ビューティーディッシュを利用したクラムシェルライティング【ポートレート撮影基本ライティング】
アメリカのシカゴをベースにする写真家John Gressさんの解説
ビューティーディッシュ(オパライト)は、大昔からある撮影機材で、
基本は、
モデルの顔の真正面に置く とりあえずは45度に傾けて
モデルの頭か目の上おでこあたりと、ビューティーディッシュの下の端が同じくらいの高さ
胸に、ビューティーディッシュの中心が来るようにする(もしくは頭、モデルの顔つきによってどちらが良いか調整しよう)
ビューティーディッシュ(中心)とモデルの顔の距離は、ビューティーディッシュの直径と同じくらいが設置目安
で、とりあえずは、正面側からはビューティーディッシュ一個でのライティンが基本(バックライトやリムライトを置くのは構わない)
というのが、基本なのですが、上の基本設置は、結構日本のサイトやネット解説では業務経験長いプロカメラマンを含めて無視され、ソフトボックスの変種のように使うように指導していることから、意外と知らない人もいるでしょうwそう、日本でのビューティーディッシュ(オパライト)の使い方解説は、基本が教えられていないことが多数ありすぎw
グリッドやディフューザーを噛ませると、特有の配光特性が弱まり、ビューティーディッシュでなければというほどでなくなることが多いです。(まあディフューザーやグリッドをつけても、僅かに残る他のオクタゴンなどとの光質差のために、あえて、ビューティーディッシュを使う人もいます。)
ただ、あまり細かい違いになると、細かいライティング機材の生み出す光線の質の差より、モデルの表情やポーズのほうが、良い写真かどうかを決める基準となってくるので、撮影目的で取り回しの良い機材を使うのが良い
さて、ビューティーディッシュが活躍するのは、クラムシェルClamshell Lightingのキーライトとして、使うパターンがありますが
クラムシェル撮影も、ビューティーディッシュに関しては、上で解説した基本位置にセットすることになります
上の動画で使っているのは22インチ=55センチ まあこういったビューティー系の頭=ヘッドショットなら、このくらいの大きさを選ぶのが設置距離(モデルとビューティーディッシュのは位置距離の目安は、ビューティーディッシュの直径と同じくらいが推奨なので)*腰まで考えるなら、70-80センチくらいのほうが
クラムシェルなので、下から照らす別のソフトボックスがいりますが、
35*90cmの長細いストリップタイプのソフトボックスをモデルの下側に置く
下側のソフトボックスにつけるストロボのパワーは、上のビューティーディッシュにつけるストロボのパワーの1/4のパワーになるように設定すると、
動画2:00 で解説 まあ、F8の絞り撮影がこのセットでの標準絞り値
動画2:58 では、ビューティーディッシュの中心が顔の真ん中に来るようにと指導し、胸に来ないようにとしていますが、この動画では、実際には、ビューティーディッシュの中心は、顔の下の顎あたり、モデルの鎖骨あたり上胸の当たりにもきてますね(まあこのへんで、人によって設置角度で違うこと言ってるように、なるわけです モデルの顔つきによって適正な角度は変わるので、試し撮りで適切な角度を調整)w。
まあ、下側のライトは使わず、レフ板(銀レフ)で代用もありです。 ストロボが違うメーカーのものの場合、発色がやや異なる事もあったりするので、複数、色が若干異なるストロボやライトを同時に利用するより、下側はレフ板の方があるいは正解の場合もあります
(下のような専用のものもあります)
まあ、こうしたレフ板(及び類似商品)はバカでかいので、代用を自作とかで工夫してみるのが、↓のもとハリウッド特撮プロのMarkuspixさん
動画7:47から、いろんな自作とかの代用品を、提唱しています