フィギュア(ミニチュア)撮影とレンズの焦点距離【マクロレンズ・接写レンズの選び方】
基本はフルサイズでの焦点距離で話ししてますので、APS-Cやマイクロフォーサーズなど、画素サイズが異なるカメラをお使いの場合は換算計算してね
まずはお手持ちの標準ズームレンズで、接写能力の高いものを使って、自分の撮影スペースとの兼ね合いでどのあたりが良いか、色々試しましょう
各社の24-105mm, 24-120mmとか言ったズームレンズは、最近のものは撮影倍率1:5倍(0.2)~0.31倍以上のものが多いので、あるいはマクロレンズが不要な場合もあり、
足りなければ接写リング(マクロエクステンションチューブ)やクローズアップレンズで、接写の能力を高める方法もあります
よほど小さな模型やフィギュアでなければこれで間に合うことがあります
*フルサイズでの話なので、APSーC(DX)のカメラであれば、見かけの撮影倍率が1.5~1.6倍、マイクロフォーサーズは2倍になります *クローズアップレンズは周辺の色収差や、歪曲収差がやや悪化する場合があるので、画像編集ソフトなどでの後修正がいる場合もあります*接写リングか、クローズアップレンズかは、メインレンズとの相性もあるので、実際に組み合わせないとわからない
実際は最近は、専用の接写レンズ(マクロレンズ)を買わず、接写能力がそこそこあるズームレンズを使うのは、商品カタログ撮影物ドリのプロカメラマンでも21世紀には普通にいます。
ので、手持ちのズームレンズで間に合うなら、接写専用のマクロレンズは特に買う理由がないこともあります
焦点距離について(フルサイズカメラでの場合)、とりあえず、90~105mm位のものが他にも使いやすいのでおすすめ
商品カタログなどでは、形が歪まない というのが一応の基本で
人間の見た目に近く、レンズの歪みが補正される撮影距離:被写体の大きさの2.7倍以上の距離を取る【撮影目安の基礎知識】
ミニチュアやフィギュアの大きさの2.7倍以上の距離を取り、モデルを中心におけば、歪みの少ない写真が撮影できます
ので、
フルサイズでは90mm~105mm(APS-Cでは60~70mm)くらいのマクロレンズを買えば、20センチくらいまでのフィギュアであれば、歪みなく撮影できる
ということになります このあたりの焦点距離は、他の用途でも使いやすいので、汎用性も高い
もう少し大きめの1/4スケールフィギュアでは、40センチの身長なので、1m位以上撮影距離を離すと、歪まない写真が撮れます
となると、150-200mmくらいのマクロレンズがあった方がいいとなります
ただし、歪みがなくなる=写真の遠近感がなくなる ということもあるので、カタログ写真ではなく、イメージカット作品的に撮影し、フィギュアや模型が歪んでも、遠近感のほうが大事だという場合、180mmや200mmマクロ接写レンズは不要です。*ただし離れて撮影できるので(ワーキングディスタンスが稼げる)、色々凝ったライティングをする場合、そうした照明機材が画面に入り込みにくい利点が、180mmや200mmマクロにはあります
望遠接写レンズも、望遠ズームレンズで撮影倍率が0.3くらいの接写能力がある場合、専用の接写レンズが必ず必要ということもない時代です(*フルサイズカメラで0.3倍の場合、APS-Cで使うと、見かけは0.45~0.48倍、マイクロフォーサーズでは見かけの撮影倍率は0.6倍になるので、ズームレンズでも間に合う)
ちなみにフルサイズでの、180ミリ専用接写マクロレンズTAMRON SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 (Model B01)(左)と、ある程度接写能力の高いTAMRON 150–500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)の173mmでの撮影比較
まあ、最近は交換レンズも高くなったので、無理してまで専用マクロレンズを買う理由はないともいえます。ある程度接写能力の高い望遠ズームがあれば、大体のケースでいらないかもとはいえます
*TAMRON 150–500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)は、150mm時に0.6mの最短撮影距離ですが、200mmを超える辺りから、最短撮影距離が1mを超えだすので、150~180mmあたりで使うのが使いやすい リンク
一眼レフの頃は、予算のない人は、100mmとか90mmのマクロレンズに、テレコンバーターをつけて、180mmや200mmマクロレンズの代用として使うのもごく普通でしたが、ミラーレス時代になり、ニコン、キヤノン、ソニーとも、自社のミラーレスカメラ専用の100mm, 105mm, 90mmマクロレンズには、テレコンバーターを使えないように改めてしまい、現在は180mm,200mmの接写マクロレンズの生産もやめているので、接写能力の高い望遠ズームで代用するのが一番でしょう(必要なら接写リングをかませる)
*将来的にニコン、キヤノン、ソニー、シグマなどが、ミラーレスカメラ専用の180mmか200mmマクロレンズを開発発売するかもしれませんが、一般の趣味程度の人にはちょいと手を出しにくい価格になる可能性が大ですので、近接撮影性能の高めの望遠ズームで代用が、一般人には現実的な選択肢になりそうです。
写真に、模型やフィギュアの周りの風景なども取り入れたい、あるいは歪みを上手く利用してモデルやフィギュアをよりよく見せる手法を使いたいなら、もっと広角のレンズを使うのも全然あり 35mm. 24mm, 17mmすら使う人はいます
下は、シグマ45mm F2.8をフルサイズで使用した例ですが、より広角レンズで撮影距離が近くなったため、顔がお尻より大きくなっていますが、このほうが遠近感が出ていいと思えば、歪みなど気にしなくて使えばよいのです
ポートレート・人物写真撮影に最適なレンズの焦点距離と撮影距離によるパースペクティブのレンズの焦点距離ごとの考察 3Dソフトによるシュミレーションテスト
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モデルフィギュア 桜島麻衣 1/4 バニー
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