ボケ質の比較 ボケの荒いレンズと上質なレンズとの差AI AF Nikkor 50mm f/1.4D VS Sigma 65mm F2 DG DN | Contemporary : Bokeh Battle

投稿者: 5190343667gg

ニコンが2020年生産終了(米国では2021年)した、AF Nikkor 50mm f/1.4Dは、1977年にMFレンズとして販売されたものをAF対応にしたレンズで、設計はものすごく古いものです

1970年頃は、メーカーがカメラレンズの明るさスペックで競い合っており、実用にならなくてもなんとかF1.2やF1.4の明るさを持ったレンズを作って、ユーザーに売りつけていました*まあ、当時の一眼レフカメラで白黒フィルムでの撮影で、赤フィルターを使ったり、偏光フィルターを使うには、できるだけ明るいレンズがないと、フィルターでファインダーがまっくろけっけとなり、ピント合わせが困難だったのも理由。またフィルムの感度が低く、性能はイマイチでも明るいレンズが求められていたこともあります

てなわけで、1977年に発売されたニコンのAF Nikkor 50mm f/1.4Dの、光学系は同じの、初期バージョンの、MF AI Nikkor 50mm f/1.4Sも、開放F1.4の描写は、シャープだが、フレアが大量に出てコントラストも下がり、ぬるい画像しか出せず、きっちりした画像を得るのには、F2.8まで絞らないと行けないものでした。

また、ボケもF1.4、F2では、光源ボケに輪郭がはっきり出たり、やや粗めの描写をします。F2.8になると落ち着きますが

まず開放での例

以下、このAF Nikkor 50mm f/1.4DのF2での撮影を見てみましょう

Nikon AF Nikkor 50mm f/1.4D at F2

なんかボケの出方が、レトロっぽいというか洗練されていませんよね

で、開放からボケが良好の最新設計Sigma 65mm F2 DG DN | Contemporaryと比較してみましょう

Sigma 65mm F2 DG DN | Contemporary at F2

Sigmaの最新レンズのほうがボケがスッキリしていますよね。この例だと、Nikon AF Nikkor 50mm f/1.4Dのボケだけ見ると、悪くはなく見えても、比べると、なんかメリハリのないボケとも言えます

ただし、レンズで撮影する人は、こうしたレンズのボケ質の優劣で考えるのではなく、どのレンズだと、自分の意図に適した描写ができるかということが大事になるので、なんとなく落ち着きがないボケに見えるNikon AF Nikkor 50mm f/1.4Dのボケのほうが、作画の意図としては正解の場合もあります。

まあ、この例だとあまり良くわからないかもしれないので、

開放F2.8のボケが貧弱とされるNikon AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8DのF2.8での撮影サンプル*ホワイトバランス狂ってますが、面倒なのでこのまま

Nikon AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D at F2.8

このレンズだと、ボケが開放だとやや荒っぽいのが分かります*このレンズは絞ると普通のボケ質になる

また、Sigma 65mm F2 DG DN | Contemporary のF2.8での撮影と比較

Sigma 65mm F2 DG DN | Contemporary at F2.8

ボケ方の違いで受ける印象がずいぶん異なるのがわかります

通常は、Sigma 65mm F2 DG DN | Contemporaryのボケのほうが好ましいとされ、大部分の撮影ではこちらの方がいいですが

陰気な、だるい感じ、オカルト、ホラー、神秘なんか表現したいときは、ボケがやや粗めとか、思い切ってぐるぐるとかが出たほうが、作画意図にあっていることもあるので、

結局良いボケとは、作画のテーマによっても異なるものです

ーーーーーーーーーーーー

画像の利用条件は、日本政府への寄付金一億円(画像一枚ごと、一回に付きです)とし、使用にあたっては寄付を証明する書類などの画像を同時に表示してください、画像使用にまつわる寄付の証明を同時に提示しないでの、勝手な利用は全て不正利用とみなし、

日本政府を当ブログの代理人とし、その不正利用者から、当ブログとの連絡なしに、使用にかかわる寄付金を徴収する権利を、認めます。

ーーーーーーーーーーーーーーー

モデルフィギュア

桜島麻衣 1/4 バニーバージョン

ーーーーーーーーーーーーー