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カテゴリー: 風景撮影 ゴールデンアワー ブルーアワー

ハーフNDフィルターとRAW現像レタッチの合せ技【風景写真撮影基本知識】ハーフNDフィルターは望遠レンズほど効き目が弱まる

ハーフNDフィルターは、夜明けや、夕暮れの空と地面の明るさが異なるときに、その明暗差を埋めるために、空を暗くすることが主な目的で作られたフィルターです

最近では、デジタルカメラのダイナミックレンジ向上や、レタッチソフトの機能充実で、RAWで撮影、あとから現像とレタッチを行うという方法のほうが盛んになっています(RAW現像をバカにする当ブログですが、必要なときはもちろん使えばいいのです)まあ、Jpegでも、露出をアンダー気味にすれば、そこそこうまく再現するソフトも最近はありますので、RAWで撮影しなければいけないとは言い切れません

さて、

ハーフNDフィルターは各種ありますが、ND4くらいですむような撮影しかしないのなら、ハーフNDフィルターは必ずしも必要はない時代とも言えます

さて、米国の主に野生動物を撮影する写真家Thom Hoganの指導記事

15 — Landscape Two-fer

Thom Hogan

https://www.bythom.com/technique/teaching-points/14–landscape-two-fer.html

With virtual graduated filters now built into Lightroom and almost every other post processing product that people use these days, I often get asked whether or not it’s still useful to bring them into the field.  Yes, absolutely(上記Thom Hogan)Lightroom や、最近人々が使用しているほぼすべての後処理製品には、仮想ハーフNDフィルターが組み込まれているため、ハーフNDフィルターを現場に導入するのがまだ有用かどうか、私はよく質問されます。 はい、絶対に有効です

と、実例を記事で解説

ハーフND8を持っていっても、地面と月の明るさを調整できないだろうが、

ハーフND8フィルターを付け、更に全体の露出を-3段として、後からRAW現像処理で仕上げるという方法を紹介 

RAW撮影でも、撮影時、空の明るい部分を6段も下げると、現像ではおかしくなるので

空の部分を-3段暗く(露出アンダー)にするために、ハーフND8フィルターを用い、更にRAWで全体の露出を3段分アンダーにすることで、

RAW現像で無理がかからなく、良い写真ができるという合わせ技の紹介(最近は高性能なJPEGレタッチソフトもあるので、JPEGでも構わない場合がある)

最新のソニーセンサーの機種なら容易だと言います(古いデジカメらなら要注意)

Thom Hoganは大部分、ソフトタイプのND4フィルターを使うが、その他の濃度のも持ち歩くと記事では説明


ハーフNDフィルターの注意点としては、望遠レンズほど効果が低くなることです

Filters in Photography 101 写真撮影におけるフィルター

Thom Hogan

https://www.dslrbodies.com/accessories/other-accessories/filters-in-photography-101/

Telephotos don’t work well with graduated NDs. Graduated NDs work decently with wide angle lenses because the depth of field still keeps the transition area relatively distinct (more so at small apertures than at wide apertures, obviously). With a 200mm lens, though, even the hardest edged filter transition becomes amazingly soft due to depth of field blur. 望遠レンズはハーフNDではうまく機能しません。 ハーフNDは、被写界深度によってピントがボケていく領域が比較的明確に保たれるため、広角レンズで、適切に機能します(明らかに、絞りを開けたときよりも絞りを絞ったときが顕著です)。 ただし、200mm レンズを使用すると、最もハードなエッジのフィルタの【暗い部分と透明な部分】境界線でさえ、被写界深度のぼけにより、驚くほどソフトになります。

ハーフNDには色々種類があり、暗い部分と透明な部分がはっきり二分されているものがありますが、望遠レンズを使うとボケ効果で、その境界線がぼけ、ハードタイプのハーフNDフィルターでも、ソフトハーフNDを使ったようになると指摘 まあ思いっきり絞れば、多少効果は強くなりますが

英国の写真家Karl Taylorは400mmレンズを使った夕焼けの撮影光景を見せていますが、

Learn how to use Neutral Density Graduated Filters ハーフNDフィルターをどう使うか学ぼう

動画1:10 から望遠ズームの前に、2枚もハーフNDフィルターを重ねている光景がありますが、

太陽が明るすぎるという他にも、望遠レンズだと、ハーフNDフィルターの効果が落ちるので2枚重ねにしたとも言えます

動画1:53 で、使っているのは400mmにズームにしたレンズだと説明があります

Taylorさんは、望遠レンズになればなるほどハーフNDの効果が薄くなるということを動画では解説していませんが

明暗差を手軽にコントロールできる、丸枠入りハーフND「ソフト/ハードグラデーション ハーフND8」

ハーフNDフィルターは空を暗くするフィルターという固定概念を持たないこと

上の記事を書いたThom Hoganは若い頃、紀行写真家のGalen Rowell(https://www.nationalgeographic.co.uk/photographer/galen-rowell)に色々教わったことがあり、ハーフNDフィルターは、空を暗くするためのものだと、思いこんでいたThomに、Galenは、「地面を暗くするのにも使えることに気が付かないか?」と諭し、

思いついた、Thomは

アフリカの大地の夕方、草原の象たちと地面をシルエット風に真っ暗にするために、ハーフNDフィルターを用いることを思いついたと言います


角型フィルターのサイズについて

28ミリくらいまでの広角までしか使わないなら、コッキン(Cokin)のPシリーズが安上がり、小さいサイズなので、24mm以下の広角ではケラレが出やすいのが難点(相性もあるので、レンズによっては17mmでもけられない場合もある)解像とかを重視しない色付けなどの目的の場合は、中国製の安いコッキンP互換フィルターがたくさんあります 英国ではKoodという会社が、コッキンPシリーズの互換品をうっています

広角レンズや大口径レンズを使うのなら100mm幅、あるいは150mm幅の大型角型フィルターを使いましょう コッキンZ、NiSi、Kani、Lee、ケンコー・トキナー、Singh-Ray, Tiffenなどがあります

プラ製かガラスか?

2400万画素以上になると、プラ製はやや解像が劣化する、ゴーストにやや弱い プラ製のNDフィルターは、特に赤外線の感度が強いデジタルカメラで、マゼンタの色かぶりが出やすい(ただし夕焼けや日の出の空では、空をいい塩梅に色付してくれるというアバタもエクボになる場合がある)

まあ、安くて軽く、なくしてもダメージ少なく気軽に使えるので、厳密な解像がいらないなら中国製プラ製もありです


角型NDフィルターを使った風景写真のテクニック。景色とハーフNDフィルターの形が噛み合わないときに使う風景撮影テクニック【撮影時に覆い焼きを行う】英国のプロの解説動画

一流プロカメラマンの夜明けの撮影光景:ND1.2(ND16)ハーフNDフィルターを使用して撮影【撮影指導動画】

角型NDフィルターを使った風景写真のテクニック。景色とハーフNDフィルターの形が噛み合わないときに使う風景撮影テクニック【撮影時に覆い焼きを行う】英国のプロの解説動画

NDフィルターは、絞りを絞らなくても露出を落とし、低速シャッターで撮影するための全面が半透明の黒や灰色でできたプラスティック製、あるいは光学ガラス製、あるいはゼラチンのフィルターです。光学的に最も優れ、色が最も正確に出るのはコダックのラッテンフィルターですが、劣化が早い消耗品の上、非常に高価なので

記録、標本撮影などの厳密な用途以外では、ガラスやプラ製のものが使われているのが実情 プラ製は、赤外線を通しやすいので、マゼンタっぽい色つきが生じることがありますので、そうした色カムリがじゃまになる場合もあるのですが、逆に、夜明けや日暮れで空が適当にいい色で染まったほうがいい場合は、かえって好都合な場合もあります。

さて、NDフィルターには「ハーフND(Graduated Neutral Density Graduated ND)」と呼ばれる種類のものがります

まあ、基本的な使い方は

「風景を撮るならぜひ持っておきたい!「ハーフNDフィルター」なら自然の階調を美しく再現できる」

深澤 武 2019/11/11 17:15

Capa Camera Web

https://getnavi.jp/capa/report/316766/

のように、空と、地上の明るさが極端に異なるときに、その明るさの差を減らすために用いられます

まあ、最近はカメラのダイナミックレンジ性能が上がったので、RAWで撮影して、露出を整えるというやり方も増えてきましたので、ND4フィルターくらいですむシーンなら、ハーフND忘れても、RAWで撮影してRAW現像も、あるいはありですし、RAW撮影と現像で済ませる人も増えています

明るさの差が、かなりあるとき(日没、日が昇る前後の時間など)はハーフNDを使うのが、RAWで無理させるより良いほうが多いですが、ハーフNDフィルターだと、複雑な光景だと、うまく対応できない場合があります

そんなときは、大昔から伝わるトリック撮影を使って、ハーフNDフィルター無しでの撮影をするテクニックがあります

まあ、フィルム撮影が盛んだった頃、プリントを作る際に、覆い焼きや焼き込みとか呼ばれたテクニックを、撮影時に行うトリック撮影です

使うのは通常の角型のNDフィルター、NDフィルターがない場合は、黒い紙や似たようなものでも良い

それを、8秒位の長時間露光にセットし、撮影したい風景の中の明るい部分で、角型のNDフィルターを少しづつ動かしながら撮影するというものです

NDフィルターがなければ黒い紙や似たようなもので代用はあり(ただしNDフィルター)

以下、英国の写真家Karl Taylorの動画 街の夜景の撮影テクニック指導動画

An ND graduated filter Hack!

動画1:46あたりから、レンズの前に2枚の4角のNDフィルターをかざして動かしていますね

動画では説明していませんが、視聴者のコメント欄で

Karl Taylorは、使っているのはND0.9(ND8)フィルターと説明し、黒いもの(フィルターケース=黒いことが多いや、黒い紙を切ったもの)で代用する方法もある(ただし黒いもので代用する場合、レンズの前にかざす時間は減らす)

などの補足情報を載せています

動画2:37 左が何もしなかった結果 右が撮影露光中、NDフィルターを暗くしたい部分で動かした例

と結果を見せています

Karl Taylorは、都市の夜景に最適な日没後の30分くらいの、ブルーアワーで空がむらなく青くなる時間まで待って撮影してますね まあ基本に忠実

動画1:09 最初は橋の下にライトが灯っていなかったので、撮影の8秒露光の間、ストロボを橋の下を照らすために何回か発光させる事を考えたが、橋の下にライトがついたので、橋のライトで撮影することになった

と説明しています

この動画は、PetaPixelでも紹介

How to Use ND Filters to ‘Dodge and Burn’ Landscape Photos In-CameraND フィルターを使用してカメラ内の風景写真を「覆い焼きして焼き込む」方法

Oct 23, 2019

https://petapixel.com/2019/10/23/how-to-use-an-nd-filter-to-dodge-and-burn-landscape-photos-in-camera/

プラ製のフィルターは、解像度的な画質に影響ある?

保護フィルターは、レンズの解像度を下げるのか?【プロテクト・UVフィルターはつけるべき、つけないべき?】

米国のNasim Mansurovさんが、各種実験結果を出しています

フルサイズで3600万画素のカメラを使いだしてから、Leeのプラスティック製のNDフィルターが解像を17%ほど悪化させるのに気がついた

としています フルサイズ2400万画素機なら、プラフィルターでも解像劣化はあまりに気にならないともいえ

元のレンズがものすごく切れるレンズなら、17%ほどの解像劣化のゆるさは実用のうちとも言えます、特に解像が若干劣化するのが、空の部分ならね

空に色を付けたいときに使う、上半分が青とかタバコ色とか、黄色、などなどのプラ製フィルターが安値で売られていますが、こうしたものはプラ製でもあるは構わないかもしれない

プラ製のNDフィルターは、濃度が強いND1000くらいだと、30%ほど解像劣化という話も出てましたね


コッキン「Z121M」と「NUANCES GND4S」を比べてみました!

ケンコー・トキナー

https://www.kenko-tokina.co.jp/blog/2017/04/z121mnuances_gnd4s.html


一流プロカメラマンの夜明けの撮影光景:ND1.2(ND16)ハーフNDフィルターを使用して撮影【撮影指導動画】

ハーフNDフィルターとRAW現像レタッチの合せ技【風景写真撮影基本知識】ハーフNDフィルターは望遠レンズほど効き目が弱まる

Youtubeを見て写真上達:英国のトッププロが風景写真5つの間違いを指摘【学習動画】写真がすぐ上手くなるという囁きに惑わされないように

大部分のカメラ系Youtuberは、カメラとレンズを買わせるために番組を作っていますが

それ以外のもっと大事なスタジオ機材解説や、撮影技法の解説は、トッププロのオンライン教室が最適

英国で、商業撮影の傍ら、写真上達のオンラインスクールおよび、Blenderをr使った3DソフトのCGIなど、長年指導活動に熱心なKarl Taylorの風景写真でよくある間違い5つを解説

5 Common Landscape Photography Mistakes to Avoid!風景写真撮影で避けるべきよくある 5 つの間違い!

1:まず最初は、計画なしに撮影することだ 動画1:48 

常に事前調査をするのが良い

太陽のアングルはどうか

どの方向に影が出るか

海での、Tides(海などの潮の満ち欠け=潮汐)で水位が高すぎないか、低すぎないか?

天気予報はどうか?

これらは家を出る前に(ネットで)調べられる

動画2:35 例えば、夜明けの海辺の光景を撮影するときは、僕は、岩などが濡れている時がベストだと見出している すなわち海の水位が下がるFalling Tide(下げ潮)の時間が、(海岸の岩などが濡れているので)上げ潮の海岸が乾いている時間より、海岸のGlisten(輝き)やハイライトがよりよく得られるからだ

2:構図 not being deliberate with your composition 意図的に構図を作っていない 動画2:52

風景撮影では構図が全てだ

意図的に写真を見る人の目を誘導するようにしないといけない もちろん光線や、モーション(シャッタースペードを遅くして動きのあるように見せる)も併用する

見ているものを(そのまま)撮影するのは間違いだ

何を伝えたいのか考えることだ

例えば、boulder(岩)やDriftwood(流木)を、海岸に起き、意図的にそれを構図の中に入れるのが僕のよくやることだ

3:正しい時間に撮影しない 動画3:53

目的もなく日中撮影するのは、ベストな結果をもたらさない

正しい光線状態になるまで待つ

風景撮影では、大部分、マジックアワー(トワイライトとも呼ばれ、日暮れの太陽が沈んでから15分前後、あるいは太陽が昇る前15分くらいの、60秒ほどの時間)か、ゴールデンアワー(日没直前、あるいは夜明け直前の太陽が水平線近くにある時間)といった、日没後30分、あるいは夜明け前30分の時間のことだ 

(ブログ補注 ゴールデンアワーとトワイライト=マジックアワーは、混乱して解説されていることも多く、Karl Taylorもこんがらがって解説していますが、正確というかハリウッド式には、ゴールデンアワーは、日が地平で見えている時間のことで、マジックアワー=トワイライトは、地表に太陽がみえないブルーアワーの時間で、日没後15分くらい、あるいは夜明け前15分くらいに起きる60秒ほどの、素晴らしい光線状態のことを言います。空が青くなる、ブルーアワーの最高の時間は、夜明け前30分、あるいは日暮れ後30分頃)

この時間、風景は魔法の光景になる

動画4:28 とはいってもマジックアワーが全てではない、トワイライトの時間は都市景観に最適だ 空がまだ真っ暗にならなく青いからね

(*当ブログ補注 実際のところプロのTaylorさんも用語の使い方こんがらがっています(それ故多くのアマチュアカメラマンが余計にこんがらがる)。厳密には(ハリウッド映画では)トワイライトはマジックアワーのことなので、この都市光景にトワイライトが最適だというTaylorさんの発言は、実際はブルーアワーの時間帯のことを指しています 空全体が青くなる、ブルアワーの最高の時間は、日没後30分前後 夜明け前30分前後)

あるいは日中でも、強いNDフィルターを使って長時間露光をする事で、信じられない結果を出してくれる(*ブログ補注 雲などがスローシャッターで動いてぼやけて、平凡な雲ではなく溶け込むような雲となり独特の表現を出しているのが、動画4:51 これをただ普通のシャッター速度で撮影すると、空にはつまらない雲があるだけの平凡な曇天風景となる)

4: 間違ったカメラ設定を使う 動画5:03

多くのカメラマンが、一秒より、1/30秒を使いたがる

スローシャッターの効果はすごい

長いシャッター速度をつくことでモーションブラーが生まれ、特に水の流れの表現には有効だ 水の流れをシルクのような要素に変えるんだ

他にも被写界深度のことを考えない人が多いね その為必要な部分がシャープで無いことにつながる

露出と、被写界深度、動きを理解することは、写真のキーになる

*本ブログ補筆:この動画では解説されていませんが、日没や夜明けの海岸や地平線を、10段くらいのNDフィルター(ND1000)などを併用して、30~60秒くらいの長時間露光撮影するテクを使う人もいます *太陽は動きでぼやけますが、水面がなめらかになる(ND1000などを、流れの早い滝などの川の水の流れでスローシャッター撮影すると、勢いのある水の流れを殺すことになるので、海や、湖面、あるいは大河の、水がゆっくり流れた下流地域の方が、超スローシャッターは向いている)

5: not considering the viewers experience 視聴者の体験を考慮していない動画6:08

これは大事なことだが、

外に出てアウトドアを楽しむとき、そこの光景を、どうやって写真に落とし込むか考えないことが多い

写真を見る人が得る印象は、撮影者の印象と異なることは多い

撮影者が感じるmeadow(草原)の香りを写真を鑑賞する人はかげないし、潮風も見る人は味わえない、寒さとか、太陽の暖かさと言った、撮影者が現場で感じるものを、見る人は感じ取れない

見る人は二次元の写真を視覚的に見ることしかできない

そこで写真家は、撮影現場で感じたものに集中するのではなく、見ているもの、長時間露光で得られる動き、アングルに焦点を向け、そこで経験している(暖かさ、寒さ、浜風や草原の匂い)などのその場で実感している他のものは排除しないといけない

視覚でえられるもののみに集中することだ

まあ、現場で得られるものは楽しみだけど、写真を鑑賞する人は感じ取れないことに注意しよう

*本ブログ補注 撮影現場に行くとおいしい空気、潮風の匂い、とか色々他のものに感動してしまうので他のことが疎かになるが、他の人に見せる写真を撮影する場合、鑑賞する人は目に見えるもの以外のことはわからないのだから、目に見えるものに集中し、動きを表現するスローシャッターなどのトリックをうまく使う、目に見えるものだけに集中するということが大事だということ


潮汐


英国の商業写真家Karl Taylorが、愛用する写真撮影三脚、ジッツォではなく不整地で活躍するManfrotto 058Bが愛用品【本物のトッププロカメラマンが使う、写真撮影用の三脚選びガイド】

ブルーアワー、ゴールデンアワー、マジックアワーの違いを解説:日没、日の出のホワイトバランス設定は?【風景写真撮影の基礎】Twilight, Golden, Blue Hour

一流プロカメラマンの夜明けの撮影光景:ND1.2(ND16)ハーフNDフィルターを使用して撮影【撮影指導動画】

風景写真、長時間露光=スローシャッターは積極的に使う:月夜の海岸での撮影をイギリスの写真家がYoutubeで解説

トワイライトレッド、トワイライトブルーフィルターの利用方法と使い方【演色系フィルター トワイライト=マジックアワー風に演色】日没日の出の風景撮影

ケンコー・トキナーでは、

トワイライトレッド

https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/enhancer/4961607352847.html

トワイライトブルー

https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/enhancer/4961607352854.html

と呼ばれる、早朝や夕方の撮影の色を演色するフィルターを売っています

元々はLEEという英国の会社が

LEE100 Twilight Set

https://leefiltersdirect.com/products/lee100-twilight-set?variant=32198991151198

として売っていたものを真似、ケンコー・トキナーが光学ガラスの丸型フィルターとして販売したものです。

LEEのものは半分透明のもので、空の部分だけ色を染めたい用途にも対応していますが、ケンコー・トキナーのものは、全面色付きガラスとなっています

フィルムカメラ用ですが、デジタルカメラでも、ホワイトバランスを太陽光固定でつかうことで同じような効果が出ます*デジタルカメラだと、レタッチソフトに、Twilightトワイライト編集プリセットなどもあったりするものもありますので、それで代用もありでしょう。

さて、これらトワイライト(Twilight)フィルターは、なんのためにあるかというと、

トワイライト(Twilight)は、写真や動画の撮影のマジックアワー(Magic Hour)と、本来同義なので、マジックアワーのような色を再現するフィルターと言う見方ができます


さて、ケンコーの説明が、まず初心者にはちんぷんかんぷんな書き方になってますね 

[夕焼けや朝焼けを撮影すると見た目とは異なり、空の高い部分が「グレー」に写ってしまいます。トワイライトレッドは深みのある赤いトーンで、赤紫からオレンジへのグラデーションを再現。段々と暮れてゆく空のイメージを印象的に表現することができます]Kenko MC トワイライトレッド より引用

「夕焼けや朝焼けを撮影すると見た目とは異なり、空の高い部分が「グレー」に写ってしまいます。トワイライトブルーは深みのある青いトーンで、青紫からオレンジへのグラデーションを再現。刻々と近づく夕闇の空のイメージを印象的に表現することができます。」kenko-tokina- MC トワイライトブルー より引用

上の説明読むと、

「とにかく日の出や日没近くに、これらのフィルターつけると、なんかいい感じに空とかの色を調整してくれる」と、普通の人は理解するのですで

日暮れ近くや日の出付近に適当につけて撮影すればいい

と雑に使ってるのが現実でしょう

さて、

ケンコー・トキナーの説明には、「空の高い部分がグレー色になってしまう」のを、このフィルターが誤魔化してくれるという表記になっているのがわかります 

まず、日没後30分(夜明けの30分前)くらい待たないと、空の一部はグレー(灰色)が何処かに残るもので、

いわゆる日没後15分くらい(夜明け前15分くらい)に60秒ほど起きる、マジックアワー(Magic Hour)=トワイライト(Twilight)の状態では、空の一部が灰色グレーの部分になっているのは珍しくなく、超広角レンズでの撮影では、空の一部の色が灰色のムラになる事がある

その部分が気になるなら、このフィルターをかませると、空の灰色の部分をそれっぽく着色してくれる 

のがこのフィルターの味噌と、まあ、望遠レンズで、空が灰色になっていない場所を避けて撮影すれば、これらのフィルターはいりませんが

巷の多くのアマチュアサイトや三文百科事典で、マジックアワー(トワイライト)とゴールデンアワーを同じようなもの、あるいはまぜこぜで間違った解説を行っているサイトが多数ありますが、 マジックアワー(トワイライト)はブルーアワーの時間内、すなわち太陽が出る15分前前後、あるいは太陽が沈んだ後の15分前後で生じる、60秒くらいの間の魔法の光線状態の事を言い、太陽が見えない時間に起きるマジックアワーと、太陽がまだ見えている時間のことのゴールデンアワーは異なる。*スマホのゴールデンアワーの時間を知るアプリにも、平気でここの部分間違ってるアプリがあるので注意


ケンコー「トワイライトフィルター」」朝焼け・夕焼けの色をコントロールできるフィルター

( 木村 英夫 )
2006/12/05 00:28 デジカメウォッチ

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/item/2006/12/05/5127.html

の実験では、

日の出は、午前6時35分すぎに起きたとする日の、午前6時10分に現場でのカメラのセットを終えて撮影開始としていますが、

空の上の部分に灰色のむらが出始めるのは、ブルーアワーのルールでは、日の出前の30分前あたりからなので、日の出前25分の撮影では、空の上に灰色の部分が出て当然

それを、トワイライトフィルターを使うと、空の灰色がうまくごまかせるという話を、この記事ではしています(望遠レンズで空の上を切り取るならこの不フィルターは必須ではないです)

フィルター無し

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/74056-5127-3-1.html

トワイライトブルー使用

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/74058-5127-3-2.html

トワイライトレッド使用

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/74063-5127-4-1.html

この記事のライターは、日の出前15分頃(季節地域によって10-20分前とかの差がある)の、本来のトワイライト時間=マジックアワーの、撮影テストはなぜかすっ飛ばして(多分その辺の知識を教えてくれる人がケンコーにもいなかったのだろうw 円周率3.14では大騒ぎする 仕事の学力小学生のカメラ機材会社とバカゴミは、肝心の写真の基礎知識は教えないので、こういう記事ができる理由)、

日が昇り始める、ゴールデンアワーの時間でのこれらのフィルターを使っています

フィルターなし

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/74068-5127-6-1.html

トワイライトレッド使用

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/74070-5127-6-2.html

トワイライトブルー使用

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/74071-5127-7-1.html

トワイライトブルー+レッドを重ねて使用

https://dc.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/74066-5127-7-2.html

まあ、この記者はホワイトバランスを太陽固定としていますが、

デジタルカメラでは、ゴールデンアワーの時間になったら、赤みを出すため、ホワイトバランスを曇天で使う指導が、で回っており、

というわけで、ゴールデンアワーでの撮影であれば、トワイライトブルーフィルター+カメラ内のホワイトバランスを「曇天」で撮影すれば、あるいはトワイライトレッドフィルターはいらないと言えます

ブルーアワーとマジックアワーの場合、とりあえず、トワイライトフィルターブルーと、必要に応じてホワイトバランスを曇天にすることで、トワイライトレッドフィルターはいらないかもしれない*ブルーアワーとマジックアワーの、基本推奨ホワイトバランスWBは、太陽光だが、WB曇天にすると赤みが増えるので、トワイライトレッドフィルターは、なくても良い可能性が出る

とにかく発売元のケンコー・トキナー自体が、曖昧な使い方の説明しか入れていないので、買った人も本当はどう使うのか よくわからない人が多いと思われるフィルターですが、

ブルーアワー、ゴールデンアワー、マジックアワー(トワイライト)の、ベストな時間を逃した場合や、天気が悪い時、これらのフィルターを使ってごまかすというのが、一番正しい使い方みたいですね

実際、ケンコー・トキナーの解説動画には、

【朝・夕撮影の秘策】色彩をコントロールする「トワイライトレッドフィルター」(動画No.113)

動画5:39 から、太陽が出ていない曇の天気でも、このフィルターつかうと、鮮やかな朝焼け、夕焼け風の写真「風」の写真がとれると、ちょろまかしフィルターと喋ってますね

他にも、

【夕焼けポートレート】オススメフィルター「トワイライトブルー」!(動画No.272)
【トワイライトブルー】月と金星を撮る!(動画No.451)
【トワイライトブルー】フィルターテクニックで夜桜を撮る!(動画No.256)

最近ケンコー・トキナーはトワイライトブルーと、トワイライトレッドフィルターの使い方のページを更新しましたが、いまいち正しい使い方がわかりにくい

「夕焼け・朝焼けの空をより印象深い色彩にトワイライトフィルター」ケンコー・トキナー

https://www.kenko-tokina.co.jp/special/product_type/lensfilter/rec-filter-20191.html


ブルーアワー、ゴールデンアワー、マジックアワーの違いを解説:日没、日の出のホワイトバランス設定は?【風景写真撮影の基礎】Twilight, Golden, Blue Hour

ブルーアワー、ゴールデンアワー、マジックアワーの違いを解説:日没、日の出のホワイトバランス設定は?【風景写真撮影の基礎】Twilight, Golden, Blue Hour

1:日没時、太陽が地平線に沈み始め、沈むまでの時間を、ゴールデンアワー(Golden Hour) 日の出の太陽が朝、地平線に現れ始め、全部見えるまでの時間もゴールデンアワーになります

2:日没時、太陽が沈んだ直後の空が青い時間を ブルーアワー(Blue Hour) 日の出のときは太陽が現れる前に空が青くなる時間をブルーアワーと言います

素晴らしいブルーアワーの空を撮影するには、日没後30分後、あるいは日の出の30分前が、素晴らしい青になる最適な時間となります。ただし天候などできっかり30分というわけではないので、よく空を観察しましょう

3:日没後15分くらい、あるいは日の出前15分くらい(現実には日没10-20分後、日の出前10-20分位の間、気候や季節、地域(北極や南極に近くなると時間が長くなる)で異なる)の、一番良い状態になる60秒ほどの時間を、マジックアワー(Magic Hour)とハリウッドでは言います トワイライト(Twilight)という呼び方もします 建築写真ではこの時間のカットを撮るのが王道

 アマチュアの間ではゴールデンアワーと同じと誤解されていることもありますが、マジックアワーは日の出前、日没後のことを指すので、太陽がまだ見えている時間のことを意味するゴールデンアワーとは異なるものです

*(三流無料百科事典Wikipediaの「マジックアワー(写真)」の項目は、今日時点で『日没後および日の出前に数十分程体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語で、光源となる太陽からの光線が日中より赤く、淡い状態となり、色相がソフトで暖かく、金色に輝いて見える状態である。…つまり日没直後や日の出の直前の時間は空が濃い青色になることからブルーアワー(blue hour、フランス語の l’heure bleueから)と呼ばれている)と、「数十分」など、全く間違った解説を行っていますので注意 

ホワイトバランスの設定

1:一般的にはゴールデンアワーの撮影のホワイトバランスは、赤みを増やすために、曇・曇天に設定するのが推奨されることが多いです あるいは、ケルビン色温度設定で5600~6500kに設定するのも推奨(実際の日没日の出あたりの太陽の色温度は2500k前後)

2:逆にブルーアワー、マジックアワー(トワイライト)では太陽光が推奨されることが多いです *ブルーアワーやマジックアワーでオートホワイトバランス(AWB)を使う場合、暖色になるすぎるきらいがあるので、白優先設定がある機種であればそれを使うと良い

3:完全に日が暮れてブルアワーの時間も過ぎた人工光源の多い都市のホワイトバランスは白色蛍光灯がよく推奨


この他にホワイトバランスを太陽光にしたまま

ケンコー・トキナーから売られている

トワイライトレッド

https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/enhancer/4961607352847.html

トワイライトブルー

https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/enhancer/4961607352854.html

を使う方法もあるが、別記事にします

トワイライトレッド、トワイライトブルーフィルターの利用方法と使い方【演色系フィルター トワイライト=マジックアワー風に演色】


撮影地点のゴールデンアワー、ブルアワーの時間を調べるスマホアプリ

マジックアワー(Magic Hour)を調べるスマホのIphoneアプリは、

Magic Hour

https://apps.apple.com/jp/app/magic-hour/id482426006


The Importance of Timing
© 2006-2012 KenRockwell.com

https://www.kenrockwell.com/tech/timing.htm

How to Get Great Colors
© 2006-2012 KenRockwell.com
https://www.kenrockwell.com/tech/color.htm

「幻想的なマジックアワーの撮り方 – ドラマチックな光景に出会う」NICO STOP ニコンイメージング

*ニコン記事では日没後15分、日の出前15分としていますが、実際は天候や地域、季節によって異なるので10-20分の間と考えるといい

「マジックアワーの都市夜景! プロが撮るのは「日没の○○分後」?」写真・プロの一手 第19回 講師:斎藤裕史

キヤノン

https://ptl.imagegateway.net/contents/original/phototech/pro-itte/19/index.html

まあ、この記事も日の出前10分以降、日没後10分以降の30分の間としていますが、

米国ハリウッドでは、マジックアワーは、地域(北極や南極に近くなると長くなる)、季節、天候によって日没後あるいは日の出前10~20分の間としてるのが普通


英国の商業写真家Karl Taylorが、愛用する写真撮影三脚、ジッツォではなく不整地で活躍するManfrotto 058Bが愛用品【本物のトッププロカメラマンが使う、写真撮影用の三脚選びガイド】

ブルーアワー時間の海岸ポートレート撮影 Youtubeで学ぶ写真撮影技術 英国写真家Karl Taylorの撮影術

一流プロカメラマンの夜明けの撮影光景:ND1.2(ND16)ハーフNDフィルターを使用して撮影【撮影指導動画】