ギア雲台の大きな動き(粗動)を改善するために、他の粗動がしやすい雲台に乗せる
投稿者: 5190343667gg
というのは写真家の新藤氏が解説動画をやっていますが、
ギア雲台はノブを回しながらゆっくり、動かすタイプの雲台で、とりあえず大まかな位置を決めるために、ギアを外して大きく動かすモードを、多くのギア雲台は持っていますが、
そのギアを一旦外す作業が、結構苦行なギア雲台が多いわけです(当方も使っているBENRO GD3WHはその典型w妙な力がいるレバー逆回しを、ややこしい位置でかけないといけないから)。
そのへんを簡単にしたマンフロットの
https://www.manfrotto.com/jp-ja/xpro-geared-three-way-pan-tilt-tripod-head-mhxpro-3wg/
という、粗動が簡単にできるギア雲台が9年ほど前に出ました。写真家の鈴木心氏が、人物撮影の主力ギア雲台として推奨しています。人物撮影において、とっさにアングルを変えるという目的だと、非常に操作が素早くできるからです
が、一番下のクラスのギア雲台という扱いで出され、実際、やや精密性や、剛性、固定力がやや弱いとされ、それが大きく影響する、超望遠レンズや、小さな商品の撮影だと、ちょいと遠慮したくなる
という人も少なくはないです
そこで、他の大きな動きが楽にできる3way雲台や、自由雲台、あるいはティルト雲台の上に、ギア雲台を乗せ、とりあえずの大きな動きは、それらの雲台に任せるという人も、実際のところは上の進藤氏に限らずいます
雲台を重ねてカメラの位置が高くなることで、重心が高くなるため、やや振動に弱くなるということがありますが、上のマンフロット雲台MHXPRO-3WGは、初級者向け値段などもあってイマイチ固定とか剛性が足りず、いまいち受け付けないという人には、選択肢となります
実際、名門アルカスイスのアルカスイス モノボールP0や、中国のレオフォトが後に同じ思想の、自由雲台と、ギア雲台を合体させた製品LH-40GRすら出しています
LH-40GR ギア搭載自由雲台 Leofoto
雲台を接続するアルカスイスプレート
アルカスイスクランプを持つ雲台に、他の雲台をアルカスイスプレートをつけて重ねづけするとき、一般用のクィックシューは、コルクやゴムが張ってあることが多いのですが、それがたわみの原因になると敬遠する人もいます。また一般用のアルカスイスプレートは1/4ネジなので、強度から3/8ネジのプレートが欲しい人もいます
そうした条件を備えた
ゴムやコルクを貼っていない、雲台接続用のアルカスイスのクィックシューは
中国のレオフォトLeofotoが「雲台用プレート」等として売っています
P-LH55 雲台用プレート Leofoto など
BENRO GD3WH(BENRO GD3WHCH)中国ギア雲台+超大型のボール雲台(自由雲台)WEYLLAN CH55 Low Profile Ball Head 55mm
の組み合わせ、マクロ撮影実験を行いましたが、
タムロン 150-500mm といった2キロ近い望遠レンズでも、まあ240mmくらいまでは、使えるレベルにはなります(小型なので、撮影が終わったら負担がかからないように外すこと)。300mm以上は、持っている接写リングの都合上で、安定性などの検証はしていない
ベンロの三脚で、ティルトの粗動がやや面倒なことがあることもある弱点も、大型ボール雲台接続で解消
ただ、自由雲台と接続プレート+ギア雲台で2キロ近いので、風景撮影などには全く向いていないw