まあ、こんな形の金属製の皿のようなものです。最近は折りたたみのものがあります 真ん中に円形の反射板を入れ、ライトやストロボの中心部分の光線の強さを和らげる
「デジタルフォト達人への道
プロのようにスタジオを使いこなす 第2回」
解説:スコット・ケルビー 日本語版監修:早川廣行 2012年03月05日 Shuffle 玄光社
https://shuffle.genkosha.com/technique/scott_kelby/8026.html
の中で、ビューティーディッシュの使い方の大原則が以下のように書かれています
ビューティーディッシュを使う場合には、被写体の前方上部に設置し、45度の角度に傾けます(上の写真を参照)。みなさんはディッシュの真下あたりで撮影することになります。目の下の影を消すために、被写体の胸の位置にレフ板を平らに置いてもよいでしょう【クラムシェルの原理ですね】。(上記Shuffle記事より引用)
こういう配置にするのは、瞳のキャッチライトがきれいに収まるためで、瞳との位置に注意しないといけません。ソフトボックスから生じる光線の中心を、モデルから外して設置するように、当ブログでは書いてあることが多いですが、ビューティーディッシュは、コントラストをややきつめにするのが目的なので、光線がモデルに直接当たる形を取ります。まあ、ビューティーディッシュの中心が胸になるくらいが目安かな、きちんと瞳にキャッチライトが入る位置や角度であるかも確認?
ビューティーディッシュの特徴として、真ん中のストロボの光を遮る丸い反射板があるため、中心より、周辺のほうが明るくなる特徴があります(瞳へのキャッチライトもきれいになる)。*グリッドや、ディフューザーをかませると、この特性は弱まります。ディフューザーを噛ませても、ソフトボックスとの光の質や配光と比べれば、中心部の明るさが落ちるので、異なりますが、違いが弱まります。まあ、ビューティーディッシュに、ディフューザーをかませるなら、持ち運びの容易なソフトボックスのほうが、荷物のコンパクト化が優先なら、いいかともいえますね。
ビューティーディッシュは、反射面が銀色、もしくは白色のものがあります。銀色のものはより光線が硬い、コントラストの強い硬質となります。
どちらかというと全身より、バストショットや上半身の撮影で使われます。全身の撮影をすると画面の端が明るくなり、周辺の影が強くでる特性が出るため
バストショットで使われることが多い+持ち出しの都合上、40cm~60cmくらいのものがよく使われますが、70センチ、それ以上のものを使う人もいます。
金属鍋のような形状のため、可搬性が劣るのが厄介。最近は、形はやや角ばりますが、外へ持ち出すための折りたたみ式(Profoto OCF ビューティーディッシュなど)も出ています。角張ったタイプの折りたたみ型は安価ですが、丸に近いタイプの折りたたみビューティーディッシュは、結構いい値段がします、外での持ち出しは、配光特性はやや異なりますが、銀のアンブレラを使う人も多いのが現実です。
どちらかというとスタジオ内に備え付けでおいてコクタイプのモディファイアーです。
英国の写真家
Karl Taylorさんのビューティーディッシュ(Beauty Dish オパライト)の正しい使い方と、銀色のシルバーアンブレラとの比較実証動画
彼は70cmのビューティーディッシュを長年愛用とこのテストに使うとしています
動画1:15から、配置の解説と注意
モデルの前方、上の方で、モデルに対して45度に傾け、頭のてっぺんがビューティーディッシュの下のヘリくらいになるように配置し、 距離は1mか、それより少し離れて
ビューティーディッシュの中心がモデルの瞳に、キャッチライトとして映り込む位置に気をつけるように
動画2:26 から仕上がりサンプルの解説
動画3:10 今度は同じ条件で、似たようなサイズの光沢タイプのシルバーアンブレラ(銀傘)を使って撮ってみよう
動画3:24 からビューティーディッシュと銀のアンブレラの結果比較が始まりますが、アンブレラは光線の拡散性が強いので、背景も明るくなっています
また、ビューティーディッシュのほうがやや硬い印象に仕上がります
動画4:39 から、まずは銀アンブレラの見本が出てきて、次にビューティーディッシュの見本が出てきますが、髪の毛の部分を見れば、素人にも歴然と、ビューティーディッシュを使ったほうが、メリハリが出ていることがわかります
またアンブレラはモデル以外の場所にも光線を拡散するので、効率的にモデルだけに光線を集める事ができないので、ややのっぺりとした感じに仕上がるのがわかるでしょう
Profotoの解説動画には、自社製のビューティーディッシュでの作品比較がありますが、
すごく長ったらしいので、結果比較の
動画25:15 での撮影結果比較が出ていますが、
左が金属製の真ん中の反射板が大きめのビューティーディッシュで撮影したもの、真ん中がProfotoの折りたたみ式白色ビューティーディッシュでの結果 *一番右側は、ビューティーディッシュにストロボを通常より深くはめ込んだもの
動画26:03 から、ビューティーディッシュを全身の撮影で使わない理由が解説されています。足元を見ると、ビューティーディッシュは配光の特性上、外側の影がくっきり出やすいので、これが全身の撮影でビューティーディッシュを避けたい理由になると解説。*これを避けるために、細長いストリップタイプのソフトボックスをつけたライトを、もう一個用意するのもテクニックとしています。
さて、
背景を見てみましょう
モデルのいる位置の背景が、暗く落ち込むのが、ビューティーディッシュの配光の特徴となります。ビューティーディッシュを使うことで、モデルの周辺のほうが明るくなるライティングとなるわけです
真ん中の反射板の大きな右のほうが、真ん中の明るさが減る範囲が広くなっていますね
アンブレラは、
中心部分の明るさが強く(ストロボを差し込む深さで多少調整できる)
光線の拡散性が高い、光があちこちに飛んでいき、二重影とかが出やすくなる場合もある = 環境光に近い性質という人もいる。 ディフューザーをかませる=傘トレをすると、この傾向はやや減り,ソフトボックスにより近くなる
銀のほうがコントラストが白より付きやすい
ビューティーディッシュ(Beauty Dish オパライト)は、
中心部の明るさが、他のソフトボックスやアンブレラなどに比べ格段に落ちる 画面の一番外側の周辺が明るくなる このため=発光の配光が目玉のようになる
銀のほうがコントラストが白より付きやすい
周辺での影がきつくなる特性があるので、全身撮影では影を和らげるライトをもう一つ使うなどの工夫がいる場合もある。
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屋外や出張でで少人数スタッフでの撮影だと、荷物になるビューティーディッシュは使わず、銀のアンブレラという人もいます。取材なんかだと、使える時間とかのからみで、素早く簡単に設置できるアンブレラの使用率最強でしょう
ビューティーディッシュは、基本はでかい金属鍋みたいなもので、
スタジオに備え付けで使うのが基本ですね
まあ最近は折りたたみのものがあります。角ばっているものは安いですが、円形に近いものは数万します。アマチュアだと高いと思うでしょうね
ディフューザーをかませる事が前提だと、こうしたモディファイアーの形式や形状の差は縮まるので、その場合は多少の配光や光の差より、持ち運びしやすいものが優先となっても当然。*ビューティーディッシュのほうが、モディファイアーを噛ませても、それでもソフトボックスより、ややコントラストが付きやすい傾向は出ますけど、ソフトボックにグリットをつければ、違いはさらに少なくなる。
オクタゴンタイプのソフトボックスで、直射式でインナーディフューザーが内部にもう一枚あるものの場合、その裏に丸く切ったアルミホイルを貼り付けるのでも、簡易ビューティーディッシュになる場合もあることもあります。
「折り畳みビューティーディッシュ」で自由な光を手にいれる!
ポートレート撮影で大活躍 持ち運びしやすくなりB2 250 AirTTLとの相性も抜群!
2016年2月23日 12:48 デジカメウォッチ
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/743766.html
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