Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)【ソニーミラーレスEマウントカメラ用高倍率ズームレンズ】中心部は、旅行用の便利レンズとして一貫として良好な画質 海外での評判とレビュー
タムロンが出した、ソニー・ミラーレスカメラ用Eマウント交換レンズ、Tamron 28–200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)は、ズーム倍率が非常に高いにも関わらず、中心部はズーム域のどこでも、一貫として良好な画質ということを、
英国のChristopher Frostさんの検証動画 *高倍率ズームレンズは、カメラ側での歪曲収差と周辺減光補正が、今や当然となっているので、そういった項目については当ブログは省略
動画2;42から、AFは早いというほどのことはないね 200mm時はピントを外すことがある 新しい世代のカメラなら改善なのかな?
動画4:12 から 4200万画素のソニーA7Riiでの、カメラ内レンズ補正機能オンでのテストチャート撮影が見れますが、
28, 50, 120, 200mmのチャートを見せていきますが、一貫として中央部は開放絞りから良好な画像、
周辺は、どの焦点距離でも2段くらい落ちるような描写で、広角側はパープルフリンジが目立つ。という、まあ高倍率ズームは設計が進歩しても、周辺は厳しいとわかるわけですけど。
大部分の撮影ではF8くらいで、等倍表示ではなく、実際の鑑賞サイズの写真での実用の画像にはなるので、建築の記録とかでもない、一般的な用途なら立派なものです
ただし28mmの周辺はいくら絞ってもパープルフリンジがしつこく残り、周辺減光もさほど改善せず、周辺減光を電子補正で持ち上げることの弊害の青被りも解消しない。望遠側に行くとマシになっていきますが、
まあ、F8に絞っても周辺は、テストチャートでは、感心する域には達してないですね この辺はやっぱり高倍率ズーム 実写では、周辺はぼかす領域となることが多く、気にならないことも多いですが
動画7:58 200mm時に80cmまで接写ができるが、F5.6の開放でも画像は良好だ
動画8:20 逆光性能は上等の部類
動画8:20 特にボケは荒れたりせず、世界で一番のボケとは言わないけど、とてもスムーズなボケだと思う 決して騒がしくはならないようにみえる
高倍率ズームとして期待以上の画像を生み出す、ソニーの古い24-240mmなどより優れていて、
軽くて小型なので旅行に最適
推薦のレンズだということ
周辺は弱いようにも見えますが、「高倍率ズームレンズのカテゴリーでは」かなり良く、評判が良いニコンのNikon Z 24-200mm f/4-6.3 VRと、50mm時以外ほぼ同じくらいと、Degital Camera Worldなどの解像機械測定では出ますので、現状の高倍率ズームレンズの性能としては極めて優秀な部類ということですね。
注意点は、レンズには手ブレ補正機能が搭載されていないので、カメラの手ブレ補正機能を使うことになり、やや手ぶれ補正の性能が低くなること。特に望遠
**タムロンレンズは、英国では、タムロンのメーカー保証7年なので、英国の人の評価はやや高くなりがち
Christopher Frostさんが、ソニーの FE 24-240mm f/3.5-6.3 OSSを検証したときのテスト動画は下ですが、動画4:03から始まるチャートテストの結果を、上のタムロン28-200mmのテスト結果と比べると、今から買うには24-240mmは性能的に。。。というところですね
単焦点レンズは古いものでも、現在でも、さほど性能が劣らないことが多いですが、ズームレンズは特に高倍率のものは、新旧で露骨に差が出たりすることがあります
ソニーのFe 24-240mmは24mmと240mmの中心は開放絞りからシャープですが、50mm 120mmの中心はゆるく、周辺は、どこの領域でも、高倍率ズームだねという解像の落ち込み。ただ、一般的な撮影では周辺はボケてしまうのがほとんどなので、周辺にこだわらないなら、実用的なスナップズームではありますけど、今の時点で買うとなれば・・・
Tamron 28-200mm f/2.8-5.6 Di III RXD Review
By Jim Fisher PCmag
August 13, 2020
https://www.pcmag.com/reviews/tamron-28-200mm-f28-56-di-iii-rxd
*フォーカスブリージングFocus breathingはほとんど気が付かないレベル
単焦点のようなずば抜けたシャープネスはないけど、満足できる水準
解像は広角がピークで、望遠で落ちていくパターン
広角中心が5000とすると、200ミリ中心は3000という感じ
ただ、200mmの中央も使える水準、やや解像性能が落ちるとはいえ、a7IIIなどの2400万画素機ならそこそこ満足できるだろう(*ブログ補注:ただし動物やモデルの髪の毛をキリッと描写するにはやや力不足なケースもありでしょうね)
ソニーのカメラ内手ぶれ補正との相性は良好で、200mmで1/20秒のシャッター速度でもコンスタントにブレのない写真がとれた
以下の、Ephotozoneは、チャート撮影の距離が異なるのか、ズーム全域で中央の解像はさほど変わらないようなMTF測定を出しています
Tamron 28-200mm f/2.8-5.6 Di III RXD Review
10 Sep 2020 9:20AM by John Riley, Ephotozone
https://www.ephotozine.com/article/tamron-28-200mm-f-2-8-5-6-di-iii-rxd-review-34968/performance
ボケは、望遠側では非常に好ましく、ボケ描写のために別に高額なレンズがいらないくらいだ
逆光には非常に強い
高倍率ズームなのに、望遠側でも性能が落ちにくいことは驚嘆
このレンズは玉ねぎボケはやや目立つ
Tamron 28-200mm F2.8-5.6 RXD (A071) Review
Dustin Abbott
June 29th, 2020
*https://dustinabbott.net/2020/06/tamron-28-200mm-f2-8-5-6-rxd-a071-review/
Tamron 28-200mm F2.8-5.6 RXD (A071) Review
非球面レンズを使うと、ボケに玉ねぎじょうの模様が出ることがあり、玉ねぎボケ、年輪ボケなどと呼ばれます(Onion Bokeh, Onion Skin Effects)。
殆ど目立たないもの
絞るとやや目立つもの
明るいところではあまり目立たないもの(暗いシーンになると出てくる)
明るいところでも目立ちやすいもの
があり、このレンズは明るいところでも、目立ちやすい玉ねぎボケが、やや出やすいことを彼は記事にしています。まあ、彼のサンプルでは、光線条件が穏やかだと出にくそうですけど。こうしたことからこのレンズはいくつかの条件ではややうざいことがあるとしています(とは言っても一昔前の高倍率ズームはボケが荒いのが普通でいたから、大進歩ですね)。*他のレビュー記事ではよほどコントラストが高いところでないと目立ちにくいとある。撮影距離とかも影響しそう
彼によれば、ズーム全域で目に見える軸上色収差絡みのパープルフリンジは極小としています。
F8に絞れば、あらが目立つようにされたテストチャートとは違い、全域で良い画像が得られるとしています
AFはもともとこうした高倍率ズームレンズは、スポーツなんかで使うための速度はないものだが、ビデオのAFも含め正確だとしています。
手ブレ補正機能は、カメラ内蔵のものを使うため、やや効き目がゆるく、彼のテストでは、2.5段分くらいの効果と考えていいらしい*ブログ注 彼はどの焦点距離でテストしたのかは記載していないが、一般的に、カメラ内蔵手ぶれ補正は、望遠側ほど効果が落ちる
Tamron 28-200mm f/2.8-5.6 Di III RXD Review | The Superzoom Reimagined
Matthew Saville, 2 years ago SLRlounge
*https://www.slrlounge.com/tamron-28-200mm-review/
バリフォーカルレンズなのだが、本来のズームレンズのように、ズーム位置を変えてもピントが動かないパーフォーカルレンズに近い、ズームによるピント移動が少ない
フォーカスブリージングがほぼ皆無に近い
シャープさという観点からは、ズーム全域でシャープだが、その他の軸上色収差絡みとみられるパープルフリンジなどが、とくに広角28ミリの時に目立つ
初期バージョンではISO 12800で30秒などという露出をすると、画面右側に青い映り込みができる現象があったが、制御ソフト(ファームウェア)のアップデートにより解決している
AFは明るいところでは俊敏
6100万画素のA7R IVでの、(テストチャートのようなわざとあらが目立ちやすく工夫された平面のテスト条件とはことなり)実際の風景撮影では、絞れば、隅までシャープで驚き(風景撮影は普通は、フルサイズでF8~F11くらいに絞る)
ごく隅っこを見れば、やっぱりややソフトだが、絞っていけばびっくりのシャープ、28ミリは他の焦点距離よりもう一段絞らないといけないが
Nikon Z Z 24-200mm f4.0-6.3 VRより周辺はシャープとの記事
Tamron 28-200mm f2.8-5.6 Di III RXD review
20th July 2020 Written by Thomas, Camera Labs
*https://www.cameralabs.com/tamron-28-200mm-f2-8-5-6-di-iii-rxd-review/4/
Compared to Nikon Z 24-200mm f4.0-6.3 VRの項目で、NikonのZ 24-200mmと比較して
Optically the Tamron is very close to the Nikon in the APS-C image-circle and mostly visibly sharper in the extreme corners of a full-frame sensor. Kudos to that! So with the Nikon you get superior image stabilization plus a wide end starting at 24mm while the Tamron offers greater light gathering power plus sharper FF-corners.(上記Camera Labs記事より)光学的には、タムロン【28-200mm】はAPS-Cイメージサークルでは、ニコンに非常に近く、フルフレームセンサーの極隅では、顕著によりシャープです。 称賛! そのため、ニコン【Z 24-200m】を使用すると、優れた手ぶれ補正に加えて、24mmから始まる広角が得られ、タムロンは、より優れた集光力とよりシャープなフルサイズの周辺【の優れた画質】を提供するんです。
と、シャープネスという意味ではタムロンの28-200mm A071はNikon Z 24-200mm VRより優れていると書いています。
未確認情報、薄型はOKだが、厚めのフィルターを付けると、広角28mmでややケラレを生じる場合があるとの報告あり 67mmのフィルターの二枚重ねは要注意か?
『ニコンとタムロンのフルサイズミラーレス用高倍率ズームを実写チェック!』
伊達淳一 2020/9/19 17:15 Capa Camera Web
*https://capa.getnavi.jp/report/347108/view-all/
同時期に出た、同じく高倍率ズームレンズの、ニコンのZ 24-200mmも状況によって派手にパープルフリンジが出るなどを指摘してるので、タムロン28-200mmの広角側で目立つパープルフリンジが出るのも、まあ仕方がないといえますかね。ニコンのZ 24-200mmは、24mm時の最短撮影距離が50cmなのは、2022年現在、最近発売の高倍率ズームレンズとしては若干?なところがあります
https://capa.getnavi.jp/report/347108/view-all/
ポートレートにこの種の暗いレンズは不向きなのでは
グラビアポートレートとかは、もともとスッキリした背景の場所を選んだり、実際は猛烈に絞りを絞ってあることが多いので、開放F値が暗いこれらのズームレンズでも、実用上は十分だったりします(狭いところでの撮影が多かったり、時間的にきちんと背景を整理できない結婚式系統では、背景を消す=ボケが大きい、大口径レンズがありがたいですが)
日本のスタジオグラフィックスが、
<特集>カメラマン・木村智哉( Toshiya Kimura )が撮るポートレート
~ タムロンEマウント用レンズ編
Posted On2021 4月 16
By :スタジオグラフィックス
*https://aska-sg.net/rev_tamron_emount01/
が、28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD ( Model A071 )を使ってのレビュー記事を出していますが、28-75mm F/2.8 Di III RXDと併用の記事で、この記事のサンプル写真はどっちのレンズで撮ったかデーターがつけられておらず、全くわからない、機材レビューじゃなくて、「僕の楽しいタムロンレンズでの撮影の仕事日記」みたいな記事になってるのは、日本のメディアによくあるはなしで、使ったレンズの何が良くて何が悪いか全くわからないいつもの日本パターン記事ですが、
写真の絞りのデーターは、F4、F5.6、F8、F11, F13、F14
と、F2.8なんか使ってないよという写真ばっかりになってますねw
この人は長く仕事は、
プロでありながら、この 10 年 あまり1台のカメラと1本のレンズだけで仕事をしてきた。
ずっとソニーの α900 とカールツァイス24 ~ 70 mm( Vario‑Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS )の組み合わせがその信頼できる仲間だったが、3年前からは α9と24 ~ 70 mm 2.8( FE 24-70mm F2.8 GM )を使っていて今に至る。( α900 とカールツァイス24 ~ 70 mm は予備として同行してる。)以前は撮っていたコンサートなら望遠とか必要かも知れないが、女性タレント・モデル等のグラビアやカレンダー、ジャケ写、宣材など目の前で指示して撮る仕事なのでそれで成り立ってきた。(上記スタジオグラフィック記事より引用)
と、24-70mmレンズ一本だけで仕事していたと豪語 まあ、自分の仕事に間に合えば良いんですから、これでもいいわけ
ただ、背景を整理していない場所での撮影が多い、ウェディングカメラマンや、自宅で撮影するアマチュアだと、背景のごちゃごちゃした場所での撮影も多いですから、もっとボケるレンズが欲しくなるのは当然。
この記事は、タムロンレンズ楽しかったよ というだけでしかないので、レンズの細かいところ知りたい人には{?}の企画です
タムロンのカスタム品か?Nikon NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR ZとTAMRON 28-200mm F/2.8-5.6(タムロン設計のニコンレンズ)