中国三脚ブランド、WEYLLAN 自由雲台CH55のレビュー【結構豪華w】
ギア雲台を、ティルト雲台や、あるいは自由雲台に乗せて、ギア雲台の弱点の粗動のめんどくささを解消しようというテク自体は、多くの人に実践され、
ギア雲台の大きな動き(粗動)を改善するために、他の粗動がしやすい雲台に乗せる
最近は中国メーカーのレオフォト(Leofoto)が、自由雲台と、ギア雲台を一体化した製品を出したくらいですが
当方はベンロのギア雲台を、自由雲台に乗せるため、
超大型自由雲台としてWEYLLAN CH55を導入してみました
中国製の超大型ボール雲台=自由雲台としては、SiruiのK-40X(ボール54mm)が海外でも評判を確立ししてますが、写真用大型三脚は縮小のシルイが、製造は終了したということと
WEYLLANは低重心ということで、WEYLLAN CH55を導入することにしました
WEYLLANは、INNOREL、ARTCISE、SWFOTO、BEXINなどと、デザインそっくりな製品が数多く、製造会社が販売会社を色々作って競争させている可能性もありますが(中国は製品企画とかは、実際は工場のある会社が行い、それを商社にもっていき、ちょこっと外観変更などの注文を受けて売り込んでいくビジネススタイルが日本より盛ん。一部はレオフォトにも納品されている模様)これらのブランドは、突き詰めた性能を妥協し、AliexpressやAmazon位からしか買えない直販専用モデルとすることで、価格破壊の低価格を実現していることに、特徴があります
前回InnorelのG44自由雲台かったら、まあ細かい滑らかさは値段数倍のメーカーには、当然やや劣るが、大きなレンズつけなければ、使えるので(44mmボール雲台にしては「ややいまいち」という話は出ますが、値段やすいからね)、Innorelブランドのものを買うかと思ったら、
この55mm大型自由雲台に関しては、フリクションコントロール(動きの抵抗を調整する「フリクション調整機能」ともいう)のあるものは、Innorelブランドのものは存在しておらず(INNOREL G44雲台にもなかったけどw)、
WEYLLANブランドの物を買いました(SWFOTOブランドでは、アルカスイスクランプがレバー固定式に変更になった、ほぼ同一のものTH-55Gがある。 EVUMO DX55と、ARTCISEブランドでも、 55mm Low Profile Tripod Ball Head KB55が、アルカスイスクランプがネジ式でWEYLLANと、若干デザインを変えただけで同じもの。
これらのINNOREL系統よりは、上の中国ブランドとされる LeofotoのLH-55(日本で2024年現在44000円前後)と形がそっくりで、Leofotoも製造工場自体は同じ可能性がwただ、グリスなどのランクが上がっている可能性はある(一応は、日本でも修理が、日本での代理店販売のものなら可能)。もともとは、アメリカのRRS(ReallyRightStuff)の低重心自由雲台LB-55(米ドル550ドル Made in USA)をヒントに中国の製造工場やLeofotoが真似たものナノは確実)
まあ、INNOREL系統の製品は細かく詰めると、ちょいと動きや固定するときに「?」なところがあるのは、激安価格からしてむしろ当然なので、そのへんの微妙に?を、ボールの直径のデカさ=安定しやすいでごまかすために、もっとでかい直径55mmボールの自由雲台を買いました
WEYLLAN CH55 Low Profile Ball Head 55mm Tripod Ball Head Heavy Duty 360 Panoramic Tripod Head,
INNORELのG44は、立派な保証書がついていましたが、WEYLLAN CH55はそういったものは付属せず、しかし立派なケースと、アルカスイスプレートがさらに一個余計におまけと、INNORELにしなくてよかったと思わせてくれますw
まあ、中身は大部分同じのものがほとんどですが、デザインとか付属品は、各ブランドで異なり、一部は他のブランドにないカスタムがされているので(SWFOTOブランドのTH-55Gは、アルカスイス互換のレバー固定式クランプが採用)、この同じ系列の会社の会社の製品は買う前によく見ておくと良いでしょう
55mmボール雲台=自由雲台の摩擦で動きを渋くするフリクション機能は、この雲台では、まあ「さすが」と言わせるくらい滑らかとはいかなくても、使える水準にあり、ひどい水準のものではない。ただもう少し強めに設定できたほうがというのはあります。
そもそも微妙なトルクが大事なら、値段が数倍のアルカスイスや、米国製の手作りRSSまで行きなさいという話になります。中国での大量生産、細かいところをこだわらない+流通はネット限定なことで、格安なわけですからw(中国のLeofotoブランドのLH-55は、少しランクが高いオイルなどが使われているかも?)
まあ安いなりに、寒冷地だとグリスが固くなるとか、コストカットの現実が見えることは色々あるかもしれないですが、
極限状態で使わないなら
目立ったあらは、この値段のものとしてはなさそう
機械の進歩で、安価+高精度な金属加工ができる時代なので、こうした安いものでも、少なくとも、即座に壊れるおもちゃではないです
現在この雲台の価格は、18000円から13000円くらいと、決済通貨によっても、かなり実勢価格が異なことがあったり、かなり値段に格差があるので、安いところをうまく探すのも大事かと
三脚のブレ抑制性能向上には、1~2ランク大きめの雲台を使うというのが手法の一つで、比較的軽めの自由雲台であれば、2ランクくらい大きな自由雲台を乗せても頭でっかちにはならないため
サイズの大きな雲台なので、スリックの大型アルミ三脚プロフェッショナル2(パイプ径32mm)に装着して、500mm超望遠でのブレテストを行うと、かなり優秀なのが以下の動画でわかります(2秒以内にブレが収まればまあ優秀なのが目安)
stockmoneyphoto.wordpress.comのテレグラム支店
https://t.me/stockphotomoney/669
(https://www.weyllan.com/pages/about-us?spm=..index.header_1.1)の案内では、EVUMOは、WEYLLANのもう一つのブランドだそうです
WEYLLANは1年保証と、一部の三脚は生涯保証までうたっていますが、INNOREL、ARTCISE、SWFOTO、BEXINと同じくネット通販専門会社で、中国本土にいる人以外には、保証をしてくれる可能性は、せいぜい一ヶ月くらいの初期不良交換以外にはないでしょうね
https://www.weyllan.com/pages/warranty?spm=..product_590de2d9-6041-4da6-bddd-7325b7b2c672.header_1.1
中国系の機材は、安いものは修理はほぼできないと考えてよく、LeofotoやSirui、Benroなど中国系でも、ランクが高い会社の製品も、日本では日本の正規代理店=輸入販売会社が販売した製品しか、修理どころか部品の販売もしないという、いつものパターンが有り、安いとはいっても、ヘタったら買い直しという状況なので
どこの国で買ったものでも日本で同じ形式が販売されていれば、修理を受け付け、修理部品も販売する、イタリアのマンフロットや、ジッツオ、日本のスリックやベルボンとは、アフターサービスが月とスッポンクラスに違うことも、価格差となっているので(アメリカのRSSやKirkも、日本では修理できないことがある。台湾のFeisolも同じ)
自由雲台はへたりにくいから壊れたりの心配はさほどないですが、ギア雲台のような、毎日使うクラスだと、定期的にギアの交換などがいるものは、中国メーカーの製品で、特に高いものは、たまに使うくらいならいいですが、業務使用だと、ギアの消耗で修理ができず、また買い直しなど、高く付く可能性があるのに注意しましょう
中国メーカー・ベンロの日本国内修理対応
無償保証期間は、その国の正規代理店から買ったもののみが対象
保証期間が過ぎたあとは、
1新品交換
2ベンロで整備された故障品を修理したもの
との有料交換で、修理はしてないらしいw(ただ有償での交換の場合、並行輸入品や海外輸入品は受け付けないとは書いていない)
BENRO製品 保証期間と修理について
https://benro.jp/pages/support-benro
**補修部品の販売はないらしく案内はない
シルイは、日本国内の代理店販売のものしか修理、部品販売はないが、修理専門会社UCSでは外注扱いで、シルイ三脚や一脚の修理の可否について問い合せを受け付けるとある(2024年5月現在)
中国三脚ブランド、WEYLLAN、INNOREL、ARTCISE、SWFOTOなどのメーカー(Chinese Tripod and Head)
三脚用の雲台に更に雲台を乗せるためのアルカスイス互換プレート:ゴムやコルクの貼られていないアルカスイス互換プレート【Leofoto 中国三脚メーカー】