マイクロストック、投稿型ストックフォト、または投稿型素材写真サイトの話

写真撮影、機材の話題、世界の時事問題、及びストックフォト業界 特に投稿型ストックフォトの裏話が中心になります

タグ: Gettyimages

Shutterstock(シャッターストック)自社投稿者たちの写真やイラストから、AIが生成する画像販売の準備進む:

Istock・Gettyは、コンピューターの人工知能で画像を生成するAI画像生成システムが生成した画像投稿を禁止し、AIに画像学習をさせたとして開発元StableDiffusion(Stability AI)を訴える準備もしていますが、

米国のストックフォト・ストックイラスト大手Shutterstockは、

人工知能AIの開発元の一つOPEN AIと契約し、

自社の投稿者の写真やイラストから、人工知能AIが作り直した画像の販売を目論みていると報道されています

この場合、人工知能AIが画像作成に使った元著者にも売上が分配される仕組みの模様ですが、10セント(現在13円)の報酬枠から、AIが13人の画像をもとにイラストや写真を作った場合、一人あたりの報酬は1円になる計算になります

After inking its OpenAI deal, Shutterstock rolls out a generative AI toolkit to create images based on text prompt :OpenAI との取引に署名した後、Shutterstockは【画像】AI生成ツールキットを展開して、【顧客が入力した】テキストプロンプトに基づいて画像を作成する。

Ingrid Lunden@ingridlunden / 9:55 PM GMT+9•January 25, 2023

Shutterstockは、OpenAIと、OpenAI’s Dall-E 2の開発協力に署名し、

各国から自社に投稿された画像のデータベースを元に、AIが、顧客がこんな画像が欲しいと文章を打ち込むと、自動的に画像を作成するというものです

規約改正で、画像投稿者にもチンカスの報酬を払うことで、現在のAIの、学習データーベース作成で著作権侵害が行われているという、あちこちでの訴えを避けることができ、

機械AIが作ったもので著作権はないという法律の壁を、人間が作った画像をAIが再構成したものであるとし、人間の作った元の画像の二次著作として、著作権を保持して売るのが目的な訳です

ただし、写真の権利を放棄して人工知能AIの元データーになる画像を提供する人もいるので、そうした無料画像でデーターを構築する他のAI人工知能で、無償で製造した画像を提供する会社が出てくれば、シャッターストックの思惑は崩れる可能性もあります

また、AIが三十人の画像をもとにした画像を作って売れば、一人あたりの報酬額は、三十人で均等に分ける形となって、とんでもなく低くなり、画像投稿者のやる気がますます減り、ストックフォト、ストックイラストの衰退が益々進むことにもなるでしょう

AI画像製造で、今のところアニメ系の人が特に取り上げているのが

StableDiffussionですが、

https://stablediffusionweb.com/#demo

もう一度、試しに

man, sitting, desk, office, work, caucasian,

の画像作ってと頼むと、

と出てくるわけです

この無料オンライン版は、日本人のデーターが少ないのか、結果はあまり芳しくないので

アジア人の学習モデルを準備したものでやらないといけないみたいですが

Yuri Arcus 2022年11月末Shutterstockに復帰【伝説のマイクロストック長者がIstock、Getty専属から離脱】ストックフォト断末魔

低価格ストックフォト産業は、初期にその辺のスナップ写真でも、そこそこ稼げた時期があり、その時期にばかみたいな制作費をかけた写真を多数投入して一躍億万長者となったYuri Arcursですが、2013年頃から薄利多売が、供給過剰と会社同士の過当競争で行き詰まり、

Yuri Arcursは自身のストックフォト会社を始め、他社での販売を停止しようとした中、Gettyimagesとその傘下のIstockが彼に好条件を提示し、

彼の自分の会社での併売や一部の会社での販売をしてもいいという、特例付きで専属契約をGettyimagesと結びました

ただ、GettyimagesとIstockの販売価格などの条件悪化と、Adobe Stockの台頭で、同じような特例専属契約を結んだ彼の友人Andresは、しばらくすると、Gettyとの専属を降り、他社での併売を再開し

Yuri Arcursと、彼の傘下のカメラマンたちのPeopleimagesも、2022年にGettyimagesとの専属契約を降り、再び他社での販売を大規模に再開しました。

彼がGettyimagesとの専属契約に踏み切ったのは、飛行機で各国を飛び回っての各社との値上げ交渉で拒否をされ続けたことが原因で、特にShutterstockとの交渉内容が思わしくなかったことが理由であったと思われます。

しかし、当時のShutterstockの経営者Oringerやその他の古参の幹部が現役引退や他社に移動したことも影響したのか、

Yuri Artcursは再びShutterstockに復帰しました

PeopleImages.com – Yuri A

https://www.shutterstock.com/g/PeopleImages-Yuri+A

現在のShutterstockのカメラマン側への分配は、Yuriが離脱したときよりはるかに悪化しているので、今更戻っても大したことはないと思いますが、何も収入がないよりはいいという消極的な理由があると思われます

Yuriが各社から写真販売委託を引き上げる決断をした背景には、自分たちが動けば、他のカメラマンたちも動き、価格やカメラマン側分配などに改善が起きると考えていた模様ですが、

現実はその場さえ良ければいいというカメラマンたちが、Yuriがいなくなったのはチャンスとばかり、いくら条件を悪くされてもばかみたいな制作費をかけた写真をYuriがいなくなった会社に投入し続けたため、Yuriの目論見とは逆に、ストックフォト業界の投稿者の状態はますます悪化するだけで、

Yuriも、流れに逆らうことをやめた模様です

ただここ数年ますます収益率が大幅に悪化する中、Yuriがかつてのように大規模な制作を続けられるとも考えにくく、過去資産で食えるだけあればいいという考えなのでしょうね

https://www.microstockgroup.com/general-stock-discussion/yuri-arcurs-leaves-exclusivity-with-istock/msg581956/?topicseen#new

円周率3.14で学力低下と大騒ぎしながら、写真や動画でニセ科学にころりと引っかかる昭和低能世代の「仕事の学力小学生」を斬る:イギリスのトップ商業写真家の一人で、オンライン教育でも有名な、EnglandのKarl Taylor、カメラメーカーの画素数商法に騙されるなと警告動画【学力低下を喚いた昭和世代の自分のおそまつな画素数ニセ科学を斬る】

Karl Taylorさんはイギリスのトップ商業撮影家の一人で、オンライン教育でも著名な方ですが、

彼は画素数は2200万画素はほしいといいますが、かと言って、その2200万画素というのは絶対必要な条件ではないということも繰り返しています

画素数÷DPIのアホ算数、8Kテレビで感動の動画とか、ある意味ニセ科学にひょろりと騙されているくせに、円周率3で大騒ぎする昭和低能世代の低学力

写真は光線を構成する思考力と技術機材、あるいはその光線状態が出る季節や時間を待つのにどうすればよいかを考える力の方がはるかに重要なのに、円周率がわかっても、光線を視覚で、理論的に構成できない人間は、写真動画の映像の世界では学力皆無の馬鹿であるということに気が付かず、カメラとレンズの話を21世紀になってもやめられないお馬鹿さんたち

Is this ridiculous DSLR photography misconception holding you back too? – Photography Rants 😡 このばかげたデジタル一眼レフ写真の誤解は、あなたの足を引っ張っていないですか? – 写真の暴言 😡

動画9:08から、

… amateur photographers, you do not necessarily need to worry about all the super efficiencies, you are being formed by the camera manufactures on you need this many pixel. You know. We have gone from 12 megapixel to 16, 18 to 22 up 56 back down to 18 back to 24. It is all over the shop because it is all marketing. It is all marketing spiel. Okay, none of you or 90% of you are not gonna make any difference whether you have a 46 megapixel or an 18 megapixel, a 22 megapixel, because you are never gonna be doing much more with your pictures then put them in Istock or selling them on Getty or things like that or producing a few nice prints and you can do that with a 18 megapixel camera. I know because I used to shoot with one. Okay. アマチュア写真家は、必ずしもすべての超効率について心配する必要はありません。あなたは、この多くの画素数を必要とすると、カメラの製造業者によって洗脳されています。 ほら。 【デジタルカメラの画素数は】12 メガピクセル【1200万画素】から 16 メガピクセルへ、18 メガピクセルから 22 メガピクセル【2200万画素】へ、56 メガピクセル【5600万画素】. 18 メガピクセルから 24 メガピクセルへと移行しました。

それはすべてマーケティングの大げさな宣伝なんです。 46 メガピクセル【4800万画素】でも 18 メガピクセル【1800万画素】でも、22 メガピクセル【2200万画素】でも、あなたの誰も、または 90% の人には、何の違いもないんです。 【ストックフォトの】ゲッティ【イメージ】やそのようなもの、またはいくつかの素敵なプリントを作成することは、18メガピクセルのカメラで行うことができます. 私はそれを使って撮影していたので知っています。 わかった。

Karl Taylorさんは、Gettyというストックフォト会社で1800万画素で撮影して預けていたストック写真が、巨大広告などで問題なく使われていた、という点をあげて、

本当に、数千万画素とか1億画素が必要なことは、殆どないということを理解しようと、さとしています

特定のジャンル、絵画、文献複写、科学記録、などなどで1億画素、4億画素が求められるシーンはあります。しかし一般的な商品撮影、写真作品、と言った大部分の用途で、そういった画素数は、せいぜいネットのスペックオタが騒ぐネタにしかならない 

ということを理解しましょう


一億画素のFujiなんちゃって中判GFX100Sと、フルサイズ1200万画素のSony A7Sでのプリント対決【画素数とプリント印刷サイズの誤解】

6K動画と2K(FHD 1080P)動画の差がわかるかどうかのテスト Chris Hau さんのクイズ:動画 ビデオと解像度【動画とニセ科学】

高画素機や、1200万画素機とプリントサイズの神学論争、試しに自分でプリント実験するとか諸君らはしないんですか?2023年度版

1200万画素Sony ZV-E1の登場と、低画素機での大伸ばしプリント:自宅やコンビニでも簡単にできる、Lサイズプリントで、B0サイズ印刷時の画質検証【画素数神話とプリントサイズ ネットのデマ科学を検証実験 2023年度版】

無料ストックフォトサイトUnsplash、GettyImages(ゲッテイイメージズ=Istock)に買収される

Unsplashは、パブリックドメイン(Public Domain著作権消滅あるいは放棄)扱いではないものの、商用非商用の使用自由のデジタル写真画像を無償で提供するサイトでしたが、

2021年3月21日、Istockを運営するGettyImagesによって買収されました。

Announcements · March 30, 2021
Unsplash is being acquired by Getty Images
https://unsplash.com/blog/unsplash-getty/

License

https://unsplash.com/license

によれば、 Unsplash から得た写真は無料で自由に使えるが(クレジットはあってもなくても構わない)、

1:写真を販売するときは、新しい著作物となったと認められるような大幅な改変をしない限りはだめ

2: Unsplash からダウンロードした写真をまとめて、他の似たようなサービスに提供すること(有料や無料のストックフォトなどで配布や販売)は禁止

となっています

無料サイトをゲッティイメージズが、買収する理由はわかりませんが

https://unsplash.com/photos/mL142FL3y-4

Garin Chadwick Model: Ella Orten @Ellaorten

とか、ただで使用権提供しちゃう人がいるわけですね。

Istock, Gettyimages, Apple ProRes形式コーデック以外の動画素材も受付開始

Istock、Gettyimagesは、ストックフォト会社という、作者を代行して写真の使用権(貸し出し)を行う、代理店エージェント会社の世界の最大手です。納品先と勘違いしてる人が多数ですが、あくまでも預け入れ先の代理人業です。

Istock, Gettyはビデオ素材に関しても取り扱いを行っていますが、ながらくApple社の動画規格ProRes形式での預け依頼しか受け付けてきませんでしたが、

最近H264という高圧縮コーデックの投稿も受け付けるようになった模様です。

iStockの利用方法

https://www.istockphoto.com/jp/faq/using-files

まあ、低価格化が進みすぎて、しかもWindows機ではアップルの互換性保証のあるProRes形式動画の制作が、アップルがQuicktimeのWinでのサポートをやめるなど、多少面倒になった(Linuxは、もともとAPPLE承認のProRes動画を作れる環境がないw)

ので、一般のカメラでも撮影できるH264での投稿も受け付けるようになったんでしょうが。

Windows機でアップル非承認のFFmpegは、ProRes422クラスの出力なら、アップル承認ソフトとの品質には、特に問題がないようです。が、そレ以上の品質では時として、品質が若干劣ったり、アップル基準では不正なコードを出す場合もあるようです。まあ、実際はWindows機の無料だけではなく、現在は有料ソフトもFFmpegを動画エンコード(出力保存)で採用して内蔵してるのが現実ですけどね。

高圧縮H264コーデックを解禁したのに、まだ、より圧縮の少ないProResは、ProRes422HQ以上の品質を要求するなど不思議な会社。

**一般番組などの、実務では、Apple ProRes422が普通に使われています。

最近は、アップルがアドビなどと協力して、再びWindows機でのアップル承認のあるProResコーデックビデオを作成できるようにしてきています

Windows機でのProRes422HQ以上の品質の動画を作るなら、

Adobe Promiere Proか Abobe After Effectsの使用契約をするとついてくる

Adobe Media Encoderでエンコード(書き出し)するといいでしょう

以下のように、ProRes Raw以外はきちんと対応してますし、Appleも協力してるようなので

他には、Ediusが多分大丈夫で、万全を期すなら、変換用に一番安いマックミニを買うとかがあります。

ストックビデオや、依頼先がProResコーデックでの納品を要求しない、他の制作会社とも制作過程でやり取りしない

自社内でH264やH265で最終マスターをつくって公開販売

なら、Windows機では最近は、CineFormを使うのが推奨されてきてますし、それで編集作業をするのがいいでしょう。CineFormはオープン規格で情報が公開されているので、FFmpegなどの万能動画変換エンジンでもデータ互換にさほど心配はいらない。

日本のアニメだとかだとDNxHDとかが使われてきてます。

**ストックフォトのStocksyは現在でもProResコーデックでエンコードした動画しか受け付けません。まあ、ここは値段を高値に維持してるので、他の会社のように値下げ値下げで、参加者の機材負担上ProRes軟化くそくらえの状態ではないのも理由ですが。

米国などでも、動画編集はマックの人気が、フリーランス系では落ちています。高価で性能が、Windows機より低いことが多いからですが、業務などで長く採用されてきた現場では、マックからの切り替えはあまり進んでいない。**ハリウッドの大規模スタジオではLinuxが主要OSだったりしますけどね。

世界最大のストックフォト、Gettyimages: クリエイティブ素材でのRMライセンス販売での作品登録を停止 既存RM素材もRFに移行を勧奨

世界最大の低価格ストックフォト投稿者の集い、MSGに、本来は高額のストックフォトであったゲッティイメージズが、新規のRMライセンス登録の受付終了をアナウンスし、販売登録はRFのみとなると公表。

RM素材の廃止通知を取り上げるニュース

https://www.microstockgroup.com/general-macrostock/getty-to-retire-rm-and-move-completely-to-rf/msg541545/?topicseen#new

 

RM 使用用途や、その使われる規模、使用される期間に応じて、料金が変わるタイプのストックフォト 使用期間が過ぎたら、もう一度料金を払うことになる

RF 一度購入すれば、その後無制限に使用ができるタイプの販売ライセンス

もともと、GETTYIMAGESは、世界中の中小ストックフォト買収する過程で、買収した先のコンテンツ写真やイラストを、従来のRMからRFのライセンスに移行させようとしました。

しかし、このときは米国写真家協会などが動き、モデル契約書などの制限など正当な理由の有るものなど、特定の写真についてはRMライセンスの販売を続行させる交渉がゲッティイメージズと行われ、ゲッティイメージズも妥協し、RM素材は残存してきたわけです。

しかしながら、インターネットが成熟し、アマチュア上がりのストックフォトだけで稼ごうという新しい層が台頭し、売れることが実際儲かることより大事な、新しいストックフォト集団が誕生し、

彼らは安値でも早く現金がほしいので、RF登録を喜び、また、会社側もRF販売に誘導し続けました。

*お遊び半分のバカ投稿者はご丁寧に、アマナで数万円で売っている素材をピクスタにも登録して「どっちが売れるかな~」と、遊びをしていた馬鹿が無数にいますが、こういうバカどもの存在が、価格体系をめちゃくちゃにした理由の一つ。安く売りたいなら安サイト専用で行かなきゃいけないのに、よりによって高額サイトでも同時に売る破廉恥行動。

500PXがストックフォト写真販売事業に失敗したのも、優れた写真を一枚500ドルで売り始めた写真を、投稿者たちの多くが、同時に格安のShutterstockで「ばれないだろう」と売っていたこと。

「ばれないだろう」なんて素人考えで、実際はこのネット時代、数分で「どこにある素材」かなんて分かる人にはわかるもの。このため最初は500PXはそれなりに売上がでたのに、大部分がShutterstockで売られていると気がついたデザイナーたちが一斉に手を引いて売れなくなったからです。

顧客側も権利や使用条件のめんどくさいRMライセンスにこだわるより、品質も向上して大差ないRFライセンスでしか素材を買わないようになりつつあります。なんせどんなに支払い条件や価格で虐待されても、新規の夢見るバカ参加者が素材を提供するので、(写真を売る専門会社w)ストックフォト会社は、特に投稿者(本来はパートナーで主人の立場なんだがw)を優遇しなくても供給には困らないんですよ。

このことで、質量ともに、今やRFだけでも、商売が成り立つことになったため、売りにくくなったRMライセンス素材も、強制的にRFにしてしまえるほど、ストックフォト会社は強気になれるようになりました。

上のリンクを見ればわかるように、会社は乞食「汚客」様の要望に叶うからという発言を繰り返しています。

2020年1月末までに、ゲッティイメージズでの広告用素材のRMライセンスは販売停止となり、使用契約継続中有のものの契約延長更新のため、2010年11月まで特定の顧客は見れるとあります。

販売停止となるRM素材については、「今後は作家の方でお好きなようになされば」という冷たい対応で、「新しい素材作品をRFライセンスで登録をするのがいいですよ」と、「RM素材はいらないので、RF用の新しい素材出せ」と、事実上の安売り勧告。

一部の、権利関係が複雑なニュース関連などではRMライセンスは残るでしょうが(法律的にストックフォト会社が訴訟を免れる可能性も高くなる)、新規のRMライセンスでの登録は広告用素材では停止となります。

もう、ストックフォトにこだわるのは、それしかできない無能カメラマンしかいなくなるな

これだと、ネット時代だし、作家は直接企業とやり取りし、描き下ろし、撮り下ろしで売り込みに行ったほうが良くなり、ストックフォトなんて中間搾取業者なんかもういらんわけですなw

写真を手軽に売買できる場を作り、自分は中間マージンたっぷりいただき丸儲けの胴元商法=ストックフォトとストックイラスト

*もう、ストックフォトで稼ぐなんてのより、子供のタンジョウビとか、成人式なんかの個撮依頼受けたほうが、仮に数時間1万+経費の報酬でも、遥かに儲かるよね

今年、日本のアマナが広告素材でのRMライセンス販売廃止を投稿者に強制し、殆どの投稿者が同意したという事実も、今回のゲッティメージズの決定につながったと思われます。

*日本のアマナは、今年から、アマナイメージズから投稿できなくなり、高額ストックフォト投稿者にも、格安サイトAmanaimagesPlusに投稿を強制しているようですねw

早い話が、安売りサイトへの移行を徐々に強制してるわけですな。高級ストックフォトで売れるようにも参加者を錯覚させ、その実大部分の投稿者の写真を格安値段で販売し、投稿者を搾取する小賢しい商売。

GETTYIMAGES創業家、投資ファンドからGETTYIMAGESを買い戻し、経営権を掌握

Getty family to regain control of photo agency”
Joshua Franklin
Business News
September 5, 2018 Reuter
https://www.reuters.com/article/us-getty-images-m-a/getty-family-to-regain-control-of-photo-agency-idUSKCN1LK24S

Gettyimagesは20世紀末にマーク・ゲッティがジョナサンクレインなどとGETTY一家で創業し、中小から大手のストックフォトを買収してきました。
彼らは会社が成長すると、2008年投資ファンドHellman & Friedman LLCに身売りして巨額を得ましたが、経営者としてはそのままとどまっています。
Carlyle Group LPが6年前にGETTYIMAGESの株を買い取り、それでも創業者家は一応経営陣にはとどまっていました。
この間人気の低価格ストックフォト、ISTOCKやSTOCKEXPERTを買収合併など、低価格ストックフォトでも攻勢をはじめました。そうIstockはGETTYIMAGESの安売り部門です。

この間長年のライバルだった、マイクロソフトの子会社コービスCorbisを買収し、事実上世界最大のストックフォトとなりました。

またまたストックフォトといえばせいぜいピクスタかアフロアマナが関の山のあなた方の知らない、ロイターReuters News とthe Associated Pressと、報道部門のストックフォトで激しく争いを繰り返しています。

ただし、価格競争で低価格部門でShutterstockとの熾烈な争い、中高価格でも買収したIstockから分離再生したStocksyなどにシェアを奪われ、ストックフォトのスターだったYuri ArcursやAndresの囲い込みなど反撃も芳しく無く、巨額投資に見合う採算を得るためカメラマンを虐待し大量離反を招き、SHUTTERSTOCKやADOBEとの価格競争にも引きずられ、カメラマン側の報酬を劇的に下げてきたことから反感も強くなり、カメラマンやイラストレーター側も、離脱までしなくても、消極的なボイコット(新作を登録しない)にも遭遇し始めています。
また2億ドル以上の巨額の債務に苦しむようになりました。

そんな中創業者一家があえて、30億ドル以上も投資して株を買い取ってGETTYIMAGESの経営権を取り戻す行動に出たのは、どういう思惑があるのか興味深いところです。
借金がチャラになれば、カメラマン側に好条件を出して復活の狼煙を再び上げることは可能ですが、借金を抱えたままでは経営者が代わってもね。

現状の最高責任者ジョナサン・ケイン(共同創業者)は、副総裁のような立場となり、創業者の一人で中心だったマーク・ゲッティがTOPに返り咲くようです。もうひとりの最高経営者Dawn Aireyは今後どうなるかは書かれていません

GETTYIMAGES 500PXの写真販売を統合 500PX自前での写真販売事業から撤退

写真SNS、500PXは自前の写真販売ライセンス網を構築しましたが、結果が思わしくなく。ISTOCK創業者BRUCE LivingstoneとともにISTOCK創業チームの一人で、その後GETTYIMAGESの重役となったKELLY Thompsonをスカウト(過去記事)、販売戦略の立て直しと人工知能による検索強化を行っていました。

しかし、カメラマンはShutterstockと同じ写真を投下するバカどもが多く、そういった「馬鹿が買えばラッキー」カメラマン排除のため、独占コンテンツ提供者優遇措置をとっても、その傾向は一向に収まらず、顧客からすれば500PXで高値づかみする事態も生じ、売上はどんどん下がっているのが現実。

2018年、500PXは、資本提供者だったGETTYIMAGESの中国の代理店、Vusual China Groupに完全に買収され、事実上完全にGETTYIMAGESグループに入りました(GETTYが直接買収しないのは、高額ストックフォト市場での独占禁止法回避のためと言われます)。

そして今後の写真販売(正確には写真使用権の貸出レンタル)事業を、Gettyimagesと統合するため、500PXのマーケットプレースを廃止すると公表。

500px + Getty Images: Introducing our new partnership

500px + Getty Images: Introducing our new partnership

GETTYImagesでの販売開始とともに、2018年6月30日をもって、500pxのマーケット(写真使用権レンタル販売)は閉鎖と公表。

Getty, 500px partner to sell photos, a move that kills off 500px Marketplace
(ゲッティ、500pxと写真販売パートナー契約 500pxマーケットを抹殺の動き)
Hillary Grigonis
https://www.digitaltrends.com/photography/500px-marketplace-getty-agreement/

上の記事では、Gettyが選んだ500PXの写真のみが販売されるということなので、500PXはGettyに選ばれないような写真の販売を6月30日以降はしないと公表したのと同じ。(追記・Gettyimagesから500pxにスカウトされたKelly Thompsonは、一年前に500px marketplaceの担当から外れていますので、500pxのストックフォト事業はこの時点で見込みなしと上層部に判断されていたんでしょう。なお、Kelly Thompsonは今年4月に500pxを辞職しているので、今回の500pxの自前のストックフォト販売からの撤退は、4月には決定事項になっていたんでしょう)

まあ同じコンテンツ分散投資とかいうアナログ時代マーケットを展開しても、ネットの時代は寡占化を進めるだけで、ストックフォト副業稼げるガセネタノウハウサイトの餌にならないようにねw

淘汰が進むストックフォト産業が急成長で、儲けるチャンスも拡大してるなら、猛烈な統廃合が進むわけないよねw


Getty Images: ストック写真、ロイヤリティフリー写真、最新の報道写真
https://www.gettyimages.co.jp/

500px Marketplace: Premium royalty free stock photos
https://marketplace.500px.com/

ストックフォト業界日々の状況・ゲッティの他社買収ニュース

世界最大のストックフォト・Gettyimagesはツール・ド・フランス等の世界中の自転車競技専門のストックフォト

TDWsport
http://www.tdwsport.com/

を買収
新しくできるVelo Collection の中核としてgettyimages.comでも販売するということです。 自転車競技写真で高名なTim de Waele(TDWsportのオーナー社長)をゲッティメージズの専属スタッフカメラマンとして迎え入れることもこの買収の目的であった模様。

Getty Images acquires world leader in cycling photography TDWsport
Jan 11, 2018, 04:30 ET”PR Newswire
https://www.prnewswire.com/news-releases/getty-images-acquires-world-leader-in-cycling-photography-tdwsport-300581219.html

 

ストックフォトISTOCKで稼ぐ人たちの過去と現在 その2 

かつて高額ストックフォト(外国ではピクスタやSHUTTERのようなマイクロストックフォトと区別するため、Macrostockという俗称がある)のGETTYIMAGES主体から始めたカメラマンのうち、あえて子会社ISTOCK(ISTOCKPHOTO 現在は完全合併されてGETTYIMAGESのISTOCK部門)に切り替え、最盛期にはGETTYIMAGESでの収入より、ISTOCKでの収入が12倍近くあった月もあった人がいます。

Cristian Baitgというバルセロナ郊外に住む方です。ジャーナリズムを目指し、最初は記事を書くことを目的にしていましたが、友人のアナログ写真現像を見て、印画紙に写真が現れるのに魅入られてしまい、以降は写真を志します。2004年頃からあちこちのエージェントに写真を預けていました。黄金時代のISTOCKで、一時は生計を立てられるまで収入を伸ばした人の一人。

古代ローマ風の衣装のポートレートやアラビア風の衣装とかのポートレートや紀行写真などを手がけていました。

https://www.litmind.com/128741
Fotógrafo en Barcelona especializado en fotografías para bancos de imágenes. Actualmente colaborador de http://www.gettyimages.com”HP引用(バルセロナに住むイメージ銀行(=ストックフォトのことだけど直訳w)専門の写真家。現在ゲッティメージの参加者。)

スペインの写真家Cristian Baitgさんの現在

Cristian Baitgさんは、低価格ストックフォトのISTOCKでの収入が、高額プロストックであるGETTY本体の12倍もあった月があった奇跡を報告していました。

でも、作品数が違うことや、GETTYIMAGES本体のカメラマン側配分率が2割から3割しか無い+低価格ストックフォトに合わせてGETTY本体が価格を下げた反面、ISTOCKは値上げ、専属のランクで手取り率が4割もあったこと、ISTOCKでの検索結果は必ずトップ10ページに残っているなどの要因があった+GETTYIMAGES本体の収入が最悪の月とISTOCKでの売り上げが最高の月という組み合わせが偶然起きたなどの要因があった説明がなされていたようです。

ただし、SHUTTERSTOCKの台頭と、ISTOCK側運営の数々の自爆により、元創立者BRUCE LIVINGSTONEたち本来のISTOCK創立グループが打ち立てたSTOCKSY UNITEDへ古参実力者が流れた。などなどにより、ISTOCKはいろんな定期購入プランなど大幅な値下げと、数々の報酬率低下プランを導入し、参加者の収益性は悪化します。また検索でのYURI ARCURSの優遇や、彼のグループの巨大生産量に他の参加者が対抗できないこともありますね。

現在はGETTYIMAGESに200ほどの作品が残っているだけ
http://www.gettyimages.co.jp/search/photographer?family=creative&photographer=cristian%20baitg&excludenudity=true&sort=best#license

今年の夏もGETTYIMAGESスタッフとロンドンで撮影など、活動はしているようですが、ストックフォトでの活動量は減っている模様。

ISTOCKでのポートは昨年まで残っていて、今年のはじめにも新作を投入していましたが、ISTOCKでの活動は諦め、退会した模様です。Yuri Arcursのような巨大スタッフを抱えた大生産工場規模でないと価格低下と過当競争には生き残れない模様。

Cristian Baitg – Stock Fotos e Imágenes – iStock
http://www.istockphoto.com/us/es/fotos/cristian-baitg

↑に彼のISTOCKポートが有りましたが、現在は消滅


ストックフォトISTOCKで稼ぐ人たちの過去と現在

ストックフォトで稼ぐ人たちの日々の記録 ISTOCK黄金期を生きた人たち 2008年・1,363枚登録で年収7万ドルの時代

かつて低価格ストックフォト市場で世界第二位だった、コロンビア生まれのアンドレス・ロドリゲス(ANDRÉS RODRÍGUEZ) 写真販売の副業が稼げた時代の成功談 ネットで写真を売る副業の黄金時代の人からの警告