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人体モデルを、設置したカメラの位置に持っていきたい【Daz Studioの使い方】3D 巨大な景観や建築セットでのモデルなどの移動方法のガイド

日本人美少女の作り方とか、性器開脚のアクセスがやたら多いのが、Daz Studio絡みの記事ですけど(知人の分析では一日中5ちゃんとかの便所に張り付いてる方々らしい)、

それ以外の目的で使っても構わないので

使い方ガイド

市販の景観モデルや建物などを購入すると、

あちこちにカメラが予め設定されているものがありますが、

その位置まで、人物や動物のモデルを移動させるのが非常に面倒なことがあります

1:まあ、建物などの位置を、人体モデルの読み込まれた初期位置まで移動させるのが、あるいは一番良かったりしますけど(ただしシーン保存で、ディスク保存データ容量が増える)

2:カメラの位置にモデルを持っていく行くスクリプト

mcjComethHere – 2022 Bring your figures in front of your camera in 1 click

https://www.daz3d.com/forums/discussion/73507/

ダウンロードは

mcjComethHere 2022

https://sites.google.com/site/mcasualsdazscripts7/mcjco?pli=1

mcjComethHere2022.zip をダウンロード

まずは、移動させたいモデルを選択し

使い方には説明が省かれていますが

使いたいカメラのシーンで表示させ

このスクリプトを起動するとモデルが、カメラの位置まで移動します

**Irayなどのバグを引き起こす場合がありますし、ポーズデーターによっては、モデルを元のゼロ位置にまで強制的に移動させることもあるので、かえって面倒になることもある

3は、Dazに内蔵されているAlign機能を使う

Moving figure to where camera is in large environments?

https://www.daz3d.com/forums/discussion/395171/moving-figure-to-where-camera-is-in-large-environments

Oso3Dさんが

ターゲットのモデル(この場合はカメラ)を選択、さらにCTRLキーを押しながら移動させたいモデルを選択肢

Window > Panes (Tabs) > Align

でてくるメニューで

X Y Z to Align: Centers

とやると、

指定したモデルが、カメラの位置まで移動する

2と同じくポーズファイルによっては、モデルをまたゼロ位置まで戻したり、Irayがバグ起こしたり、建物の2階や3階への移動だと、うまく高さが調整されないことがある(そのときは移動ターゲットに、例えば二階にあるベットや椅子を指定すると、うまくいくことがある)


まあ、どれも一長一短ですが

ストックフォトより日経連動投資信託 さてストックフォトでちまちま稼ごうと思っても結局何万か赤字 

という人は結局時間の無駄(いろんな撮影料万引きとか煙管で、経費なしなので稼いでるという話抜きね)

同じ損するなら日経平均株価を指標にした投資信託を買うのもありでしょう。

フォトストックは投資より稼げる?稼げない?

これもうからないじゃんと思う人もいますよね。でもネット証券では、日経平均に連動して1~4.5倍の利益が得られる投信が多数売られています。*ブル・ベア型投信

またネット証券だと100円単位でかえるものも多いので、万が一すっても、損害は少ない。下がって損するリスクがあっても、競馬競輪でするよりは損をしない。ストックフォトのように旅費やモデル代で損す
る額より少ない。ストックフォトで10万かけて(他に機材購入や登録の手間もあります)撮影して結局5000円しか回収出来ないことも普通にあり、ブルベア型日経連動投信がそれよりリスクが高いかは?ですよね。

日経平均が上がると連動して儲かるブル型
日経平均が下がると連動して儲かるベア型

の双方があるので、読みが上手ければ、下がろうが上がろうが儲けられるわけです。
だいたい今の日経平均2万2千円とすれば1000円の上げ下げで、4.5倍相当のブル・ベア投信で30万投資すれば2割の6万近く利益を得ることも出来ます。
ただし2割とろうとすると、いきなり急な下げ局面(あるいは上げ局面)に入って結局、ながければ数ヶ月塩漬け「取らぬ狸の皮算用」になりやすいので、10~15%利益が出れば一旦売却(やスイッチング)して次の局面に備えたほうがいい。

通常の店舗のある野村證券などではせいぜい2.5倍型のものしか売っていないので
楽天やマネックスなどのネット専業証券で4倍、3.7倍とかを選んで、せいぜい総額一万円くらいで運用(リスクも相当あるので市場チェックの時間のない人は大金は投じないほうが無難)すると、うまくいく人なら月数千円は稼げるので、チンケないつ売れるか、いつ換金できるかわからない、撮影費用もかかる、登録は意外と重労働のアドビ、ピクスタ、フォーユアイメージズなどの、低価格ストックフォトより稼げるでしょう。

各種の日経平均連動投信は、ネット証券なら100円単位で買えるので、まずは数百円~数千円くらいで練習し、うまくいくようなら万単位で挑戦すると小遣い稼ぎになるでしょう。なお、相場はパニックで急変することもあるので、一年では 儲かった額の半分が、そういった番狂わせで失われるケースも有り、おつむの中で計算した額の半分くらいしか実際は儲からないと考えたほうがよいです。

株式市場が膠着状態にある時期ならお勧め。


日経平均連動各種投資信託のヒント 数値と市場がパニックしているかいないかで買い時を判断

PER 一年にその企業があげられる 利益 PER12とでれば株価は12年分の利益を見込んだ株価

株式市場が膠着状態であれば PERは12から12.6が目安 PERは12になると買い場と言われる。好景気状態だと13以上になる。
ただし、あくまで目安でバブル状態でいえばPERは14以上にもなるし 極端に悲観的なパニック相場では10もある。*個別の企業株ではベンチャービジネスで期待がある企業の株はPERは80も超えるが、ここで言う目安は日経平均株価のPERの目安。通常は、PERが12くらいになると買い時となり、みな買いに入りますが、景気悪化懸念が高まると、PERが12になっても誰も買いに入らず、株はさらに下げる傾向があるので、PER12だから買い時かどうかは、その時の景況感にもよる。

PBR 株価総額が企業価値にマッチしてるか? PBRが1なら、企業の価値とほぼ同じということ。通常はPBR1.2くらい 景気状態で上下 一般的にはPBR1.1くらいで下げ相場の底となる。ただし世界同時不況で恐慌などのパニックが起きれば、PBRは企業価値を下回る数字の0,94や0,8という数字になる場合がある。上げ予想で買うときは、PERと同じく数字だけじゃなくその時の経済ニュースで悪いネタが出回っているか(あるいは良いネタ)どうかをチェック。

RSI 短期の売り買いの過熱感を示す 60を超えてきたらそろそろ一旦利益確定の売りが入りやすい 30-20くらいまで下がれば、売られすぎている指標で、一旦売った株を買い戻しで短期上昇に入りやすい。
ディトレ向きで、長期投資ではあまり意味のない数字だが、長期で株を買う場合には買うタイミングを探る指標となる。

あと、取引高が日経の場合一日一兆円を超えない日の取引は勢いがないとされ、大幅上昇があっても、株式市場は盛んなのではなく、どこかのファンドの思惑でつれ高している場合もあります。

その他、

株式(個別・日経平均)の上下を左右することもある売り残、買い残


2018年11月頃から、中国とアメリカの貿易戦争の懸念から株価は乱高下を繰り返しており、現状では通常なら買い時と、「各種指標」が示す目安水準となっていますが、万が一の米中貿易戦争での企業業績悪化懸念から、株が数字的には割安になっても、企業業績がもっと下がるだろうと、株はまだ下げているわけです。

どちらにせよ年末年始は上昇はせいぜい日経で言えば22500円位が目安でしょう。*株式アナリストの日経平均予想より、実際の予測は500円から、1000円低く見ておくのがコツ。*2018年で言うと、NYダウ平均より2000円ほど低い水準で日経平均を予測しておくのも一つの目安。

また欲をはらず自分ルールで10%の利益が出たら売るとはっきり決めておきましょう。欲張りでも12%か15%の含み益で確定がリスクが少なく無難かな


ストックフォトより日経連動ブルベア投信


続々停止する老舗ストックフォト情報サイト もっとでっかいこと、な~ぜ~でき~ぬ~

怪談・ストックフォトのとりこになった亡霊たち・播州皿屋敷のお菊さまのたたりか?ストックフォトグラファー

デジタルカメラには、保護プロテクターフィルターかUVか?ニコン標準のプロテクター そもそもニコン純正ニコンニュートラルカラーは、デジタルカメラ時代に合わせたL37相当のUVフィル ターです

ニコンニュートラルカラーフィルターはニコンレンズの保護フィルターとして売られていますが、デジタル時代に合わせて発色に影響を与えないよう、無色透明、かつ、おおよそフィルム用のL37(ニコンはL37cとか名前つけてたっけ?)相当の紫外線カット効果を持つ「UV」フィルターです(UVと全く同じではないが、非常に似ているものがニコンNCフィルター)。

「ニュートラルカラーNCフィルター 82mm – 概要 | アクセサリー | ニコン 」

 

というわけでニコン推奨の保護フィルターは標準で「UVフィルターです」

 

*ケンコーやマルミから現在も「フィルム用」として売られている、比較的安価なUVフィルターは、当時はそれが安く作る方法だった+当時のフィルムの色特性など考慮して、若干黄色がかっているので、無色透明のデジタル時代のUVフィルターとは違います。まあ、カメラの色づくりが妙に青っぽいとか、レンズの発色がアオに傾いていると感じた場合は、フィルム用UVフィルターを使うといいでしょう。

過去記事「保護フィルター スカイライトフィルターって? デジタル時代は、1Bスカイライトフィルター緑被りの強いカメラにはいいかも?

*現在マルミもケンコーも、値段が高いランクのUVフィルター(L38~L39相当)は「デジタル対応」無色透明になっています。


保護フィルター スカイライトフィルターって? デジタル時代は、1Bスカイライトフィルター緑被りの強いカメラにはいいかも?

2018年新年格安ストックフォト・ストックイラスト 写真イラスト素材買い物サイトガイド 年賀状代わり記事・おすすめ編

イラスト・写真・動画作成側=投稿者=コントリビューターではなく、購入する側におすすめサイト 2018年度版です 映像素材は権利関係で爆弾があることもあり、まずい素材がありそうなサイトのランクが低くなるのは当然


1: 使用の権利関係が全くわからない 超初心者購入者でーす

アマナの格安部門 Foryourimagesが、特に初心者で権利関係トラブルになったときには一番安全。
アマナのForyourimagesは過剰なほどそのへん徹底してますので

ForYourImages: 気軽に使える高品質ストックフォト
https://foryourimages.com/

ただし参加者側を小馬鹿にした態度が、前身のTagstockに目立ち、投稿者側の人気が少ないので、素材数は物足りない状態のまま
*参加していたラブグラフに所属していたカメラマンが、所属時、横浜市の写真業制限条例を無視して無許可で撮影していた話を暴露したとかいう、真偽不明のネット情報もあり、やはり投稿写真サイトである以上完全合法な販売写真かはこのサイトですら「?」


2:ある程度権利関係の知識がある ISTOCK

iStock: 写真素材、イラスト、ビデオ
https://www.istockphoto.com/jp

写真イラストを売る側からは、特に非専属カメラマンには悪評ですが、日本だと情報管制されたように持ち上げ記事が多いサイト
ただしここに掲載された写真は、写真について使用することでのリスクは非常に少ないので、購入使用側にはありがたい。*公園などでの無断ロケかどうかまではチェックしてないでしょうけどね

日本人カメラマンなどにだけは登録すれば報奨金を出すキャンペーンを度々行って日本市場に食い込もうとしている。

この会社でエディトリアル素材と明記されているものは、基本、撮影時に敷地管理者や被写体の承諾がなく撮影されたもので(当然販売許可もない)、特定の企業の利益を追求するものではない、非商用の報道番組・記事などであれば、使っても違法にも、訴訟沙汰になりにくい使用用途限定の素材となっている。だが、「報道の自由」という、非常に曖昧な定義で許容されている種類の素材で、報道の自由を逸脱していると裁判所で判断すれば、商業利用あるいは違法行為として摘発される場合もある。*基本事故現場とか、何かが起こっている瞬間の写真であれば、記事の内容がその写真と合致している利用である限り、ほぼ「報道の自由」という定義の兼ね合いから、超法規的に無罪という扱いになるけど、その他はみんな基本はグレーゾーンで、権利者が訴えれば、ケース・バイ・ケースで「報道の自由」の目的に合致しているかを個別に審議し、合法か違法か?が判断されることになる。またインターネットはテレビとラジオと同じく、公衆送信になるので、報道用の素材写真のみを値段をつけてしかも「誰でも買える状態」で登録展示していいのかは、限りなくグレー・さらにRFライセンスのエディトリアル素材は、RMライセンスより訴訟された場合敗北するリスクが高くなる。 まあ目安として、「何かが起きている瞬間」なら、エディトリアル写真撮影で逮捕とか、賠償訴訟になることは少ないと覚えておけばいいでしょう。*報道番組でもないストックフォト会社の「エディトリアル素材」として写真が並べられるのはかなわんとの住民や国民からの要望で、一定の条件下の場合エディトリアルであっても「インターネットで大々的に公開した上で誰でも買える状態で販売するストックフォト」への登録は禁止という国もある。


3:写真の利用についてのリスクなどの知識が豊富

シャッターストック=Shutterstock, ADOBE STOCK=フォトリア, PIXTAピクスタなど

写真で稼げるノウハウ教材商法が昨年消費者庁によって注意喚起されていましたが、販売素材投稿する側のカメラマンやイラストレーターも同じような悪徳業者、悪徳カメラマン、無邪気なカメラマンのふりをした悪辣参加者も、当然たくさんいるわけで、このランクのストックフォトになると参加者の質が一気に下がり、「途で拾った馬糞を売りつける」類の素材が顕著になります

このカテゴリー3の会社は投稿型ストックフォトであると同時に=撮影料金踏み倒し=万引き盗行型ストックフォトである可能性を常に注意しましょう・肥溜めの中にところどころお宝が見つかると言った感じなのは、相変わらず。

基本金閣寺の写真が堂々出てくるサイトは限りなく胡散臭い フォトリアは商用写真しか扱わない建前なのに長々注記もつけず金閣寺の建物の写真を大量に展示販売していた。

ピクスタは日本人モデルの素材が豊富という点だけが取り柄。全体の水準は撮影一回4000ドル相当の撮影費用をかける外国系カメラマンとは勝負にならないのがほとんど。衣装も安物だなあ、撮影前の練り込みとロケハンが不十分で、短い時間で焦って枚数だけ撮影したなあ、とか色々見れば日本人参加者の準備・予算の貧弱さがよく分かる。

ドイツの新幹線のようにSHUTTERSTOCKでのみ、エディトリアル用途の写真であれば参加カメラマンが個別の許可を得なくても登録販売していいとかの、会社ごとでの契約があるが、SHUTTERSTOCKが載せてるからと言って他の会社で売るとアウト。British National Trustは報道目的に名を借りた事実上の絵葉書販売であるとして、Shutterstockに英国法をちらつかせ、知らんぷりしていたShutterstockが即日降伏した事件もありました(SHUTTERSTOCK側は、「法律を知らなかった」が言い訳だったので、直接警告を受けた時点で知らんぷりができなくなった)。

他にもエディトリアル=EDITORIALと注記をつけたから無許可撮影登録販売しても大丈夫だとか考えていたカメラマンが、ドイツでは法律解釈が異なるため、事実上の電子絵葉書販売とみなされ、多額の撮影料の請求をされたケースもあります。*インターネットのストックフォト会社でエディトリアル素材を販売するときで、できればRFライセンスではなく、RMライセンスを選べる会社のほうが望ましく、プリント販売のオプションも、他人の敷地内とか軍・王室関係の敷地内の写真の場合「プリント販売・個人用利用」のオプションは不可にしたほうが無難(展示会とかでの限定期間での特別注文のような形での作品プリント手売りではなく、インターネットのような公開の場所で誰でも買える状態にすると、権利者もこれじゃ市販だろ?=商用扱いの可能性もあるため)


素材写真販売会社側が逃げ口上に使うプロバイダの責任制限の法律は、日本の場合「サイト管理者が知り得ないと考えられる合理的な理由」がある場合にのみ会社は免責になると書いてあり、これを悪用して知らんぷりで逃げる経営者が多いです。権利関係に詳しい人が「ギョエ!」となるような場所の写真が豊富のところの経営者は、旧2ちゃんねるの管理人西村ひろゆきと同じく「わざと、見ないふり・知らないふり」で責任を逃れようとしている+有名な場所の素材を登録させることで検索エンジンの検索で引っかりやすくする営業目的の下心がある、胡散臭い業者の可能性が高い。

なお、FC2の運営や、DLマーケットのように、投稿者責任で私内容は知らないよ~と、知らんぷりで逃げようとしていたため、実際に警察に逮捕されるなど厄介になった会社もあります。

ストロボ用アクセサリー ディフーザー・ソフトボックス・アンブレラ 中華ディフーザーストロボ用品 安物には理由がある 蛍光塗料の罠

「近距離の撮影被写体に小さいストロボの発光面を増やして大きな範囲に光を回す」ために用いられるのがストロボ用のディフーザーと呼ばれる、傘や四角ボックスです。オクタゴンとか、八角形や、箱型のものもいろんな形状があります。

ソフトボックス – Profoto
https://profoto.com/jp/softboxes

アンブレラ – Profoto
https://profoto.com/jp/umbrellas

懐中電灯で照らす範囲は距離が離れれば大きくなります。
ストロボも、距離が離せて、光量が大きければ、別にソフトボックスはいらんわけです。

実際にはストロボの光量は限られていて、場所のスペースも足りないので、ソフトボックスや、傘を使って無理やり光線を広げて全体に光線が回るようにするのが、みそなのです。

マイクロストックフォトのように全体に光線が回った、優しいライティングが目標なら、最初、一番手軽で、1000円位で売ってる半透明中華傘を応用すれば意外とかんたんです(過去記事・人物ポートレート 小型ストロボの使い方 簡単講座公開。光線の強さ弱さは調整は、傘の取り付けを逆にしてみたりする、ストロボからちょいとはなす、と面白い。が、これも応用編で、傘以外でもコリ出せば無限蟻地獄。ですが凝ったライティングは高額のストックフォトでやりましょう。最近はストロボメーカーとかがネットでテクを公開してたり、マイクロストックフォトであれば十分な情報が日本語でも手に入ります。

傘より、ボックスタイプのもののほうが光線の向きを変えるのが容易なので、意図した場所にのみ光線を向けたい場合は箱型ソフトボックスのほうが有利。部屋いっぱいに光線を広げたいだけならアンブレラ傘が手軽です。アンブレラ=傘は手軽ですが、風に飛ばされやすいい弱点があります。

人間の場合、

大きさは、腰のあたりまでなら80-100センチ
全身なら120-200センチ

が目安でいいでしょう。顔だけなら50センチでも行けるかな。

大きい傘や、ソフトボックスが持ち出せなくても、ストロボが強力タイプ(あるいは6台連結など)で、場所に余裕があるなら小型、例えば80センチのソフトボックスや傘をつけた小型セットでも、遠くに設置することで光線が拡散されて光線で照らされる範囲が広くなるので、代用できます。強力なストロボ調達するのが大変ですがw

別に専用品でなくても、トレーシングペーパーや、プラスティック板、紗幕やキメの細かいカーテンなど応用して使ってもいい。壁にストロボ光あてて光線を拡散バウンスさせる手法もありです。

ストロボ用ソフトボックスやアンブレラも、オークションやアマゾンで最近は中国製無名メーカーの安物が大量に出回っています。

実際の話、実売1万くらいの、ちょい聞いたことのない日本メーカーの安物なら、多少仕上げが雑なだけ+たまに壊れてるとか縫い付けができてなかったとか外れ引く場合以外、実際は大部分が、格安無名メーカー品の中身はほぼ一緒です(そうでない場合もあるのですよ。もちろん)。また強度が低いものがあるので重量のあるものは設置でへなりやすい。耐久性も当然低いので、外でロケに何回も持ち出す業務用には?です。基本は、たまにしかロケしないアマチュア向けです。が、海にどっぽんする可能性があったりするような場合、業務でも使い捨て感覚で使うのもありです。

さてテイクなどある程度まともな名前を持った会社の安物も、激安中華も、仕上げの検品以外は大差ないのですが、蛍光塗料を使って無理やり白い透過部分の布を白くしてあるものが多いです。蛍光塗料はストロボなどの紫外線に反応して、青白くなる特徴があります。カラーメーターでセットした機材発光させると、色温度7000とかがでた話とか。(通常好ましいのは色温度5500-5200。一般にストロボの色温度は5000-5400くらい)

中華無名メーカーは各社同じような製品売ってたりしますが、同型のソフトボックを違うところから買ってみると、片方は蛍光塗料使ってあり、片方には使っていないなど、ややこしいことになることもあるし、同じ中華格安のメーカーでも、とある製品にだけ蛍光塗料が使われていないとかwww


(安物クラスで特にある、蛍光塗料が使われたソフトボックス)

さて、蛍光塗料がストロボに反応して青白くなるという話。蛍光塗料を使っていないメーカーのソフトボックスと、蛍光塗料使ってるメーカーのソフトボックスを同時に使うと、片方だけが青白い光線になり、片方はやや黄色くなると言った、色の統一が取れないことが起きるので、注意しましょう。

格安ソフトボックスなどの蛍光塗料は、紫外線が特に強くなる高山地帯、その他の地域でも日陰や曇りの日だと、紫外線の比率が高くなるので(雲を突き抜けたり、あちこち反射して、日陰にまで届くのは青系統や紫外線のため)、太陽光が青くなり、色温度6500-7000とかになったりするので、蛍光塗料使ったディフーザーソフトボックスなどはかえって好都合っだったり、またストロボの発光の強さをかえて色温度が下がるのを見かけ上ではだいたい青白く補正するなどで、屋外ポートレートかえって好都合の場合もあるので、格安ストロボソフトボックスの蛍光塗料は、一概に悪いともいえません。*色温度は6500を超えると人間やカメラには違いがわからなくなるので、そのあたりの色温度が多少バラバラになった場合、実用には問題ないケースがほとんど。


色温度の解説は

「ホワイトバランスって何だろう?」

http://cs.olympus-imaging.jp/jp/support/cs/DI/QandA/Basic/s0012.html

日中の日陰の色温度は7500もあるんです

太陽光はハレの日正午付近で色温度5500となっていますが(晴天正午前後一時間ほどは色温度6000=特に紫外線が強い夏や高山や海などはその時間が長くなる場合があり)、その数字は地上にあるものの色温度で、上の青空に向かって色温度をはかるなら、そのときは色温度は12000にもなってます。

以前にも紹介した「「富士フイルム光学フィルター」」色温度の案内の、28ページ目を見てみましょう
http://fujifilm.jp/support/filmandcamera/download/pack/pdf/ff_filterguide_001.pdf


でも厳密な色再現のいる物撮りや、夕方の撮影で、オレンジ色に色彩統一したい場合は厄介。

商品撮影で厳密に色出ししたいなら、PROFOTOなどの4万くらいまでするしっかりとした業務用ソフトボックスを買うのもありです。蛍光塗料でごまかしがない分、カラー調整が楽。

ただし大雑把で良いなら、
舞台演出用の色変換フィルターで調節できる場合もあります。←カメラ用の色変換フィルターはストロボ用には高すぎる。映画とか舞台用の色変換シートを買ってきて必要な分カットして使うのが良い。
*紫外線カットシートをストロボの発光部分に貼る。
*色温度調整シートをストロボに貼り付ける。

カラーフィルタ – 舞台照明 演出照明 テレビスタジオ照明の専門メーカー …

ヨドバシカメラでも同等のものを扱っています。

 


 

衣服とかで蛍光塗料が使われている場合、ストロボや照明などにUV紫外線が多い場合、妙に青白くなる場合もあります。その場合も光る光源にUVフィルターをつけたりして、青白さが出るのを抑える工夫がいる場合もあります。

ただし商品撮影・式典の服装の撮影などの場合に注意がいるだけで、ライフスタイルとかの撮影では写真全体として違和感がないなら、若干青白さを残しておいても構いません。

 

中判デジタルが無用になる日 ステッチ(=スティッチ)撮影の活用

「50ミリの望遠レンズで撮影したのに、超広角20ミリレンズで撮影したように広い範囲が写っている。遠くの景色を圧縮効果で大きくし引き寄せて迫力が出る。
これは中判デジタルならではの世界で、より小型のフルサイズやDX,APS,フォーザーズサイズのカメラでは不可能な世界。」

なんてのは教科書やメーカーの宣伝を疑いもなく丸暗記してきた暗記世代の弊害、銀塩嫉妬爺と呼ばれる人たちの固定観念。今はデジタル時代。分割撮影して合成という時代。

Brenizer Method(Bokeh Panorama と Bokehrama呼ばれることもある)と海外で呼ばれる、ステッチ(スティッチという書き方のほうが写真では一般的:どっちの表記も一緒)撮影は、パノラマ雲台もアオリレンズのシフトも使わず、手持ちで分割撮影を行い、後から合成して超高画素の写真を作る方法です。主に人物が雄大な光景の中にいる光景を手持ちで撮影記録するために使われる手法です。

https://www.slrlounge.com/workshop/wide-aperture-panoramic-stitching-shot/

上にあるビデオを再生していくと、分割撮影の最中、モデルの髪と、赤いスカートは風でひらひらしていましたが、1000分の一秒で撮影、パソコンのパノラマ機能でうまく合成されるので、出来上がった写真ではスカートは見事に止まっています。後の作例では、125分の一のシャッタースピードで、風でひらひらするスカートを撮影した例でもうまく合成されています。若干の動きならパソコンでうまく判断して繋いでくれるということです。もちろん失敗するときもあるでしょうけどね。このカメラマンは合成の不都合になりそうな場所をうまく避けながら分割撮影したともいえますし。*この撮影方法は、確認用のパノラマ機能を持つソフトが入ったパソコンを、現場に持ち込むのが無難なのは以前も書きました。

一般の風景でも応用できます。ただしカメラを振り回すので、むやみに偏光フィルターは使わないほうがいい(偏光フィルターを使う場合は、合成でムラにならないか、本番前に確認のテスト撮影推奨)。HDRかハーフNDをうまく使うなど工夫がいる


アマチュア投稿フォーラムのサンプル

http://photography-on-the.net/forum/showthread.php?t=1138306&page=103

100-200ミリ位の望遠を使ったほうが、直線の仕上がり等、失敗は少ないと言われますが、↑の上の方に、ボートハーバーの写真投稿している人は、35mm 1.4Lを使っています。まあ、広角レンズ使う人も少ないですけど。100ミリ以上の望遠が失敗する率が少ないと言われても、多くの人が85mmレンズとかの開放を使いたがりますね。

一般に、Breniser Methodを用いた手持ちだけでの分割=ステッチ撮影は、一枚にする合成過程でのパララックス=視差のトラブルを避けるため、モデルとの距離がある程度離れ、前景にもごちゃごちゃしたできるだけ邪魔なもの入れず、背景もぼかし気味の絞りを開けた条件の場合のほうが失敗が少ないです。

以下FLICKRから、作例を紹介(以下二枚の画像はFLICKRが発行し非商用ブログでの使用の許可する埋め込みコードを利用した、インライン表示で、正規の手続きで表示しており、不正利用ではありません・というわけで、本ブログの引用出典とか称して、まとめサイトにこれらの写真を表示すると、著作権侵害の可能性が高くなります。Two Pictures shown below are legally displayed by using the embedding code provided from Flickr.)

Lazy Summer Days はタムロン70-200mm 2.8の、望遠200mm 2.8で16枚の分割撮影で合成というステッチ撮影ですから、モデルとはかなり距離が離れていたことになります。 20140615_Brenizerは50mm 1.4レンズで60枚の分割撮影を行ったそうですが、アオリレンズもパノラマ雲台も使わず、手持ちのため、右の電子レンジ付近の直線にパララックス誤差が出ています。天井も変ですよね。手持ちステッチ撮影では、背景はシンプルなものを選んだほうが、合成ミスに悩まされない可能性が高いということです。また絞りすぎて背景をはっきりさせると、合成誤差の修正がめんどくさいので、絞りは開け気味がいいということです。

今回はじめて個人や非商用であれば、ブログ(やサイト)での表示を許可するFlickrの埋め込みタグを使って画像をインライン表示しましたが、インライン埋め込みを拒否する設定もできるのにしない人が多い、ただで喜んで個人の非商用であれば使わせてくれる人も多いわけで、マイクロストックが流行らなく理由もわかるわけです。

その他手持ちパノラマ撮影の応用によるポートレートの例がたくさん出ています。

Bike

手持ちステッチ=Brenizer Methodが失敗しやすいケースと代替案

近距離のアップのポートレートのステッチ撮影(もしくは部屋などで被写体の前にいろんなものがおいてある場合)は、あくまでも手持ちの手抜き分割撮影で、その後の合成で失敗しやすいケースも有る。

あ)撮影距離が近くなればなるほど難しい。超近距離=マクロ撮影という条件は特に。*3m辺りからパララックス誤差の影響や湾曲が、合成に与える間違いの確率が格段と下がりますが、風景とか建築で慎重を期するなら、6m位以上の距離を置くのがいいかと、

い)標準から広角レンズとレンズが広角になる(望遠になればなるほど少なくなる)。などが重なると、パララックス=視差の誤差(と広角レンズ独特のパース=ビルの上側が縮まったりすることが、広角レンズほど大きくなるので)から合成が失敗しやすくなる。また直線とか変な具合に歪んだりする。

その場合、パノラマ雲台やアオリレンズのシフト機能の出番です。

1)ノーダルポイント(視差=パララックスの補正のためにレンズの正しい回転位置を決める)を設定したパノラマ雲台の利用。手持ちの場合はつながるコマ同士で、半分くらいは写す内容をかぶらせたほうがいいというアドバイスがありますが、パノラマ雲台を使った場合もやっぱり30%くらいはつなげるコマと被った方がいい。

2)特に直線の真っ直ぐをできるだけ維持し、さら絞ったりする場合で、背景も前景きれいに後処理なしに合成したい場合はシフトレンズ(バックシフト(=レンズではなくカメラの方を動かす)が使えない、一般の一眼レフカメラ用のアオリレンズやアダプターで、レンズに三脚座がついていない場合、近距離でのパララックス補正がいる場合があります。この対処は、色んな方法があり、以前ここの記事に解説しました)を用いたほうが好ましい。


シフトレンズ(アオリレンズもしくはアオリ機能付きアクセサリー)ではなく、普通の交換レンズとパノラマ雲台、時として手持ちでPhotoshopのPhotomergeなどのパノラマソフトだけで高画質ポートレートを分割撮影から合成する方法

シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

Hugin無料のパノラマ作成スティッチ(ステッチ)ソフト

アルカスイス互換 三脚関連用品 アルカスイス規格クランプ・雲台は相性問題回避のため、ネジ止め固定式を買おう

アルカスイスは、海外ではよく普及した、日本で言うかんたんにカメラを三脚の雲台などに着脱できるクィックシューの規格の一種です。昔は高級品扱いで、日本では市場独占力が強かった日本の三脚メーカーがそれぞれ独自規格のクィックシューを出し、一部の人しか日本ではアルカスイス式は使いませんでした。最近は安価な中国製互換アルカスイス規格の普及で、独自規格を採用してきた日本でも採用が増えています。

アルカスイスって何?という細かい説明は他人の記事に任せて
「なるほどイイね! アルカスイス互換 スタパ齋藤 2017年6月14日 06:00」
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/korekori/1064791.html

三脚本体だと、プロでお金があれば、ジッツォ、予算がなければマンフロット。よりカジュアル・使う機会も少ない+特にハイアマチュで予算がないならスリック、ベルボン(最近はシルイ、ベンロという選択肢もあります)。一般の業務中心で、大人数のロケ機材として、何本もまとめて車に詰め込んでおくとか、相当雑に使うならハスキー。ホビーユーザーで重量機材は載せないし、年に数回しか使わないならその他の無名メーカー。ということになりますが、ジッツォもマンフロットも雲台、特にボール型で自由に回転できる自由雲台のジャンルでは、大した評判はないです(マンフロットのギア雲台など評判の高いものはありますよ、もちろん)。

【その他のアルカスイス式クィックシューの利点】

アオリレンズのシフト機能や、パノラマ雲台を使っての分割撮影から一枚の超高画素写真を作るというやり方の場合、アルカスイス式クィックシュー互換のアクセサリーが豊富。

*分割合成に関する過去記事

シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

シフトレンズ(アオリレンズもしくはアオリ機能付きアクセサリー)ではなく、普通の交換レンズとパノラマ雲台、時として手持ちでPhotoshopのPhotomergeなどのパノラマソフトだけで高画質ポートレートを分割撮影から合成する方法


【アルカスイス規格では、固定クランプ(雲台の上のプレートを付けたカメラを固定させる万力のような箇所)形式(ネジ式固定の雲台やクランプを買うのが正解)】
 アルカスイス式と言っても、レバー式クランプは、カメラをつなげるプレートと相性があるので、固定クランプはネジ式のものを選ぶ
アルカスイスプレートはネジ式のものとレバーのクリックロック式のものは、本来基本互換性はあるものの、クランプ固定がレバー式用のものを、クランプがねじ止め式に使ったり、逆をやると、相性が生じます。
本来はネジ式固定から始まったアルカスイス規格ですが、そのうちレバー式というものがでてから、おかしくなりました。
本来のアルカスイス製の固定プレートに忠実なほど、レバー式の固定クランプでは相性が出やすい。
 なぜなら本来のアルカスイス製のプレートは、他の会社のプレートより幅が狭いんです。ネジ式で固定する時代はなんにも問題なかったんです。
レバー式の固定クランプが採用されだすと、アルカスイス以外の会社は若干巾が広いのでそれに合わせたレバー式クランプを作り、アルカスイスは自社製品用に僅かに幅の狭いレバー式クランプを作りだしました。
てなわけで、会社ごとに、幅の違うアルカスイス規格プレートを、他の会社のレバー式クランプで使うと、どことなくしっくりこない場合があるのは、高額クラス・安物でも一緒。しかも現実には、アルカスイス互換プレートで、アルカスイス純正のプレートが売れていない、ウィンバリーやRSSなどの本来は互換品のほうがユーザーが多いという現実があり、アルカスイス純正に忠実な互換品は多くの会社のレバー式互換クランプだと固定できても「?」のケースが多くなる矛盾状態なんです。
最近は無名メーカーのアルカスイス規格のプレートとかが大量に出回っているので、【アルカスイス規格ならどれでもしっくりする】と勘違いしている人もいますが、無名メーカーのアルカスイスプレートを買って、無名メーカーのレバー固定クランプに合わなかったとかレビュー書かれても、昔から使っている人には「当たり前だろお前」となり、レビュー自体なんの参考にもなりません。互換メーカー自体、アルカスイス純正か、ウィンバリー、RSSの規格で作ってるの明記してないのだから、レバー式では相性が生じるという昔からの常識知らない人が増えて、アルカスイス規格と書いてるのだから合わないのは不良品。と言い出してるわけ。

アルカスイス式でクィックシューでシステムを組むなら、ネジ止め式のクランプや雲台は、相性は生じないので、ネジ止め方式クランプ雲台を使いましょう。

まあカメラをつなげる、アルカスイスプレート自体は、軽いカメラ用なら高いところ安いところ、どこの会社でもいいでしょうけど(そもそも今のプレートは手作業で削ってるのではなく、レーザー加工機械でコンピューターに寸法数字突っ込んで全自動でやるので、払い下げ中古の加工機械入れれば中国の無名メーカーでもかんたんに作れる)。ただし、固定や動かす部分の多い、自由雲台本体、固定クランプ、マクロスライダーとかは、プレートとは違い、会社や値段の差がでます。

(1)業務用途
アルカスイスArcaswiss
とウィンバリー(Wimberley)ヨドバシなど専門店扱い、KIrkなど互換メーカー(スタジオJIN扱いか個人輸入)、Really Right Stuff 通称「RRS」(スタジオJINの通販扱いのみで、後は個人輸入)

中判デジタル・プロ用フルサイズ一眼・3キロ以上の機材を安定精密に動かすならブランド物は高いけど正解です。

私個人は重量級機材用のものは全て上の3つから買っています。機材の重さが4キロ超えてくると安物との差が歴然としきてますよ。

日本製と比べると仕上げが雑、重いと思うかもしれませんが、重量級機材を載せてもびくともしない剛性と操作性の良さは、やわな日本製・やっぱり重量物には頼りない中国製品とは大違い。
Kirkはキヤノンやニコンの純正三脚座で物足りない人たちが、この会社の三脚座に取り替えることでも有名。

 

(2)3~4キロ位までの機材までなら
中国製シルイ(Sirui)も、コストパフォーマンスからすると抜群です。塗装仕上げも製品全体の仕上げも良好。K-40自由雲台のように、5キロとか6キロの機材でも使えますし、びくともしないのもあります。が、全般的にはカークなどに比べて、重量が重いとぎこちないとか、ネジいっぱいに占めてもどことなく頼りないとか、頼りなくなる製品が多いです。特に一脚雲台は値段の差もありますが、10キロ載せても平気なカーク一脚雲台の剛性に比べれば、シルイはおもちゃと思えるほどやわです。ベンロはカタログ上の性能を欲張りすぎて、設計に無理があったりで、ちょいと脆いこともあるようです。Feisolというメーカーはジッツォ互換三脚を作る台湾三脚メーカーで、海外ではそれなりにしれたブランドです。

ケチつけたようですが、一脚雲台は3キロまで用の一脚でシルイのもの使ってます。軽い機材用のアルカスイスプレートと旅行用小型三脚でもシルイは愛用しています。

*ただし、アマゾンや楽天、E-bayなどの得体の知れない出品者から買うと偽ブランドまがい物があるかもしれないので要注意。

(3)3キロ位の機材でも固定できますが、やはり軽いもので使うのが良い。サンウェイフォト(SUNWAYFOTO)
サンウェイフォト(SUNWAYFOTO)最近アルカスイス規格互換メーカーとして格安互換品をよく出しています。中国のメーカーで一見?となりますが、ヨドバシカメラでも扱っているので信用度は高い。安くて精度もそれなりに良いものですが、5キロとかいう機材を安定して使うのは、特にブツ撮りとか精密な動作をする場合、値段なりの場合があります。レバーとネジ止めの両方法を装備しているクランプなど面白い製品も多いです。

基本は小型カメラ用途で、フルサイズ一眼の最高級のグリップ付きタイプなど、重いタイプのカメラ場合、ちょっと貧弱だなと言う感覚で使うのが良いかと。L字型プレートはこの会社の使ってます。軽い機材中心ならこの会社で全部揃えてもいいでしょう。*これも怪しい店から買うと偽物つかむ可能性もあるので注意。

(4)Neewerなどのアマゾンなどで売っている超無名ブランド

サンウェイフォト(SUNWAYFOTO)をさらに雑に仕上げた代物、重量が軽く剛性がさほどいらない小型カメラ用の小さいプレートでも、加工賃ケチるため肉抜きとかもしてないので微妙に重い。アマゾンなどで、あちこちのブランド製で同じものが売られているボール径38ミリ、自由雲台2000円というのを実際買って検証。あてにはならない水準器の水準は、検証抜きです。ただ、締め付けノブにまできちんと水準器が入っているのは、この価格で、安いなりにアイディアをねって、しかもちゃんと実装するのには驚愕。付属のアルカスイス互換プレート含めて使えないことはないが。動作がぎこちなかったり、塗装仕上げも雑、細かい仕上げを手抜きしていたり、締め付けの部のゴムなどもグレードの低い安物のオンパレード。固定するだけなら、意外と使えちゃいますが、ブツ撮りとかやろうとすると動作が滑らかではないとか。値段なり。動きとかが微妙に「?」のときもあるのでシビアな動きが要求される、重いカメラ、超望遠、物撮りには向いてないです。でも大雑把にしか使わないというなら使えないことはない。自分で削ったり、グリスとか調整できるとかいう人なら、シビアな使い方でも使えるレベルにまで持っていける可能性はあります。それと、安いものには理由があるという理屈の分からない、お子ちゃまで、細かいことが気になる貧乏人は買ってはいけません。

基本玩具扱いで買うものですが、スナップのミラーレスカメラ用のL字型プレートとかで、中国無名ブランドアルカスイス互換品は買って使っています。また写真を独学でやっている人が、とあるタイプの機材を使って本格的にやるかどうかはわからないけど、とりあえず経験しておくという意味で、軽いミラーレスを使った「実習教材と言った感じの教材」と考えれば格安中華品はいいでしょうね。

 

シフトレンズ(アオリレンズもしくはアオリ機能付きアクセサリー)ではなく、普通の交換レンズとパノラマ雲台、時として手持ちでPhotoshopのPhotomergeなどのパノラマソフトだけで高画質ポートレートを分割撮影から合成する方法

アオリレンズのシフト機能を使った分割撮影で、中判がなくてもフルサイズデジタルカメラ(やもっと小さいサイズのカメラ)でモデルを分割撮影し、後から合成で一枚にすることでもスーパー高画質の写真は作れることを書いてきましたが。

アオリレンズや、パノラマ雲台とか言った機材がなくとも、人物がいる光景の写真と、人物がいない光景の写真と言った具合に、左右に分割して撮影し後からパノラマソフトとかで合成するだけでも、ぶっちゃけ結構うまくいくケースもあります(本記事後半で解説)。

でも、立っている人物を頭、胴体、足と言った具合に分割して撮影して、それを合成で1枚の写真を仕立てる場合、アオリレンズのシフト機構や、普通のレンズをつけたカメラをパノラマ雲台の載せて撮影する方法のほうが失敗は少ない。

アオリレンズのシフトを使わず、普通のレンズ+パノラマ雲台を使う場合。

パノラマ雲台を使い、プレートなどで視差=Parallaxを起こさない位置にカメラを移動させ、そこを起点にカメラを回転させ分割撮影を行い、後から1枚の写真に合成する方法です。

視差=パララックスを起こさない位置は、ノーダルポイント(Nodalpoint)と呼ばれますが、それの設定方法は、パノラマ雲台と呼ばれるものを使って探します。
以下の記事参照

「 Nodal Ninja3 MkIIを使ってノーダルポイントを見つける~業務向けの高品質な360度パノラマ写真の作り方を紹介【第3回】」
http://www.dronediy.jp/2016/01/nodal-ninja3-mkii360.html

パノラマ雲台ではなく、もう少しかんたんなノーダルポイント設定用のスライダーを用いて、ノーダルポイントを設定する解説は、前の記事でも紹介した

「Lightroom 実践力アップ講座 第38回 Lightroom CCでパノラマを使いこなせ」解説:湯浅立志」

http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/lightroom/8909.html

の後半「合成の手間を省くためにできる撮影時の工夫」に解説が出てます

とはいっても、上に見るように正確なノーダルポイント設定が結構面倒で、きっちり調整したつもりが被写体の距離が違うと設定し直しとか、現場でぶっつけでノーダルポイント確認することも多くなります(遠距離(200メートルくらい)になるほど、適当か、まったくなくてもソフトの進歩で勝手に補正してくれるので大部分のケースでかまわないのだが、近距離でごちゃごちゃしたシーンになればなるほど、ソフトウェアで合成失敗する確率が高くなるので、撮影時にノーダルポイント設定をきちんとスべきケースが多くなり、設定が難しくなる)、忙しい撮影スケジュールだと、ほぼアバウトにノーダルポイントを決めることが多くなります。逆に事前に使うレンズのノーダルポイントがはっきりわかれば、アオリレンズのシフト機能より手っ取り早い場合もありますし、アオリレンズのステッチ(=スティッチ)で分割するやり方とは、出来上がりの合成写真は、背景の圧縮具合が違ってきます。

Creative Ways of Using Stitching (ステッチ合成の創造的なやり方)
12 Mar 2013
http://blog.reallyrightstuff.com/creative-ways-of-using-stitching/

には、モデルを頭から足まで五枚撮影し、合成した例がでてきます。

the Brenizer Method(Brenizer(http://ryanbrenizer.com/)という人が広めたのが呼び名の始まり。原理自体は19世紀から考案されていたが、アナログフィルムの時代は手間がかかりすぎて広くは使われなかった)と呼ばれる手法があります。

パノラマ雲台を応用(近距離になればなるほど手持ちは避けた方がいいが、実際のロケとかでは時間制約から手持ちで行われること多し)して、標準から中望遠レンズの開放あたりの絞りを使って、あたかも超広角の開放絞りでとったのように、しかも背景が望遠の圧縮効果で大きく見えるように見せかけるわけ(広角レンズで撮影した場合背景はもっと小さくなっちゃいます)。

人物以外の風景も大きく取り入れる場合、写真30枚ほどのステッチ分割撮影をノーダルポイントを設定したパノラマ雲台を用いて行い、広角レンズの24mm1.4とかでは絶対出せないボケの世界を演出する技法です。もちろん、中判無しでの高画素写真を作れるメリットもありますが、30枚の分割撮影をモデルが止まってくれている間に行うわけで、プロのモデルでも静止してるのは30秒位。手際よくやるのが必要。


アオリレンズを使う場合でも、同じようなボケではないですが、シフトと同時に逆ティルトをかけることで、広角レンズで絞ったまま、被写体以外をうまくボケさせることは可能です(背景は小さくなりますけど、練習がいる)。

広角アオリレンズ(Canon TS-ECanon 24mm ts-e f/3.5 II、45mm TS-E)で、ティルト機能で意図的にピントの位置をずらし被写体以外はボケるようにした例は下の記事など。
Creating Artistic Portraits Using A Tilt-Shift Lens June 19th 2016 1:00 PM

Creating Artistic Portraits Using A Tilt-Shift Lens

広角ティルトレンズの場合は、圧縮効果がないので、背景がビヨーンと間延びしますね。これはこれでいいのですけど。

また、アオリレンズならではの描写があり、下の画像のように手前のカップルと、後ろに離れた石垣にのみピントを持ってくる写真は、アオリレンズのティルト機能があってこそできる写真ですね。

http://www.slrlounge.com/wp-content/uploads/2016/06/jay-cassario-tilt-shift-4.jpg

(↑直リングでの画像インライン表示は不正利用ではないと日本の裁判所では判例がありますが、ネチケット的にインライン表示は、さけました。Youtubeみたいに向こうでインライン表示拒否設定をユーザーが選択する場合はともかく、そうでない場合は、個別に判断してます。サウザーネタみたいに相手の宣伝になり、向こうの利益にもなる、画像は小さい低画質のものと判断出来れば画像インライン表示することもあります)

 


ただし、Brenizer Methodは、撮影現場での制約から、パノラマ雲台も用いず手持ちで行うことも結構ある。モデルが止まっていられるのはせいぜい30秒ということを考えれば、3~5枚撮影ならともかく、30枚近くの分割をパノラマ雲台で行うのは逆に難しいから。視差=パララックスは被写体との距離が近ければ近いほどシビアになるので、手持ちの場合はモデルからある程度離れたほうがいいといえますね。


できるだけ失敗しない(特にパノラマ雲台を使わず手持ちでやる場合に重要)Brenizer Method(主にポートレートなどの撮影に用いられる)合成パノラマ撮影のコツは、

1)できるだけメイン被写体の前にじゃまになるものを入れない。

2)カメラを若干回転させるので背景のパースが変わりやすいので、背景をぼかして合成ソフトが多少失敗しても、ごまかしやすくしておくのが良く(あるいは単純な白バックなどを用いる)、絞りは開け気味のほうが成功率は高いようです。

3)中望遠から望遠レンズを使う フルサイズだと85mm使う人が結構いますが、失敗を減らすにはフルサイズカメラで100-200ミリくらいの望遠が最適。まあ、宣伝にヨンニッパ使ってる人もいましたがw手持ちの場合、長い望遠レンズを使うほど、視差=パララックス(Parallax)による合成失敗の確率が減る。逆に広角レンズになればなるほど三脚(トノーダルポイント修正がなされたパノラマ雲台)を使う方がいい→手持ちでは広角レンズ利用は距離が近い場合避けた方がいい

4)合成する隣のコマと、50%くらいの部分が重なり合うのが望ましい

5)PhotoshopのPhotomergeなど機能で合成する際、自動は選ばず、Cylindrical(シリンダー、円筒形)を選ぶほうがエラーが少ない(*この点はAUTO=自動の方がいいという人もいますし、フォトショップよりパノラマ専用ソフトのほうが精度が高いし、調整も楽と議論があります。自分の経験ではフォトショップより、パノラマ・ステッチソフトであるPTGUIのほうが精度も高いし、合成間違いをポイント指定で修正する機能など、レイアーをちまちま動かして修正するフォトショップより優れていると思います)

6)絞りは開放に近い絞りを選べ=あまり絞るな=明るい単焦点が望ましい(Brenizer Methodは広大な光景の中のポートレートを意識した場合に有効な撮影法なので、背景が飛ばすのが望ましいからということもありますが、手持ちの場合、どうしても起きやすい視差=パララックス=Parallaxの狂いや合成のちょっとしたエラーが、細かい背景の場合でやすいのをぼかしてごまかせる)ただし、絶対じゃないですので絞っていいいかどうかはケースバイケースで考えましょう。

7)ピントはメインのモデルなどで合わせてから、MFでピントを固定して分割撮影をする。モデルと離れたところから撮影し、もう一度モデルのところまで戻って来た時、手持ちゆえ狂ってないかもう一度ピントを確認。

8)露出は全コマ同じ露出でマニュアル固定。

 


実践方法の解説は

5 Steps to Rock the Brenizer Method. A Post By: Danielle Ness
https://digital-photography-school.com/5-steps-to-rock-the-brenizer-method/

さて、Brenizer Method実際はアオリレンズでもない普通の85mmレンズで、分割撮影して行われることが多いわけで、以下の動画に実例が手短に要領よく解説(引用ではなく、インライン表示です)、

(以下のシリーズは説明がかなり冗長ですね。)

この方法の場合、手持ちで撮影した場合、ミスでかけている部分が出るのは普通で、実際に合成素材撮影がうまくいったかどうかを確認するため、パノラマソフト=かPhotoshopを入れたノートパソコンを現場に持ち込んで、撮影後実際に合成できるかどうか確認できるようにした方がいいでしょう。

他にも手持ちで分割撮影→合成した例です

How to Make a Panoramic Portrait by Casey Cosley
March 13, 2017
http://blog.creativelive.com/creativelive-challenge-panoramic-portrait/

手持ちでさっとやっただけなので、背景の樹木が若干へんになってますが、ボケてる部分なので、目立ちませんし、言われなきゃ気が付きませんね。

 


シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

Hugin無料のパノラマ作成スティッチ(ステッチ)ソフト

シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

現代ではアオリレンズと呼ばれる機能のうち、シフトと呼ばれる、主に広角レンズで発生しやすいビルの上になるほどすぼまったり、下ほどでかくなったり、モデルの足が短足になったりの補正は、アオリ装置で行うと、大掛かりな装置になりやすく、撮影時の手間・モデルとのテンポを考えると、超広角以外はパソコンのソフトのパース補正=アオリ補正とかいう機能で賄うほうが手っ取り早い時代になりました。

ただし、アオリレンズのシフト機能を用いれば、ステッチ撮影(Stitch, スティッチ、スティッチングと呼ばれることが静止画の方では多い)という複数分割撮影した画像から、超高画素の画像を生み出す撮影に役に立つ場合もあり、左側にモデルが居る場合、左にシフトした写真を撮影、その後右側にシフトさせて右側の景観を撮影。その後パノラマ作成ソフトや、PhotoshopのPhotomerge機能などで合成して、中判いらずの高画素写真を作ることもできます。モデルの全身写真でも動きにくい場所を起点として、同じように分割撮影して合成する方法もあります。


ただし、ステッチ撮影自体は、直線等が特に問題にならないなら、手持ちで普通のレンズが付いたカメラを水平・上下に平衡を保ったままに動かしていって、後からパソコンで合成するのでも、パソコンも賢くなっているので、そのあたりをうまく繋いでも、ぶっちゃけ結構使えちゃうので、アオリレンズのシフト機能は必ずしもいらない

レンズの歪曲データーがなくても、合成された写真から、うまく直線を判断して歪曲やパースを補正するソフトまである時代です ←室内で色々家具とかあるとうまくいかない場合がある。

【レビュー】建築写真のデジタルシフト補正に特化したレタッチソフト「ShiftN …

forest.watch.impress.co.jp/docs/review/514917.html

 

ShiftN

てなわけでステッチ撮影はシフトレンズを使ったほうがいい場合もあるのですが、建物のネジ曲がりとか歪曲とか細かいことを気にしない・気にならない光景なら、普通のレンズがついたカメラ自体を動かして撮影する方法もあります。シフトレンズを使った場合、三脚が好ましいという人もいますが、デジタル時代で高感度が平気で使えるので、壁などを支えにして手持ちで済ましても結構うまくいきます。

まあキヤノンの古いデジカメの時代から、デジタルでかんたん手持ちお手軽ステッチ撮影=合成大画像撮影の機能はあり、今でも解説が残っています。

「スティッチって何だろう? 」(←ステッチもスティッチも同じ意味です)
http://web.canon.jp/imaging/SOFTWARE/stitch/camera/what_is_stitch.html

というページで大昔のキヤノンの安物クラスデジカメで、シフトレンズなしにステッチ撮影する方法が解説。

http://web.canon.jp/imaging/SOFTWARE/stitch/camera/satuei.html
には、シフトレンズを使わないでステッチ撮影を行うためのアドバイスとして、
「スティッチのための撮影ヒント ★風景を撮影する場合は、なるべく近くの被写体を入れるのは避けましょう。 ★原稿を撮影する場合は、カメラを原稿面に平行に動かして距離を一定に保つよう撮影しましょう。 」(上記リンク引用)

まあシフトレンスとかを使わないでのステッチ撮影のコツは今も変わりませんね。


厳密に言えば、シフトレンズを用いる、カメラを水平に動かす、パノラマ雲台を用いて、カメラを回転させながら撮影する(カメラごとに動かす、あるいはパノラマ雲台の場合、被写体が200m位離れていればほぼ無視していいし、それ以下でもソフトの改良が進み実用の問題が出にくいことが多い)、場合、どの方法でも「状況によってはパララックス=Parallaxに注意する必要がある」場合もあります。

アオリ操作は本来はレンズを動かさず、カメラ側を傾けたり、上下左右に移動させるものです。シフトレンズを左右や上下にシフト移動した場合、大判カメラ(もしくは大判カメラやそれを模したビュータイプアオリ機構に一眼レフをアダプターで取り付けた場合)と違い、一眼レフ用のアオリレンズはレンズに三脚座がないので(アオリアダプターも一緒)、カメラを三脚につけるため、レンズを動かす形となり、厳密なParallaxに狂いが生じて、特にピントがきっちり来ていない、細かい半分ボケたような被写体で垂直かあるいは近い状態で立っているものがある場合、コンピューターで判断を誤り、合成がうまくいかない場合があります。

こんな場合ですね
http://www.outbackphoto.com/workflow/wf_48/essay.html

これの解決法として、ああおりをシフトさせた場合、プレートなどを使いカメラ本体を逆方向にシフトさせた量と同じに動かすという方法があります。

http://wiki.panotools.org/Flat_stitching_for_tilt-shift_lenses

Workflow Technique #058 Avoiding Parallax while Stitching with Shift Lenses
http://www.outbackphoto.com/workflow/wf_58/essay.html
の中で説明されてます。

パソコンソフト側の合成能力が飛躍的に上がってるので、今では無視しても良いケースが多いのですが、それでもトラブルになる場合の対策としては、

プレートか、カメラを平行に移動できる代用品を、シフトレンズをシフトした方向と逆方向で、同じ長さにカメラごと水平に移動させて撮影してパララックスの狂いからくる合成の狂いを防ぐという原理。。左側に10ミリレンズシフトさせた場合、カメラはプレート上で10ミリ、右側動かしてパララックスを防ぐ手段。

カメラを狂いなく平行に動かす専用品は、三脚+マクロスライダーとか言われるものを応用すれば、左右の移動量の目盛りが付いており、狂いなく左右に被写体に向かって平行を保って動かせます。
プロ向けはRRS – Premium macro focusing rail
http://www.reallyrightstuff.com/B150-B-Macro-focusing-rail

ただしここまで大げさでなくても中国製のちょい品質は劣りますが、それでも安い
SUNWAYFOTO サンウェイフォト SF0251 [MFR-150 マクロフォーカシングレール]←アマゾンやE-bayなどで中国から直接取り寄せればもっと安い。
http://www.yodobashi.com/product/100000001003456859/

もう少し品質は下がり、個体によっては(実用では気が付かないほどかすかに)ひん曲がってたり動作がぎこちない可能性があるますが
NEEWER カメラ用 四方向 マクロフォーカス用 スライダレール/スライダー Canon,Nikon,Sonyなどのカメラに対応 【並行輸入品】購入前無名メーカーのものは移動量の目盛りがついているものを選びましょう。

あるいは三脚の雲台のクランプとカメラ側の接続をアルカスイス式にするという方法

SUNWAYFOTO クイックリリースクランプ Manfrotto / アルカスイス互換 MAC-14

など目盛りがついているので、プレートの付いたカメラを移動させる方法もありますね。

ただしいつも必要なわけではないので、どんな背景や風景だとParallaxの狂いが合成でじゃまになるかは(だいたい、まっすぐかそれに近い状態で、縦方向に立っている細かい被写体)、経験で判断することになります。なんならソフトの処理で消しちゃってもいいわけだし。

もう一つは、
レンズ本体に専用三脚座を増設してそこを起点として(カメラの方を動かすという感じで)シフトを行い、一眼レフでのParallaxの狂いを回避する方法

Canon TSE Tripod Collar – HCam & Hartblei
http://www.hartblei.de/en/canon-tse-collar.htm

Hartblei の各社対応(ニコン・キヤノン・ペンタックスなど)互換のアオリレンズの一部は、バックシフトやティルトに対応した三脚座が最初からついている高性能仕立て。もともとは旧ソ連のウクライナの製品でしたが、構造のパテントが譲渡されてドイツに販売ごと移管され、高くなった分品質は上がりました。ドイツから直接注文のみ。でも、実用には重い・高いですよ。

Hartblei 4/40 IF TS Superrotator

http://www.hartblei.de/en/sr40if.htm

HARTBLEI Digital 45mm Super-Rotator Tilt Shift Lens Small Format

http://www.hartbleilens.com/product_info.php?products_id=2

中判カメラ用(PENTAX645、67,ハッセルブラッドVマウント、マミヤ中判645レンズなど)のレンズをアダプターで使う場合、ソニー機やミラーレスであれば、中判レンズ三脚座付きのニコン用マウントアダプター(別にEOSのEFマウントでもいいけど)+キポンなどのニコン・ソニーEマウント用(もしくはキヤノン。フジミラーレス)ティルトシフトマウントアダプターと言う組み合わせでも実現できますね。

更にかんたんなのは (合成結合部分に垂直に立っている草のように細かい被写体を入れない。垂直側に目立つ被写体がない部分を合成部分に選ぶ)
http://www.outbackphoto.com/workflow/wf_48/essay.html
このケースでは下の、たてに並ぶ細かい草原や、フェンスで微妙なParallaxの狂いが生じて、ピントが合っていないこともあり合成がうまく行かなかったので、上下に分割、草原やフェンスの部分は下、建物から上を上として分割撮影するとパララックスParallaxの狂い目立ちにくく、合成ソフトも遥かに簡単に合成してくれますし、万が一ちょい変な部分があっても、修正も楽。

その他のトラブル回避のコツは、被写体より近い位置で、目立つのものを、ステッチ分割撮影の合成部分に入れないということですかね。

おまけでさらには

細かいものがボケているほどパララックスの狂いが、パソコンの判断を狂わせ合成を邪魔するので、左右にシフトして合成する場合、下側にレンズを同時にティルトさせて、ピントが確実にあっている面積を増やすということをやってる人もいます。これもかんたんな実用手法でうまくいくという人がいます。


とはいうものの

実際のところパララックスの狂いは、現在コンピューターのソフトが進歩して、どんどんうまく合成してくれるので、上に書いたような懸念は、特定の条件以外は、特に対策が必要がないとする人達も増えています。なんせ今ではパソコンの進歩で、アオリレンズすら使わないで普通のレンズで建築物分割撮影してステッチする人もいて、結構きれいに仕上がるんでから。

”Stitching with Tilt Shift Lenses to Create High Resolution Images”March 7, 2011 by Stephen
http://bayimages.net/blog/stitching-with-tilt-shift-lenses-to-create-high-resolution-images/

という記事の中で(以下引用)
Note that technically to avoid all parallax errors you should keep the lens fixed and move the back of the camera. ・・・ However, I’ve found this to be unneccessary as the software for compositing CS5 photomerge has never had any problems with the very small amount of parallax error introduced (even when there are close objects)”気をつけることはだね、技術的には、パララックスの狂い回避には、レンズを固定したまま、後ろ側についてるカメラを動かすべきなんだ。・・・でもね、Photoshop CS5のPhotomerge機能で、ごく僅かなParallaxの狂いが(近距離の被写体でも)でトラブルになったこともないし、いちいちパララックス補正みたいなことは必要とはいえないよ。

ということなのです。まあ、かなり近距離のマクロ撮影、ブツ撮り専門の人とかで、パララックスの狂いでシビアな条件が出る可能性がある人だと、こうしたパララックスの狂いで、たまにトラブルに成るときは、この記事に書いたようにカメラ側は、レンズをシフトさせた方向と逆に動かすということを覚えておくといいでしょう。低価格ストックフォトでステッチ撮影までは、イランとは思いますけどね。ここまで今いるのは撮り下ろしの高級カタログ撮影くらいかな?

ソフトごとに結構得意不得意があるので、フォトショップ以外のパノラマソフトなども別の記事で紹介する予定です。


アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

アオリレンズ その2 ティルト機能編 レンズの光軸を動かす

アオリレンズ その一 シフト機能編

パララックス補正はソフト側の進歩でいらないという人も増えましたが、ソフトごとの優劣もあるので検証は必要。

下の記事ではPhotoshopとLightrommという、同じアドビのソフトでも能力の差があることを指摘しています。記事内の「合成の手間を省くためにできる撮影時の工夫」の項目参照。

*この記事、アオリ撮影は、本来は大判カメラやビューカメラに見られるレンズを動かすのではなく、カメラ側(受光部分)を動かすもので、一眼レフのようなレンズを動かすアオリは、変則的な使い方という説明がないので、多くの人が視差=パララックス補正を忘れちゃうケースが出てくる。この記事で視差補正で紹介してるのはアオリレンズのシフトのケースではなく、カメラを回転させて撮影するパノラマ撮影でのパララックス=視差補正のやり方。プレート使ってますね。

Lightroom 実践力アップ講座 第38回 Lightroom CCでパノラマを使いこなせ」

解説:湯浅立志

http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/lightroom/8909.html

手持ちで結構できちゃうというぶっちゃけた話や、HDRを使う方法など軽く読むと参考になる。

マイクロストックフォト・初心者入門という電子書籍が出版 これからストックフォトに挑むという希少種の方向け

世界最大規模のマイクロストックフォト参加者の掲示板フォーラムMSGで、Brasilnutという方が”New guide for beginners – “Brutally Honest Guide to Microstock ”(新しい初心者のための「ぶっちゃけた話でのマイクロストックフォトのガイド」)という電子書籍を出版したと述べています。

 

http://www.microstockgroup.com/newby-discussion/new-guide-for-beginners-‘brutally-honest-guide-to-microstock-photography’/msg489928/#msg489928

Brasilnut [I create photos] « Reply #28 on: June 07, 2017, 10:31 » で以下の内容だと紹介してます。(以下同スレッドから引用)

 

Chapter 1 – Why you should move to Thailand (あなたがタイに移住するべき理由は?)
Chapter 2 – What’s in my camera bag before the gypsies stole it? (ジブシーに盗まれる前の私のカメラバックの中身)
Chapter 3 – Technicals – what’s the point, they’re going to reject you anyway (技術論ーなんだって? 連中はとにかく理屈を探してあんたの作品掲載させないよ)
Chapter 4 – How not to get * sued (訴訟から身を守るには)
Chapter 5 – RM or RF, why doesn’t it matter when you’re still getting paid crap (RMかRFかって?どっちにしろ「くそ」みたいな金額しか受け取れないんだぜ)
Chapter 6 – Overview of Agencies (most of these won’t be around in a year) (ストックフォト会社の概要(大部分は一年も持たない))
Chapter 7 – How much can you expect to earn (less than working at McDonald’s) (期待できる収入は?(マクドナルドで働くのより割が悪いぜ))
Chapter 8 – Don’t fking shoot flowers, pets and flags (花やペット、旗を一生懸命とるなよ)
Chapter 9 – Finding Nietzsche (ニーチェ=哲学者を探せ)
Chapter 10 – Keywording or as some people call it “Copy-Pasting” (キーワードの作り方、人によっては(誰かさんの同じタイプの作品キーワード)をそっくりコピーして張り付ける方法)
Chapter 11 – Hiring cheap labour in India for cheap (安い経費のためインドで安い労働者を雇え)
Chapter 12 – The Agencies are the devil and their customers don’t care about you (エージェンシー(=ストックフォト会社)は悪魔だ。その顧客はあんたのことなどこれぽっちも省みない)
Interview with Playboy bunny of the year 2017 (プレイメート2017年とのインタビュー)
« Last Edit: June 07, 2017, 10:34 by Brasilnut »

本人曰く、

https://brutallyhonestmicrostock.wordpress.com/2017/06/10/what-the-top-microstock-photographers-are-saying-about-the-brutally-honest-guide/

購入はこの人の個人ブログからできるそうですw何人かの仲間たちには無料でレビュー用に進呈したそうですよw


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