カラーメーターっているの?メリットとデメリット:撮影機材
現在はデジタルカメラの時代で、光源ライトが一つなら、グレーカードやいろいろなホワイトバランス設定用の機材をカメラに取り付けて、ライトの色の補正ができますが
ストロボやLEDライトは、経年やメーカーの違い、機種ごとに微妙に色が違うことが多い+つけるソフトボックスやアンブレラなどでも色の変化が起きる、ので
複数のライトを使う厳密な商品撮影などでは、
ライトごとの色の違いを知るのに
あったほうがいい
とは言えますが、
プロカメラマンでも持っていない人のほうが多い
というのもデジタルカメラが主流となり、
基準となるグレーカードを適正露出で、RAWで撮影し(普段RAW現像をコケにしていますが、色温度を調べるにはRAWで撮影すると、現像ソフトや画像編集ソフトで、色温度が表示されるので、色の測定ではRAW撮影と現像を推奨)、Photoshop (Elements)を含む、Lightroom, Affinity PhotoなどでRAW現像の手順を踏むと、色温度と色ズレが表示されるのでも、
色温度や色ズレが計測できるからです。
フィルムで撮影する場合も、デジタルカメラで色の測定撮影をやって、ライト光源に補正フィルターを噛ませる方法もあります
また、
1:カラーメーターは高価 しかも一旦自分が使うライトや、ソフトボックスなどでの色のズレなどがわかれば、これはこうなるとメモっておくと、まあ経年劣化で少し色が変わる可能性がある一年くらいあとまでは、使わない ということも多く
それなら買わないでカラーメーターは機材レンタルでいいという話もあります
また、カラーメーターはシビアにやるなら、1~2年ごとくらいにメーカーに送り返して、点検を受けないと精度に微妙なずれが出る。高いのにねw 有料で、古い機種はメーカーは調整受け付けない
写真用のカラーメーターのメーカーは、昔は、ミノルタ(その後ミノルタが写真機材撤退後、ケンコーブランドでOEM再販されたが、現在販売終了)、セコミックがあり、ミノルタのものは、まあ安くはないですがプロなら買ってもいい値段でしたが、セコミックしか残らなくなって、値段がアマチュアには高い。プロでも、パソコンのフォトショップなどでの測定でも代用できるので、カラーメーターを持っている人はフィルムカメラが主流の頃よりさらに減り、むしろ少数派となりました。米国では、アンドロイドやアップルのスマホに接続するタイプの、比較的安いカラーメーターも売られています。Iphone専用のカラーメーター(Lumi Power)も一時期ありましたが、もう生産元は売る気はあまりないようです
上は、これから動画スタジオを始めたい人へのアドバイス動画ですが、セコミックのカラーメーターC800は高いもので、最初からこうした物は買わず、カラーチェッカーの類を使い、ライトやカメラ機材と経験が整って、より高いレベルの動画制作を始める段階になったら買うと良い
ととりあえず初めて経験が浅く、他の機材が整えられない時点では、購入優先順位は低いものとされています
実際のところ、正しい色は、人間にとって好ましいとは常には言えないこともあり、絵画記録撮影などではない、一般撮影では、厳密に色を追い込むより、主観でいい具合に調整したほうが受けが良いことも多数あります
というわけで、測定するライトで照らしたグレーカード(銀一のグレーカードの裏側の薄いグレーをカラー測定では使う)を画面いっぱいに適正露出で撮影して、PhotoshopやLightroomなどの現像ソフト、画像編集ソフトで、ストロボやライトの色のチェックという方が、特に自宅スタジオなどでしか撮影しない、特に色が超厳密でなくとも困らない人には現実的だったりします やすいしね
この画像ソフトでの色チェックは
1:グレーカードとライトの設置、RAWで撮影、PCに転送、画像編集ソフトで開いてチェック、と一回ですまないので、やや面倒
2:測定に使うグレーカードはきちんとしたものでないといけない 当ブログでは、銀一のグレーカード(https://www.ginichi.com/shop/g/g13819/)の薄いグレーの側を使うのを推奨 これも経年変化で劣化するので定期的に買い替え(日光の当たる場所に放置すれば一年で変色するでしょうね 使わないときは暗い場所で保管すれば数年大丈夫とは思いますが)
3:RAWデーターの色温度を表示できるソフト、Photoshop(Elementsもこの機能あり)Lightroom, Affinity Photoなどのソフトが要る
4:ストロボ光の測定では、適正露出を知るためにフラッシュメーター(セコミックのやすい3万くらいのものでもいい ただ、これも経年変化で精度が狂うこともあるので注意)があったほうが、作業が早い(フラッシュメーターがなくても、お持ちのデジカメで、グレーカードを画面いっぱいにしてテスト撮影しながら、ヒストグラム表示で、真ん中がエベレストに高くなる露出を探る方法でも適正露出は取れますが、やや面倒)
5:カメラメーカーの色自体が、メーカー独自の味付け(脚色)があるものが多いので、レンズの発色がニュートラルではない場合があり(タムロンシグマサムヤンはレンズごとにバラバラ ソニーはツァイスブランドはやや青が強い)、カメラの画素エンジンも、独自の色づくり(脚色)をしていることも測定に影響することも可能性としてある。このため、厳密には正しい色温度の測定ができない場合がある まあ、このへんはニコンあたりが発色を中立にしていることが多いので、カメラでRAW撮影、フォトショップで色温度や被りの測定をする場合は、
カメラの設定はニュートラル・スタンダードを選び、レンズは色の発色もニュートラルなメーカー(ニコンのFマウント一眼レフ用の安い中古でいい、マクロ・マイクロレンズのほうがより色再現の中立性が取られているとは思う)をマウントアダプターでとっつけて撮影したほうが、より正しい色の測定ができる可能性が高いとは言えます 絞りは絞って、周辺減光が少なくなるようにするのも、色測定の狂いを少なくする
【GIN-ICHIスタッフブログVOL.20】実は知らない?!カラーチェッカーの正しい使い方と活用法
https://www.ginichi.com/shop/pg/1blog020
玉ちゃんのライティング話
第30回 グレーバランスとRGB数値
解説 : 玉内公一
https://shuffle.genkosha.com/technique/lighting/8039.html