ストックフォトISTOCKで稼ぐ人たちの過去と現在 その2
かつて高額ストックフォト(外国ではピクスタやSHUTTERのようなマイクロストックフォトと区別するため、Macrostockという俗称がある)のGETTYIMAGES主体から始めたカメラマンのうち、あえて子会社ISTOCK(ISTOCKPHOTO 現在は完全合併されてGETTYIMAGESのISTOCK部門)に切り替え、最盛期にはGETTYIMAGESでの収入より、ISTOCKでの収入が12倍近くあった月もあった人がいます。
Cristian Baitgというバルセロナ郊外に住む方です。ジャーナリズムを目指し、最初は記事を書くことを目的にしていましたが、友人のアナログ写真現像を見て、印画紙に写真が現れるのに魅入られてしまい、以降は写真を志します。2004年頃からあちこちのエージェントに写真を預けていました。黄金時代のISTOCKで、一時は生計を立てられるまで収入を伸ばした人の一人。
古代ローマ風の衣装のポートレートやアラビア風の衣装とかのポートレートや紀行写真などを手がけていました。
https://www.litmind.com/128741
”Fotógrafo en Barcelona especializado en fotografías para bancos de imágenes. Actualmente colaborador de http://www.gettyimages.com”HP引用(バルセロナに住むイメージ銀行(=ストックフォトのことだけど直訳w)専門の写真家。現在ゲッティメージの参加者。)
スペインの写真家Cristian Baitgさんの現在
Cristian Baitgさんは、低価格ストックフォトのISTOCKでの収入が、高額プロストックであるGETTY本体の12倍もあった月があった奇跡を報告していました。
でも、作品数が違うことや、GETTYIMAGES本体のカメラマン側配分率が2割から3割しか無い+低価格ストックフォトに合わせてGETTY本体が価格を下げた反面、ISTOCKは値上げ、専属のランクで手取り率が4割もあったこと、ISTOCKでの検索結果は必ずトップ10ページに残っているなどの要因があった+GETTYIMAGES本体の収入が最悪の月とISTOCKでの売り上げが最高の月という組み合わせが偶然起きたなどの要因があった説明がなされていたようです。
ただし、SHUTTERSTOCKの台頭と、ISTOCK側運営の数々の自爆により、元創立者BRUCE LIVINGSTONEたち本来のISTOCK創立グループが打ち立てたSTOCKSY UNITEDへ古参実力者が流れた。などなどにより、ISTOCKはいろんな定期購入プランなど大幅な値下げと、数々の報酬率低下プランを導入し、参加者の収益性は悪化します。また検索でのYURI ARCURSの優遇や、彼のグループの巨大生産量に他の参加者が対抗できないこともありますね。
現在はGETTYIMAGESに200ほどの作品が残っているだけ
http://www.gettyimages.co.jp/search/photographer?family=creative&photographer=cristian%20baitg&excludenudity=true&sort=best#license
今年の夏もGETTYIMAGESスタッフとロンドンで撮影など、活動はしているようですが、ストックフォトでの活動量は減っている模様。
ISTOCKでのポートは昨年まで残っていて、今年のはじめにも新作を投入していましたが、ISTOCKでの活動は諦め、退会した模様です。Yuri Arcursのような巨大スタッフを抱えた大生産工場規模でないと価格低下と過当競争には生き残れない模様。
Cristian Baitg – Stock Fotos e Imágenes – iStock
http://www.istockphoto.com/us/es/fotos/cristian-baitg
↑に彼のISTOCKポートが有りましたが、現在は消滅
ストックフォトで稼ぐ人たちの日々の記録 ISTOCK黄金期を生きた人たち 2008年・1,363枚登録で年収7万ドルの時代