日本と欧米の写真写真のボケ文化:欧米は、初期から絵画風の写真を撮る手段の一つとして「ボケ」があり、日本はレンズを売るための手段としてのボケ描写のこだわりを広めた【写真にまつわる怖いカルト神話とボケ】
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最近日本では写真のボケ文化が~とか、あいまいさを尊ぶ文化が暈けという言葉を、レンズのボケに結びつけただの、オカルトみたいなのが、クリエーターに寄生しているサナダムシの大学とか言うお遊戯教室の三文学者たちが、飯の種で騒いでいるようです。
が、日本でも、レンズの個性的なボケ描写なんて、細かく注目されたのは、20世紀もかなり後半になってからで、ボケを取り上げるようになったのは、メーカー主導の他社レンズとの差別化のための、性能項目比較に使うという、商売上の理由のほうが多かった。そう21世紀になってからフォーカスブリージングで大騒ぎする、動画なんて実際は撮らない人たちがいますよね。
写真のレンズのボケ描写にこだわる、ボケは、日本の文化特有の発展をしてきたというのは、いったいどこを見ていたらそうなるのか?
実際、日本でも、ボケ味が最優先で、レンズが買われるということは、現在も、ポートレート用の一部専門レンズ以外、ほぼ、ない。現行の100mmマクロでは、ボケ描写ではトキナーが素晴らしいですが、トキナー買う人はほとんどいない、ほかのAF反応とかの性能項目が優先だからw 面白ボケを出すレンズは、日本でも、買うにしても余興扱い ニコンのボケ質をコントロールできる、DCレンズなんかほとんど売れなかったしw
日本でも、大部分のユーザーはシャープネスで騒ぎ、シャープが優先で、ボケの優劣は二の次です ボケが荒い、自分に好ましくない条件があるなら、それを工夫で避けるのもプロという人のほうが日本でも多いですよね
というわけで、日本人が写真レンズのボケ描写に異様なこだわりを持ち続けたという、巷の大学の学者も含めた、妄想は、彼らの知能と脳みそのほうを疑うことが多くなります。昭和低能学力世代がまたここに
*1893年になって、ようやく原始的な三群三枚のレンズトリプレットが完成し、そこから派生した1900年、3群5枚のヘリアー、1902年テッサーが実用化されますが、
それ以前は、一群二枚(リンク)とか、単玉の写真レンズしかなく、
1840年になると主にポートレート用に2群2枚のダブレット光学系のレンズが商品化
![](https://stockmoneyphoto.wordpress.com/wp-content/uploads/2023/09/800px-lens_petval_1841.jpg?w=800)
レンズ設計の個性によるボケ味とかに関心が行くのは、いろんなレンズ光学タイプの設計のレンズが出始めた、さらに大判カメラや中判カメラとは違い、被写界深度が深く、レンズを開放絞り付近で使うことが多くなった、ライカ判カメラが普及しだす、20世紀も後のほうにならないといけなかった
写真として記録する技術が確立する以前から、カメラは発明されていて、見たものを壁など平らなものに投影することはできたので、それの輪郭をなぞって下絵を描くのは、17~18世紀ごろには行われていて、写真ができる前から、カメラは美術画家たちの下絵作成によく使われていました。
ダゲレオ式daguerréotype=銀板の発明と普及で、カメラが映し出す像の記録ができるようになると、
西洋において、ボケは早期から意識されていましたが、レンズのボケではなく、絵画表現で使われているボケを、写真に持ってこれないかということで、「ボケ」も使われたというだけで、実際は合成や、ブレ、ソフトフォーカス、ピント外し(ボケの一種ですが)、などほかの手段も、絵画に似た写真を製作するのに使われました。
要は、海外では、絵画の世界も写真で再現する要素の一つとして「ボケ」があったのであり、レンズのボケ具合の個性を細かく見て、レンズ性能がいいとうっとりするレンズフェチ文化の日本とは、根本的な違いがあったということです
当ブログや関連ブログでしつこいほど、書いているように、西洋では写真の発達とともに、絵画のような、ボケやブレ荒れなどを生かした写真を撮りたいという流れがあり、
逆に
写真は隅々までピントの合った、シャープな描写が本来で、ボケさせたりピント外したりなどはFlouで、そうした技術的欠陥を、表現に使うのは異端
という写真主流派とのせめぎあいがありましたことは紹介
パンフォーカス・シャープカルトは、21世紀のいまでも、風景写真の一部にその残骸を残していますが、風景写真でも水などのブレを表現するのはタブーではなくなっています。
この西洋においては、
いわゆる写真でいうボケと通じる要素を多数持ったのが、
ロマン主義派の画家たち ロマン派の画家たちの作品のボケは端正にぼけるので、写真用レンズではなだらかなボケのレンズのほうがあるいは好ましい場合もあります
ロマン派の後に出た、印象派の画家たちは、遠近感を出す作品が少なめで、どちらかというと、写真のほうのブレの表現を見てそれに逆に影響されたという人も多いです ドガなどは、自分でも写真をやっていて、踊り子が少し動いてぶれる写真を、絵画の描写に生かすことを思いついた可能性もあります
印象派の画家は、ただ見せられただけだと、ナンスか?荒い絵ですね。とよくわかんなくなることが多く、日本の教育現場でも、とにかく名作じゃおがめと、教えているのが多すぎですが、
人間の夢とか、記憶の中の思い出の人々とかを絵画で表現したのが印象派だと、最初に見る人に説明すると、その人にも、印象派の絵というのは、がぜんわかりやすくなります。
例えば、モネですが、アニメなどの回想シーンでも似たような描写がよく出てきますね。追憶の中の人、というのは脳でもこんな感じで再現されます
![](https://stockmoneyphoto.wordpress.com/wp-content/uploads/2023/08/clipboard-16.jpg?w=824)
とみてればわかるように、こうした世界を、写真に持ち込む場合、荒くボケるレンズのほうがかえって好都合だと、考え付くわけです。いわゆるクリーミーなボケのレンズでは、こうした印象派の絵の世界に近づくことができない
まあ、ボケを表現に取り入れる動機が、西洋と日本では若干異なる事情がある
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