雲台はノブを回しながらゆっくり、動かすタイプの雲台で、とりあえず大まかな位置を決めるために、ギアを外して大きく動かすモードを、多くのギア雲台は持っていますが、

そのギアを一旦外す作業が、結構苦行なギア雲台が多いわけです(当方も使っているBENRO GD3WHはその典型w妙な力がいるレバー逆回しを、ややこしい位置でかけないといけないから)。

そのへんを簡単にしたマンフロットの

XPROギア雲台 – MHXPRO-3WG

https://www.manfrotto.com/jp-ja/xpro-geared-three-way-pan-tilt-tripod-head-mhxpro-3wg/

という、粗動が簡単にできるギア雲台が9年ほど前に出ました。写真家の鈴木心氏が、人物撮影の主力ギア雲台として推奨しています。人物撮影において、とっさにアングルを変えるという目的だと、非常に操作が素早くできるからです

が、一番下のクラスのギア雲台という扱いで出され、実際、やや精密性や、剛性、固定力がやや弱いとされ、それが大きく影響する、超望遠レンズや、小さな商品の撮影だと、ちょいと遠慮したくなる

という人も少なくはないです

そこで、他の大きな動きが楽にできる3way雲台や、自由雲台、あるいはティルト雲台の上に、ギア雲台を乗せ、とりあえずの大きな動きは、それらの雲台に任せるという人も、実際のところは上の進藤氏に限らずいます

雲台を重ねてカメラの位置が高くなることで、重心が高くなるため、やや振動に弱くなるということがありますが、上のマンフロット雲台MHXPRO-3WGは、初級者向け値段などもあってイマイチ固定とか剛性が足りず、いまいち受け付けないという人には、選択肢となります

実際、名門アルカスイスのアルカスイス モノボールP0や、中国のレオフォトが後に同じ思想の、自由雲台と、ギア雲台を合体させた製品LH-40GRすら出しています

【雲台のロールスロイス??】アルカスイス・モノボールP0(動画No.1491)

LH-40GR ギア搭載自由雲台 Leofoto

[ Leofoto ]レオフォト自由雲台|LHシリーズご紹介動画 [ 三脚講座 ① ]

雲台を接続するアルカスイスプレート

アルカスイスクランプを持つ雲台に、他の雲台をアルカスイスプレートをつけて重ねづけするとき、一般用のクィックシューは、コルクやゴムが張ってあることが多いのですが、それがたわみの原因になると敬遠する人もいます。また一般用のアルカスイスプレートは1/4ネジなので、強度から3/8ネジのプレートが欲しい人もいます

そうした条件を備えた

ゴムやコルクを貼っていない、雲台接続用のアルカスイスのクィックシューは

中国のレオフォトLeofotoが「雲台用プレート」等として売っています

P-LH55 雲台用プレート Leofoto など

【フォトキナ2014】マンフロット XPRO ギア雲台(4K)
マンフロット XPROギア雲台を使ってみよう その1

BENRO GD3WH(BENRO GD3WHCH)中国ギア雲台+超大型のボール雲台(自由雲台)WEYLLAN CH55 Low Profile Ball Head 55mm

の組み合わせ、マクロ撮影実験を行いましたが、

タムロン 150-500mm といった2キロ近い望遠レンズでも、まあ240mmくらいまでは、使えるレベルにはなります(小型なので、撮影が終わったら負担がかからないように外すこと)。300mm以上は、持っている接写リングの都合上で、安定性などの検証はしていない

ベンロの三脚で、ティルトの粗動がやや面倒なことがあることもある弱点も、大型ボール雲台接続で解消

ただ、自由雲台と接続プレート+ギア雲台で2キロ近いので、風景撮影などには全く向いていないw

マンフロット雲台の200PL, 410PLクィックシューをアルカスイスクランプに変換するアダプター

マンフロットの独自RC2クィックシューをアルカスイスに変換するアダプター、まあいろんな製品が最近は出ていますが、中国Ishootの製品 これは改造の必要はない

Ishoot IS-200PL-PRO

https://ja.aliexpress.com/item/1005001616378742.html

上のはセット品ですが、自分が好きなアルカスイスクランプをつけられるアダプターのみの販売もある

こちらはマンフロットの純正品

200PL-PRO プレート

https://www.amazon.co.jp/Manfrotto-クイックリリースプレート-マンフロット200PL対応-8ネジ変換大小リング付属-200PL-PRO/dp/B079CW7T7S

マンフロットの三脚雲台のクィックシューを、アルカスイスに変換するアダプター

iShootクランプアダプターは、Arca-Swiss FitのManfrotto Gitzo クイックリリースプレートとManfrotto 200PL 410PL およびARCA Fit三脚ボールヘッドジッツオGH1780 GH2780 GH3780 マンフロットMH490 MH492 MH494 MH496 MH498 MH054 MH055 MH057 MHXPROシリーズと互換性があります

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08MFC45WK

アルカスイス式のクランプですが、マンフロットManfrotto 200PL / 410PLクイックリリースプレートを、アルカスイス式に変換する装着型コンバーターが付属(取外し可能なキットが同梱)


マンフロットの各種ギア雲台の独自規格クィックシューを固定するRC2クランプ形式を、アルカスイス形式クランプに変換するアダプター

不動産写真に最適な三脚ギア雲台:米国の不動産写真プロの2024年新年の案内ガイド コスパ編

米国の建築写真家Nathan Coolさんがおすすめのギア雲台を特集

The BEST tripod head for real estate photography 不動産写真に最適な三脚雲台

この動画はそんなに高くなくて、かつ性能の良い雲台=コスパ優先ということがテーマなので、

アルカスイスの雲台は高すぎるために選外ということになっています

BENRO GD3WH ギア雲台

K&F Concept ギア雲台

がコスパの良い不動産写真用ギア雲台とされ

NEEEWERも180ドルほどのギア雲台を出したがまだ検証していないということ

動画4:01 古い時代には皆、マンフロット 410 ギア雲台 (https://www.manfrotto.com/jp-ja/410-junior-geared-tripod-head-easy-to-use-ergonomic-knobs-410/)を買ったものだが、僕は今は勧めない 人気は落ちている(*当ブログ 多分中国製メーカーの躍進のせいでしょう)

動画4:52 ポピュラーな雲台としては、

SUNWAYFOTO GH-PRO II ギア雲台 SF0294

があるが、Nathan Coolさんは、このギア雲台は、4キロと、耐荷重量が低いので、「不動産建築」写真では、耐久性能が低いということになり、勧めない としています

動画7:29 BENRO GD3WH ギア雲台 の弱点は、アルカスイスプレートを固定するクランプだ 2重のセーフティーロックとなっているが、これが安っぽい金属ギアと、プラ製のノブでできていて、下手なことすると、ここのプラのノブが壊れる事があって、僕も壊したことがあるんだ という話

動画8:43 K&F Concept ギア雲台 についてくるアルカスイスプレートは、カメラがしっかり固定できない等かなりのアレなものだ ***まあ、こう言われたのでメーカーも改良してくるかもですが、別のアルカスイスプレートを買った方がいいかもです


動画の中でNathan Coolさんは言っていませんが、コメント欄で

1;L型ブラケットについてはまた動画を作る**不動産写真は横位置基本なので、縦位置で使う発想はなかった模様

2:Leofoto G4雲台は勧めない Arca Swiss D4の劣化版だし、現在市場で売ってるところを見つけるのが難しい

3:Arca Swiss Cube C1 は、今回の動画は安くて品質の良いギア雲台というのがテーマなので、2000ドルもするから取り上げなかった

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建築写真に最適な三脚ガイド:時代はフルサイズ主流の時代となり、2022年には中型三脚を推奨が増えた

スリック三脚トラベルスプリントと中華格安自由雲台【製品レビュー】小型三脚で、自由雲台(ボール雲台)を使う場合は、自由雲台のランクを1~2ランク上げるとブレ防止性能が上がる

三脚は持ち運べる範囲でできるだけ足が太くてでかいものが良いのは、今でも変わりません

しかし、撮影条件によっては、

旅行が主体で、撮影は二の次の場合

など、

できるだけ小さくてコンパクトな三脚が欲しい時もあります

てなわけで、

未だに愛用しているのがスリックのトラベルスプリント

初代の物のデーターはスリックの案内からは消えていますが、

改良型の二代目のデーターはあり、二代目はトラベルスプリントではなく、スプリント Mini IIとして販売されました

スプリント MINI II GM

http://www.slik.co.jp/discontinued/digital-series/d_sprint/4906752106235.html

エレベーターをあげない状態での高さ

880mm

エレベーターをあげた状態での高さ

1080mm

パイプの一番太い部分20mm

超ヘロヘロへロ三脚

ですが、

縮長:350mm

0.78 キログラム

の超軽量と、レバーロックによるワンタッチでのセットアップ

なので、

旅行には活躍することもある三脚

当然ヘロヘロでもあるので、

雲台を、アマゾンやAliexpressで3000円ほどで売っている 2ランクほど大きな、ボール直径28mmほどの激安自由雲台に置き換えて、強度をごまかして使っています

あまり伸ばさず、1/15~4秒くらいのシャッター速度を避ければ、超望遠は当然結構苦しいですが、標準広角系では、意外と使い物になったりします 

この雲台、アマゾンなどでいろんなNeewerなどのブランドで2500~3000円ほどで売っているものです。やすいので、シビアに見れば、ボールの動きや固定が、ノブ固定で動いたり、ややぎこちない部分はありますが、固定できれば意外としっかり 価格から言えば文句言うものでもない

ただ、やすいものには理由がある通り、ノブのゴムがものすごい粗悪品なので(最近のは少し改良されたのかな?)、数年すると割れてきて、当方は全部ノブのゴムが破れているので、接着剤で固定してますw後はシリコンシーラントとか、ゴム板貼り付けてで補修するとかの方法もあります

スリックは、この小型トラベル三脚の改良型をスプリントの名前は外して今でも販売しています

最新型は3WAY雲台搭載で価格が随分高いですが(初代と二代目はへロイ自由雲台付きだった)あと、二代目のスプリント Mini IIと同じように、初代にあった足のねじ式で引き出すスパイク機能がなくなって、ゴムの平型足になった模様(スプリント Mini IIは実機保有なのでわかるが、最新の三代目のスプリント S110は、実機は見ていない)

スプリント S110

https://www.kenko-tokina.co.jp/slik/digital-series/sprint/4906752107096.html

三脚の強度が不安な場合は、雲台のランクをあげようという提案は、日本の梅本製作所がやっていて

「特別編:ニコンD800Eで検証する三脚ブレテスト
~1サイズ上の雲台でブレに強くなる」
バックナンバー

本誌:武石修 デジカメウォッチ

2012/10/22 12:22

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/item/565399.html

「それぞれ雲台を1ランク上げた組み合わせが好結果になっていることに気づく。

 同製作所では従来、「より安定性やブレの抑制をもとめるなら、雲台を1サイズ上げて欲しい」とアナウンスしていたが、梅本氏は今回の実験でこのことが証明できたとする。雲台はカメラボディという震動源に近いため、よりしっかりした雲台を使った方が、ブレ対策には有効とのことだ。…三脚を1サイズ上げると1kg程度の重量増になるが、雲台を1サイズ上げるだけなら100~200gの重量増にとどまるメリットもあるとする。」(上記デジカメウォッチ記事より)

と、ブレ対策で一ランク大きな三脚を使うというのもありだが、小さい三脚の、雲台のランクを1サイズ上げるのも、三脚ブレ対策としては、荷物が増えないので良いという梅本製作所の提案

とは言っても、3way雲台、ビデオ雲台などはランクを上げると、重量が重くなり頭でっかちとなるので、軽い三脚には不向きです。でも、自由雲台なら2ランクくらいあげても、まあ、なんとかなるので、自由雲台なら、少しデカ目の自由雲台に取り替えると、トラベル三脚がより安定するという話

*三脚と雲台の重さのバランスは、三脚2 雲台1 の重量バランスまでにとどまるのが良いと一応の目安がある

INNOREL G44 自由雲台Ball head(通販専門会社の三脚用雲台紹介レビュー)

2010年頃から、中国の三脚メーカーが世界市場に食い込み、日本の老舗三脚メーカーベルボン(Velbon)が、ハクバに買収されてその一部門に縮小する羽目になっていますが、

Benro, Siruiと言ったもの以外に、

通販がメインの三脚用品ブランドとして

Neewer、K&F、などなどが幅を利かせています

そんな中、完全に通信販売メインでAmazon, Aliexpress, Ebayなどから買える三脚メーカーとして

INNOREALというのがあります

店舗販売しない、通販専門会社として、価格が安いことが特徴です

三脚はでかいほどいいのが原則ですが、旅行メインのときなどできるだけ小さい三脚を持っていきたいこともある

このため、妥協案として

小さめの三脚を、パワーアップするには、少し大きめの雲台を取り付けるというのがあります、

3ウェイ雲台や、ギア雲台、ビデオ雲台などは、その三脚のサイズより大きめの雲台を選ぶと、頭でっかちでバランスが崩れたりするのですが、

ボール型の自由雲台は、もともと軽いので、その三脚の適正雲台サイズより、1~2ランク大きい雲台をつけても特に問題はないので、自由雲台を使う人は、1~2ランクサイズが大きい雲台をつけることで、安定性を増すことができます

というわけで、INNOREALというメーカーの44mmボール自由雲台、INNOREL G44を購入してみました *2022年は円安のため、ドル建て換算では高くなるので、AliexpressやEbayより、日本円での価格上昇を抑え気味にしている、日本の通販サイトでの出品から買った方が安い場合もあるかも?為替レート次第ではEbayやAliexpressで買ったほうが安い場合もある

INNOREALは、より軽量化したN44、ツィンパノラマ機能があるV44など、G44とにたバージョンもありますが、好みで選ぶといいでしょう 

評価の定まった中国SiruiのK-30Xを買うつもりだったのが、ゲテモノ好きで試しに買ってみたのがこれ

28mmパイプの中型三脚のパワーアップ機材

重量530g

*3/8ネジ、1/8アダプターは付いてこないので、必要なら別途購入すること

工作精度は、工作機械の品質が上がったので、2020年現在中国製だと馬鹿にするようなことは、2015年あたりはからは必ずしもないです

INNOREAL G44もきちんと使える

44mmの大型ボール自由雲台で、多少の重さの機材も楽に扱える

低重心、及び固定ノブが大きく取ってあるので、21世紀に自由雲台で盛んになった、フリクションコントロール(テンションコントロール)機能はいらないと判断されているのか、その機能はないです

まあ、固定ノブが大きく、ボールも大きいので、フリクションコントロール(テンションコントロール)がなくても、固定ノブの緩め方の手加減で似たようなことができるので、INNOREAL G44は、価格からして使える自由雲台だが、ノブをうまく緩めるのになれるまで、ちょいと時間がかかるかも

ボールの動き、ノブなどの使い勝手は、引っ掛かりもなくて良好だが、ノブの調整テンションなどの固定回転の操作性は、上位メーカーに比べて詰めが甘いような気がする。フリクション調整がないタイプなので、ノブ固定の微妙な調整の回転角の工夫がもう少しあったほうがいいような。だが、なれれば特に問題はない 3キロ位の機材ではなく、5キロ位の超望遠レンズ運用なら、もっとランクの上の会社の製品選んだほうが快適でしょうかね?

アルカスイス式のクィックシューで、汎用性が高い

中国メーカーは格安品は、ゴムなどの材質がよくなく、ノブのゴムが数年で劣化して割れることがあるが、この製品はゴムを使っていないので、普通に使う分には特に壊れることはないだろう

箱などは通販専門会社らしく非常に質素で味気ないが、それで値段が安いなら、特に文句言うものでもない

上 中国語と英語で8年保証書もついてますが、日本で修理拠点はなく、中国送り返すこと考えたら、また新しく買った方が安いのかも

日本語の説明書はついてませんが、三脚の雲台を使ったことがある人には特に問題ないでしょう

耐久性等は、あと数年使わないとわからないが、値段からして壊れたら買い替えというのが正解でしょう

INNOREALは、まあまともに商売しようとしている系統の会社ですから、値段なりというか、値段以上には、きちんとした製品なので、アルカスイスRRS欧米の老舗はともかく、コスパで世界に売ってきたスリック、ベルボン、梅本などの日本の雲台三脚絡み用品メーカーが苦戦しているのは当然という製品であるとはいえます

同じ中国メーカーで悩むなら、自由雲台に関しては、Siruiのほうが無難かもしれませんけど

【2024年5月追記】

スリックのアルミ大型三脚プロフェッショナルII(32ミリ)にこのINNOREL G44雲台を装着、500mmのズームレンズでのブレ具合検証

https://t.me/stockphotomoney/670

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フリクションコントロールってなんぞや

以下の方の動画見てくださいw

【雲台】自由雲台のフリクションコントロールとは?

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スリック三脚トラベルスプリントと中華格安自由雲台【製品レビュー】小型三脚で、自由雲台(ボール雲台)を使う場合は、自由雲台のランクを1~2ランク上げるとブレ防止性能が上がる

中国三脚ブランド、WEYLLAN、INNOREL、ARTCISE、SWFOTOなどのメーカー(Chinese Tripod and Head)

中国三脚ブランド、WEYLLAN 自由雲台CH55のレビュー【結構豪華w】

Bigger Tripod Ball Head can reduce the vibration of aluminum tripod: a Comparison between 44mm ball head and 55mm ball head: 1~2ランク大きな雲台を使うことでも、三脚のブレを抑える性能がアップ

三脚雲台アクセサリー、アルカスイスタイプのクランプの向きを変えるためのクランプなど【便利グッツ】

縦向きになっているアルカスイスクランプを横向きに変えたいなどというときに便利なアイテム

廉価な中国メーカーのものが増えてきて、それしか見つからなくもなっていますが、探しにくい人向け案内

koolehaoda QR-50B ダブルクイックリリースクリップは90°回転できます,反対側にスライドするアルカスイスプレートRRSレールプレートノードに使用
Koolehaoda アルミ製クイックリリースプレートクランプ 38mmワイドダブテール互換のアルカスイス ために 38mmクイックリリースプレートプレート、 三脚一脚ボールヘッド

入門、屋外用ギア雲台BENRO GD3WHの、改良新バージョン?BENRO GD3WHCNの簡単な感想レビュー:価格が半値近くなる中国からの直接輸入、アマチュア、ライトユースで壊れたら買い替えという考えができるならあり

BENRO GD3WHは、入門用ギア雲台として、それなりの評価を得ています

Benroはプロ三脚・雲台市場に食い込もうと、一昔前は大型機材をたくさん投入しましたが、微妙な使い勝手仕上げなどで詰めの甘い製品が多かったのか、大型機材では食い込めず、現在は入門~中級クラスの製品をメインに展開しています。(追記、現在は別企業と組んでInduroブランドの三脚なども、生産しているということです。ただ同時期に展開したSirui(シルイ)のほうが大型機材を積極的に展開してますね、今は)

Benroのこの雲台も、小型軽量と、アマチュアやプロのライトユースをターゲットに作られて、Benroはこれ以上のサイズのギア雲台は作らないことを見ても、大型のプロ雲台ではBenroは売れないと判断したのでしょう.

BENRO GD3WHの重量は、0.74kgと非常に軽く、

ギア雲台で老舗のマンフロットの

入門用低価格ギア雲台

X-PRO-Geared-Head (MHXPRO-3WG の重量0.75kgとほぼ同一で、

基本は入門ギア雲台、仕事は、機材を軽くしたい時に使うライトユース用のギア雲台で、細かいところをギャーギャー言うならもっとでかいギア雲台買いなさい、というクラスのものです。

剛性などは当然それなりで、当然重量のあるものの撮影では、過度の期待をして買うものではないです 耐荷重量6キロとありますが、マンフロットのX-proと同じく4キロくらいの機材まで対応で快適に使いたいなら2キロ位の機材が適正というところ

ミラーショックがない+軽量のミラーレスカメラが最も適していて、一眼レフなら小型から、中級クラスのものに対応し、大型の中判カメラや、使うレンズも、大型の超望遠レンズでの利用は、使えなくもないがさほど期待しないで使うもの

小型なので、ノブとかの動きがだるいのはこれも当然 

メインはアマチュアユースで、プロなら荷物を軽くしたい旅行やロケで、中型くらいの三脚(大型三脚につけても構わない)で、多少のちゃちさと限界を頭に入れながら使うものです

*プロの室内、スタジオ利用なら、マンフロット400かマンフロット405が推奨

マンフロットの

X-PRO-Geared-Head (MHXPRO-3WG

よりは金属部分が多いので、多少はマシなことがある、アルカスイスプレートが使える。日本や米国などの海外正規店を通すと3万円だが、中国の直販個人輸入だと12000円~15000円ほどなので、それなら、故障したら使い捨て気分(修理も1~2万円するのが普通なので)で、買うのもありだろうというクラスの製品です

マンフロットのように、故障したパーツを購入して自分で修理ということはまずできない(接着剤で直したり、ネジ締め直しで治ることもある)

よく言われることですが、この、プロが酷使すれば2~3年でへたる可能性があるのですが、そもそも軽量小型でライトユースのものなので、このベンロのギア雲台BENRO GD3WHは酷使=毎日物撮りを長時間するプロには向いていない。

さて、3万円という国内正規品価格なら当然買う気にならないので、半額以下ですむ中国から直輸入しました。*いろんな海外通販で扱っているので、ご自分のお好みのところから購入なさるといい

BENRO GD3WHは、中国からの個人輸入だと、現在はBENRO GD3WHCNという新バージョンと称するものが安く買えるので、そっちにしましたが

BENRO GD3WHCNは、BENRO GD3WHのよく言われるノブが外れる不具合に対応した、改良型なのか、それともコストカットのために何処かを劣化させたのかは今のところ不明 *新バージョン、BENRO GD3WHCNは中国でしか2022年の今のところ買えない

来たものは、新バージョンのBENRO GD3WHCN ちゃんと製品タグもついてきた

BENRO GD3WHCNは、耐荷重量が5キロと表記する販売会社もありますが、ついてきた商品タグの裏側には、

Load 6kg=耐荷重量6キロとあります。まあ、サイズ的に、同サイズのマンフロットXproと同じ、4キロ耐荷重量と考えるのが無難、使いやすいのは2キロ位までの機材と考えたほうがいいでしょう BENRO GD3WHから表向きのスペックは変わっていなので、何が新しくなったかは不明

本体も、BENRO GD3WHCN と新バージョン表示

重量大きさ的に、ランクは入門ギア雲台なので、当方的には多くを期待してないので、まあ、1万4千円前後なのに、一応使えるギア雲台と評価。

故障したら使い捨て、荷物を増やしたくない屋外撮影に持っていく小型ギア雲台(プロのスタジオユースならマンフロット400クラスがいい)、改造や追加クランプ無しでアルカスイス式のクィックシューが使いたいというなら、Benroのこのギア雲台はありです。

当方が買ってみたのはアルカスイス式のプレートが買ってすぐ使えるから。

*小型ギア雲台で、大きさ重量的に、入門用に毛の生えた製品なので、粗動や駆動時のゆらぎは、当然大型のものより大きい 大きく動かす粗動のノブや機構は、ややちゃっちいいので、私は故障防止に、大きく動かす粗動機能は、このギア雲台では、あまり使わないことにします。

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物撮りと、ギア雲台 Benro GD3WHと、新バージョンBenro GD3WHCN 【中国系三脚機材メーカーのギア雲台】

室内とかで、比較的近距離で商品撮影をするのであれば、三脚にギア雲台をつけての撮影が楽です


「緻密なフレーミングが素早くキマるギア雲台」

  • スタパ齋藤 ケータイウォッチ

2017年4月12日 06:00

https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/korekori/1054097.html


ごく僅かな角度調整などが非常に楽に行え、僅かなアングル変更でも構図が大きく変わる、近距離での撮影では、自由雲台や、3ウェイ雲台よりずっと楽にポジション調整が行なえます

また建築写真でも愛用する人が多数います

ただしデカくてかさばるので、屋外利用で持ち出すのはめんどくさい

このジャンルでは、マンフロットの410、405、400が標準で残りはアルカスイスの高額な代物でしかなかったのですが、

ギア付きジュニア雲台 410

https://www.manfrotto.com/jp-ja/410-junior-geared-tripod-head-easy-to-use-ergonomic-knobs-410/

ギア付きプロ雲台 405

https://www.manfrotto.com/jp-ja/405-geared-tripod-head-strong-and-lightweight-aluminium-405/

更に堅牢な、

ギア付き雲台 400

https://www.manfrotto.com/jp-ja/studio-geared-head-400/

よりアマチュアが買いやすいよう、さらに大きな角度調整を楽にした(ただしこの機能は、余り使うとギアのかみ合わせが悪くなったりですり減り、破損の原因になるという説がある)

XPROギア雲台

https://www.manfrotto.com/jp-ja/xpro-geared-three-way-pan-tilt-tripod-head-mhxpro-3wg/

があります ただし、安いので、ごく僅かに遊びが出るのでシビアな使い方だといらっとするかも?

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仕事で、大判・中判カメラなど(あるいは中判やフルサイズカメラを大判カメラに取り付ける場合)、使う機材が重量のある場合は、マンフロットの400が無難でしょう マンフロット405は、そこまで重量機材を使わない人向け、マンフロット410は、プロのライトユースや、外で大判カメラのビューカメラを使うなどの時、荷物を増やしたくない時に使う、Xproは主にアマチュア向けですね

プロで重量機材利用が多いなら、アルカスイス社の

アルカスイス ARCA SWISS
D4ギアヘッドクイック [雲台]

https://www.yodobashi.com/product/100000001001796224/

もありです

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ただ、使う機材が軽めのものなら、

ここ数年中国メーカーが進出してきています。

マンフロットの410, 405は長年製造されて評価が高いものですが、長年構造に改良を加えず+小型化してある分、ギアの遊びなど、昔から改良されていないのも事実で、ブランドと値段ほどではないじゃんという人もいるので、このクラスの比較的小型のギア雲台なら、もっと安い中国メーカーの最近の製品が良いと言い出す人は当然います

中国製メーカーのものは、マンフロットのようなマンフロット規格のクィックシューではなく、アルカスイスの規格に近い、安価に手に入るクィックシューに対応しているので、使い勝手が良いというのがあります。**アルカスイス規格というのは、厳密にはないので、時たま、はまらないとか、固定がうまくいかないという場合もあります。

国内代理店を通すと、結構な値段なので、その金額なら、修理部品を長く生産し、販売し、国内で修理可能なマンフロットのギア雲台を買うのが無難です。が、中国メーカーのものは、中国から個人輸入扱いだと1~2万円くらいなので、使い捨て、壊れたら買い替えという考えで、プロでもあまり大きな重量機材を使わないなら、特にアマチュアユーザーには選択肢としてはありです。*中国メーカーの日本での代理店は、自分のところで買ったものでないと(日本での代理店が複数ある場合がある)、有償の修理も、修理部品売らないとか、どこの国で買っても、有償であれば、修理してくれるイタリアのマンフロットとは大違いなのん気をつけよう

アマチュアだと、カメラレンズ一個に10万円以上出す人でも、三脚や雲台をケチる人が多いのが普通ですが、これら中国製のものも品質は上がっているので、三脚などの固定機材をケチりたいのなら、選択肢でしょう

当方は、中国製品としてはシルイの雲台と三脚、クィックシューも愛用していますが、こうした中国メーカーの難点は、モデルチェンジが早く、消耗品のゴムや、補修部品が故障したときにはもうなくなっているということがあり、長く使うものではなく消耗品として考えなければいけない場合があります。米国のKirk(一脚雲台で愛用してますが長年使ってびくともしない)などの、絶対的強度はあまり期待しないように。

中国メーカーのBenro

5年ほど前に、Benro GD3WHという製品を出し、日本国内正規代理店経由だと3万円もします

https://www.yodobashi.com/product/100000001006971749/

が、Amazon, Ebay, Aliexpressなどを経由した、中国からの直輸入だと、12000~15000円くらいで買えるので、ミラーレスカメラに鞍替えして機材重量が軽くなったこともあり、一部のプロも愛用している模様です。

耐荷重量は6キロなので、中判や大判といった大型カメラでの運用は、まあやめた方がいい。また、5キロ以内のカメラセットでも、つけっぱなしでおいておくと故障の原因になる場合もあるので、小さいギア雲台は、使わないときは機材を外したほうが無難。

Benro GD3WHは、Benro GD3WHCNという小改良版、あるいは中国国内流通バージョンもあるようですが、ただの中国国内用品名コード変更だけもありえます。Benro GD3WHCNでは、耐荷重量が6キロから5キロに落ちて表記されている

Benroは品質の高い三脚用品を売り出すことで有名ですが、やはり新規参入の会社で、老舗のマンフロットなどに比べ、細かい使い勝手での設計が甘いことがあり、時折?という事態が生じるとこのギア雲台でも報告されています

代表的なのは、アルカスイスプレートを固定するノブを、固定している中のネジが緩むことがあるというのが、Benro GD3WHで言われれて対処法は、以下の動画などで、

「BENRO GD3WH」調子の悪い&壊れたクイックシューノブの修理方法

アマゾンなどではこの絡みの苦情が少なからずあったようなので、新バージョンとされるBenro GD3WHCNではなくなっているかもしれません。他の米国人の検証などでは、アルカスイスプレートを固定するクランプギアにやすい金属とプラ製品を使っていることから、強く締めすぎると壊れるという話し**Benro GD3WHは海外向け品番で、Benro GD3WHCNは中国国内での品番という話もあります。

Benro GD3WHCN は今回試しに中国から輸入してみることにしたので、暇があったら、操作感についてレビューなど、まあ、3キロ位の機材で快適に使えるなら、この価格だし悪くはないとは思いますが、実物が未だ来ていないので マンフロットも中国メーカーの躍進で大変だな~ と言えるかどうかは不明

もともと、サイズ的にも価格的にも、マンフロットの410とX-Proの間を意識している製品なので、ランク的にBenro GD3WHCNには、重い望遠レンズでのスローシャッターや風に対する固定強度ガア~とか言い出す人が、期待しすぎて買うギア雲台ではないです。6キロの耐荷重量も、実際は3キロ前後と考えるとよい。またミラーシャッターショックの大きい一眼レフではなく、ミラーレスカメラでの使用を考えた方がいい

このクラスでギアの遊びが大きいのは、小型である以上やむを得ないので、もっと大型のマンフロット400か、Arca Swiss D4くらい買うしかないでしょう。大三元レンズより安いよwただ、価格からしたらこのクラスでこれ以上というのは難癖、マンフロット410とも大差がない


大きく動かす粗動は、ノブが小さいので、結構大変という人もいますが、このクラスはサイズ的に無理な相談とも言えますし、値段とサイズなりの性能だということを理解して買いましょう。

【2024年追記】

このギア雲台は概ね評価が特に海外で高いが、ティルトの粗動操作が、左手だとやりにくいので、右手でやるのが少し面倒。まあこれは個人の体格にもよると思うが、粗動のノブの一部の操作が、左手だとうまくいかないという人が他にもいるので。2024年現在は、国内正規品が3万円前後、並行輸入品が2万前後と、日本のベンロは修理は、ベンロの用意したB級品を整備したものと交換か、新品交換するということで、修理扱いはせず、部品も売らない模様。2022年当時は1万5000円くらいで買えたので、ヘタったら買い替えという考えならこの雲台大アリだったが、その後円安なども絡み、値段的に、現状は本当に安くてお買い得なギア雲台と言えるのかということには、?マークが付く これは他の中国メーカーのギア雲台全部に言えるが(日本の特定の代理店以外からの購入には一切サポートをしないし、部品も売らないとしているところが多数 シルイはUSCが外注扱いで一部修理をするらしい)

イタリアのマンフロットは外国で買ったからと言って日本で修理しないとは言わないし、部品もカメラ店からの注文か、海外などで日本にも販売やってるのとは大違い。

中国製三脚用品は、設計・生産ノウハウが未だ蓄積されていない会社が多く、新製品では、長い使用では微妙にツメが甘いところがあったりするので、改良品が出るまで待つのが当方の主義、円安でかつてより少し値段は上がっていますが、

所詮このベンロ製品は耐荷重量5キロまでの製品なので、より重い機材に耐えられるマンフロット400や405の出番がなくなるわけではないですが、屋外持ち出しとかロケの仕事では、このくらいの大きさのギア雲台を使うのは、有名プロでも普通

きっちり動けば、多くのアマチュア、プロでもライトユースには用が足りるスペック。

アマチュアが中心で、プロの屋外でのライトユースにも対応と位に考えておきましょう。ただ、マンフロット410位の実力はあり、2キロ位の望遠レンズのせても、意外としっかりしてるので、建築写真など、簡単な水平出しのみで使うようなジャンルだと、これだけで仕事をする人がいても全然おかしくないし、実際増えています。*マンフロットのギア雲台も、実際には410クラスの利用が一番多いのが実情、大型スタジオなどではアルカスイスなどの大型ギア雲台があったりしますが、個人規模のフリーだとね。

*ティルト方向、仰角がこのベンロは30度しかないとか言う人がいるようですが、

長年プロのスタンダードギア雲台を作ってきたマンフロットでいうと、

マンフロット XPRO(Manfrotto MHXPRO-3WG)ギア雲台のティルト角度は -90 から +20

マンフロット ギア雲台 410 405はそれぞれティルト角度 -90 から +30

マンフロットの最上位ギア雲台 400は、ティルトは上下+/-7.5度しか動かない(どっちかというと上に別の雲台乗せて、レベリング雲台のように使う製品だから)

というわけで、このベンロのギア雲台は、ギア雲台として普通のティルト性能なのですが、弱点のように騒ぐ人がいるのは…。特にプロと名乗っているならねw

なお、所詮は750g(マンフロットの、もっとちゃちなクラスの入門ギア雲台と同じくらい)の軽量廉価ギア雲台なので、バックラッシュが出るのを大げさに騒いだり、風の強い場所で長時間露光でぶれたり(三脚が風に揺られている可能性もある)、やすいギア雲台になに要求してるのかと書く人がいるのは

そんな細かいこと言うならアルカスイスでも買いなさい、と言いたいのですが、

三脚や雲台絡みだと、有名ブランドのジッツオやアルカスイスの数分の1の値段の中国製品買って、きめ細かいところに配慮がないだの、妙な条件作って使い、これダメポとか書いたり

あの、それ当たり前だろ

とか言いたくなる、クレーマーみたいな人、特に日本に多いですよね

このベンロ雲台は結構有名な建築写真家も使ってますよ。


あとは、Leofotoも、マンフロットのXproのように、大きな角度調整が楽に行える機能を持った、

Leofoto G4 業務用のギア雲台

SUNWAYFOTO GH-PRO II ギア雲台 SF0294 小型だが、やや華奢

https://www.yodobashi.com/product/100000001005752810/

国内正規品は3万だが、これも直輸入で1万ほど安く買える

別にもう一つ粗動用の自由雲台か、3ウェイ雲台を用意しそれに載せるタイプですが、

Leofoto G2 ギア雲台 物撮りに最高!

アルカスイス互換 三脚関連用品 アルカスイス規格クランプ・雲台は相性問題回避のため、ネジ止め固定式を買おう

アルカスイスは、海外ではよく普及した、日本で言うかんたんにカメラを三脚の雲台などに着脱できるクィックシューの規格の一種です。昔は高級品扱いで、日本では市場独占力が強かった日本の三脚メーカーがそれぞれ独自規格のクィックシューを出し、一部の人しか日本ではアルカスイス式は使いませんでした。最近は安価な中国製互換アルカスイス規格の普及で、独自規格を採用してきた日本でも採用が増えています。

アルカスイスって何?という細かい説明は他人の記事に任せて
「なるほどイイね! アルカスイス互換 スタパ齋藤 2017年6月14日 06:00」
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/korekori/1064791.html

三脚本体だと、プロでお金があれば、ジッツォ、予算がなければマンフロット。よりカジュアル・使う機会も少ない+特にハイアマチュで予算がないならスリック、ベルボン(最近はシルイ、ベンロという選択肢もあります)。一般の業務中心で、大人数のロケ機材として、何本もまとめて車に詰め込んでおくとか、相当雑に使うならハスキー。ホビーユーザーで重量機材は載せないし、年に数回しか使わないならその他の無名メーカー。ということになりますが、ジッツォもマンフロットも雲台、特にボール型で自由に回転できる自由雲台のジャンルでは、大した評判はないです(マンフロットのギア雲台など評判の高いものはありますよ、もちろん)。

【その他のアルカスイス式クィックシューの利点】

アオリレンズのシフト機能や、パノラマ雲台を使っての分割撮影から一枚の超高画素写真を作るというやり方の場合、アルカスイス式クィックシュー互換のアクセサリーが豊富。

*分割合成に関する過去記事

シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

シフトレンズ(アオリレンズもしくはアオリ機能付きアクセサリー)ではなく、普通の交換レンズとパノラマ雲台、時として手持ちでPhotoshopのPhotomergeなどのパノラマソフトだけで高画質ポートレートを分割撮影から合成する方法


【アルカスイス規格では、固定クランプ(雲台の上のプレートを付けたカメラを固定させる万力のような箇所)形式(ネジ式固定の雲台やクランプを買うのが正解)】
 アルカスイス式と言っても、レバー式クランプは、カメラをつなげるプレートと相性があるので、固定クランプはネジ式のものを選ぶ
アルカスイスプレートはネジ式のものとレバーのクリックロック式のものは、本来基本互換性はあるものの、クランプ固定がレバー式用のものを、クランプがねじ止め式に使ったり、逆をやると、相性が生じます。
本来はネジ式固定から始まったアルカスイス規格ですが、そのうちレバー式というものがでてから、おかしくなりました。
本来のアルカスイス製の固定プレートに忠実なほど、レバー式の固定クランプでは相性が出やすい。
 なぜなら本来のアルカスイス製のプレートは、他の会社のプレートより幅が狭いんです。ネジ式で固定する時代はなんにも問題なかったんです。
レバー式の固定クランプが採用されだすと、アルカスイス以外の会社は若干巾が広いのでそれに合わせたレバー式クランプを作り、アルカスイスは自社製品用に僅かに幅の狭いレバー式クランプを作りだしました。
てなわけで、会社ごとに、幅の違うアルカスイス規格プレートを、他の会社のレバー式クランプで使うと、どことなくしっくりこない場合があるのは、高額クラス・安物でも一緒。しかも現実には、アルカスイス互換プレートで、アルカスイス純正のプレートが売れていない、ウィンバリーやRSSなどの本来は互換品のほうがユーザーが多いという現実があり、アルカスイス純正に忠実な互換品は多くの会社のレバー式互換クランプだと固定できても「?」のケースが多くなる矛盾状態なんです。
最近は無名メーカーのアルカスイス規格のプレートとかが大量に出回っているので、【アルカスイス規格ならどれでもしっくりする】と勘違いしている人もいますが、無名メーカーのアルカスイスプレートを買って、無名メーカーのレバー固定クランプに合わなかったとかレビュー書かれても、昔から使っている人には「当たり前だろお前」となり、レビュー自体なんの参考にもなりません。互換メーカー自体、アルカスイス純正か、ウィンバリー、RSSの規格で作ってるの明記してないのだから、レバー式では相性が生じるという昔からの常識知らない人が増えて、アルカスイス規格と書いてるのだから合わないのは不良品。と言い出してるわけ。

アルカスイス式でクィックシューでシステムを組むなら、ネジ止め式のクランプや雲台は、相性は生じないので、ネジ止め方式クランプ雲台を使いましょう。

まあカメラをつなげる、アルカスイスプレート自体は、軽いカメラ用なら高いところ安いところ、どこの会社でもいいでしょうけど(そもそも今のプレートは手作業で削ってるのではなく、レーザー加工機械でコンピューターに寸法数字突っ込んで全自動でやるので、払い下げ中古の加工機械入れれば中国の無名メーカーでもかんたんに作れる)。ただし、固定や動かす部分の多い、自由雲台本体、固定クランプ、マクロスライダーとかは、プレートとは違い、会社や値段の差がでます。

(1)業務用途
アルカスイスArcaswiss
とウィンバリー(Wimberley)ヨドバシなど専門店扱い、KIrkなど互換メーカー(スタジオJIN扱いか個人輸入)、Really Right Stuff 通称「RRS」(スタジオJINの通販扱いのみで、後は個人輸入)

中判デジタル・プロ用フルサイズ一眼・3キロ以上の機材を安定精密に動かすならブランド物は高いけど正解です。

私個人は重量級機材用のものは全て上の3つから買っています。機材の重さが4キロ超えてくると安物との差が歴然としきてますよ。

日本製と比べると仕上げが雑、重いと思うかもしれませんが、重量級機材を載せてもびくともしない剛性と操作性の良さは、やわな日本製・やっぱり重量物には頼りない中国製品とは大違い。
Kirkはキヤノンやニコンの純正三脚座で物足りない人たちが、この会社の三脚座に取り替えることでも有名。

 

(2)3~4キロ位までの機材までなら
中国製シルイ(Sirui)も、コストパフォーマンスからすると抜群です。塗装仕上げも製品全体の仕上げも良好。K-40自由雲台のように、5キロとか6キロの機材でも使えますし、びくともしないのもあります。が、全般的にはカークなどに比べて、重量が重いとぎこちないとか、ネジいっぱいに占めてもどことなく頼りないとか、頼りなくなる製品が多いです。特に一脚雲台は値段の差もありますが、10キロ載せても平気なカーク一脚雲台の剛性に比べれば、シルイはおもちゃと思えるほどやわです。ベンロはカタログ上の性能を欲張りすぎて、設計に無理があったりで、ちょいと脆いこともあるようです。Feisolというメーカーはジッツォ互換三脚を作る台湾三脚メーカーで、海外ではそれなりにしれたブランドです。

ケチつけたようですが、一脚雲台は3キロまで用の一脚でシルイのもの使ってます。軽い機材用のアルカスイスプレートと旅行用小型三脚でもシルイは愛用しています。

*ただし、アマゾンや楽天、E-bayなどの得体の知れない出品者から買うと偽ブランドまがい物があるかもしれないので要注意。

(3)3キロ位の機材でも固定できますが、やはり軽いもので使うのが良い。サンウェイフォト(SUNWAYFOTO)
サンウェイフォト(SUNWAYFOTO)最近アルカスイス規格互換メーカーとして格安互換品をよく出しています。中国のメーカーで一見?となりますが、ヨドバシカメラでも扱っているので信用度は高い。安くて精度もそれなりに良いものですが、5キロとかいう機材を安定して使うのは、特にブツ撮りとか精密な動作をする場合、値段なりの場合があります。レバーとネジ止めの両方法を装備しているクランプなど面白い製品も多いです。

基本は小型カメラ用途で、フルサイズ一眼の最高級のグリップ付きタイプなど、重いタイプのカメラ場合、ちょっと貧弱だなと言う感覚で使うのが良いかと。L字型プレートはこの会社の使ってます。軽い機材中心ならこの会社で全部揃えてもいいでしょう。*これも怪しい店から買うと偽物つかむ可能性もあるので注意。

(4)Neewerなどのアマゾンなどで売っている超無名ブランド

サンウェイフォト(SUNWAYFOTO)をさらに雑に仕上げた代物、重量が軽く剛性がさほどいらない小型カメラ用の小さいプレートでも、加工賃ケチるため肉抜きとかもしてないので微妙に重い。アマゾンなどで、あちこちのブランド製で同じものが売られているボール径38ミリ、自由雲台2000円というのを実際買って検証。あてにはならない水準器の水準は、検証抜きです。ただ、締め付けノブにまできちんと水準器が入っているのは、この価格で、安いなりにアイディアをねって、しかもちゃんと実装するのには驚愕。付属のアルカスイス互換プレート含めて使えないことはないが。動作がぎこちなかったり、塗装仕上げも雑、細かい仕上げを手抜きしていたり、締め付けの部のゴムなどもグレードの低い安物のオンパレード。固定するだけなら、意外と使えちゃいますが、ブツ撮りとかやろうとすると動作が滑らかではないとか。値段なり。動きとかが微妙に「?」のときもあるのでシビアな動きが要求される、重いカメラ、超望遠、物撮りには向いてないです。でも大雑把にしか使わないというなら使えないことはない。自分で削ったり、グリスとか調整できるとかいう人なら、シビアな使い方でも使えるレベルにまで持っていける可能性はあります。それと、安いものには理由があるという理屈の分からない、お子ちゃまで、細かいことが気になる貧乏人は買ってはいけません。

基本玩具扱いで買うものですが、スナップのミラーレスカメラ用のL字型プレートとかで、中国無名ブランドアルカスイス互換品は買って使っています。また写真を独学でやっている人が、とあるタイプの機材を使って本格的にやるかどうかはわからないけど、とりあえず経験しておくという意味で、軽いミラーレスを使った「実習教材と言った感じの教材」と考えれば格安中華品はいいでしょうね。