一足す一は二にならない

投稿者: 5190343667gg

前回はクリップオンストロボという、よく見かける外付けのストロボで、同じ型のストロボの台数を増やしていくと、合成での光量パワーがどう上がっていくかなどを記事にしましたが、


ストロボ豆知識 複数台のストロボを使うときのパワー、ハイスピードシンクロ機能は、ミラーレスならNDフィルターも代用選択肢


こういう計算は、あくまで全く同じ型のストロボを使った場合の目安で、実際(特にアマチュア)は、色んなタイプのストロボ=フラッシュと併用することもあるわけです。
以前の記事のニッシンストロボの記事では、実用においてはクリップオンと呼ばれる小型ストロボ二台で、大型300ワットストロボにほぼ匹敵する光量(光線の質は若干に村があり均一ではなかったりするが
、普通の撮影では気にならないことも多い)が出ちゃったという実験があります。

1:一眼レフカメラやミラーレスカメラ用のストロボ=フラッシュは、フルネルレンズという、光線を強くする仕掛けを発光管の直前に置き、乾電池で小型=パワーの少ないストロボで強力な光線を出すように
している。

2:その他のモノブロックストロボでは、フルネルレンズは、なく、発光管からそのまま光線が出される。*リフレクターなどの筒で発光範囲を狭めている。この為大型のストロボでは、小型ストロボで言う、
ガイドナンバーという目安数字は計算しにくいので表記されない。光線の質が、別の種類のストロボ=フラッシュだから。

3:マイナーメーカー(主に中国製)のストロボ=フラッシュは、ワット数やガイドナンバーを三割水増し表記してたりする。*有名メーカーは一割ほど。また、使っているうちに劣化によりパワーの減少もある。

などストロボによって、照射の仕組みが違うし、同じ形式のストロボでもフルネルレンズの構造が違ったりして発光時の光線拡散の度合いが異なるので、

理屈から言うと、

ガイドナンバー65の大型ストロボ(グリップストロボという昔はあった小型ストロボとモノブロックの中間のストロボで、原理は小型ストロボに近い)に対抗しうるため、ガイドナンバー35のクリップオンストロボ=小型ストロボが何台いるか?

二台=1.4倍
三台=1・7倍
四台=2倍

の目安ですから、クリップオンストロボは三台から四台いるということに計算上なります。
が、実際は小型ストロボ二台でほとんど実用上の差がでなかったりしたりするわけです。大型ストロボはパワーが格段に違うので、中心部分が「若干」光線が高いものの周辺の落ち込みが激しく、逆に小型ストロボ二台は中心の光量は「若干」劣るものの、周辺にまで光線が十分行き届いているとかね。

理屈と実際は異なるので、注意がいります。


GODOX AD200は、発光ヘッドが取り替えられる珍しいストロボ。発光ヘッドを変えることで、発光特性が、小型グリップオンにもなり、またモノブロックの大型ストロボにもなる変わり種です。

「クリップオンストロボの3,4台分のパワーを発揮する「GODOX AD200」の実力を検証」
2017/10/11寄稿: 金友写真店 金友弘文 フォトルプロ
https://media.728oroshi.jp/article/161

での検証記事がありますが、
「テスト撮影していて驚いたのはチューブヘッド(発光管が透明ガラスカバーの中に入っているもの)からフレネルレンズカバーのつぃたスピードライトヘッドに変えた時でした。」上記記事引用

チューブヘッドは大型モノブロックストロボで使うものと同じ
フレネルレンズカバー付きは、小型ストロボ=クリップオンと同じ

という比較部分を見ればわかるように、ストロボ(=フラッシュ)発光管形式が違う(厳密に言うとフルネルレンズカバーのある無し)だけでも、こんな発光の仕方(光線の拡散具合)に差があるわけです。と
いうわけで、ストロボを多数利用してパワーを引き上げる場合、ストロボの発光形式が異なる場合は、単純に計算はできないということになります。

また同じ種類のストロボでも、会社が違えば、フルネルレンズの特性が若干異なるので、複数台利用の際の合成ガイドナンバー(合成パワー)の計算は、机上通りには行かなくなります。