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タグ: 建築物

建築写真で多用されるFlambient撮影の応用【適正露出部分を切り張り合わせて仕上げる露出合成撮影方法】RAW現像以外の手法

当ブログと関連ブログでよく取り上げる、The Flambient Methodと言う撮影方法は、

Flash(ストロボ)と環境光Ambientライトで、それぞれ適正露出の場所を切り抜いて、1枚の写真に仕上げる技法のことです

主に建築、不動産写真で使われます

明暗差が激しく、かつ室内でライトを組むと、ストロボなどが映り込む弊害を避けるのに有効な手段で、

三脚が使えて、かつ時間のあるときには北米の建築不動産写真家は、このFlambient Methodを推奨します

*時間がないときは、露出合成HDRの選択肢も当然あり

The Flambient Methodは、マスク処理などやや熟練が必要ですが、慣れてしまえば、HDR合成の色かぶりなどの不自然さを消すレタッチ作業に比べて早くすむメリットがあります

また、RAWで撮影して、RAW現像とレタッチで、部分部分を無理やり露出を調整するより、場所ごとに露出を最適なもので撮影したパーツを組み合わせるので、無理のない自然な写真が再現できます(ただし、Flambient Methodであっても、JPEGで撮影する必要はなく、RAWで撮影するのは全く構わない)

The Flambient Methodは基本、室内をストロボで照らした写真+ストロボを焚かない外の風景を切り貼り合成する手段なのですが、

ストロボを使わないのも当然あり、まあ、「露出ブレンド」とか言ったりする人もいますけど

建築物は、ゴールデンアワーとか、ブルーアワーがある、日暮れ間際か、日の出前後の短い時間を使って、外観撮影をする事が多いのですが、

建物の明るさと、空の明るさを、見栄え良くまとめるには、

1:空の部分を適正露出で撮影したもの

2:建物の部分を適正露出で撮影したもの

をそれぞれ撮影して、切り貼り合成して、全体の露出を合わせるというものです

まあ、当記事のサンプル実験画像はすごい手抜きですが、無料記事なので原理さえ分かれば良いという趣旨であり、細かいところは勘弁

露出をそれぞれ違えた、ホテルの写真を2枚撮影し

左側の濃い空の色を右側の空の部分と切り貼りで入れ替えましょう(切り貼り合成は、建物側を切る抜いて、空の部分をレイヤー合成+透明度調整の方が良い場合もあるので、自分で試してみて)

の空を組み合わせた例

もう一枚、建物をもう少し明るく撮影したものと合成すると

まあ、他の応用としては、室内の撮影で、窓の外の光景が白く飛んでいる場合、窓の外の風景に露出を合わせた写真をもう一枚撮り、室内と写真にはめ込み合成をするというのもありですね

あるいは、露出を違えた写真を、切り貼りもマスクもせずにそのままレイヤー合成

例えばこういう具合に

するのも場合によってはあり、

こうなります

レイヤー合成のほうが、HDRの嘘くささがなくて良いとも言えます まあ使い分けですが


黒紗幕(Black Scrim)の代用品は?衣装用のChiffon(シフォン)布が安くていい【動画写真撮影用小物】

建築・不動産写真撮影とレタッチ、FlambientかHDRか?【撮影とレタッチ】

現在不動産撮影では、

1:一発露出でレタッチを噛ませて仕上げる

の他に、

2:Flambient Method

部分部分を露出を変えたり、ストロボで天井を明るくしたリで撮影したものを、適切な露出の部分を切り貼りして、全体のダイナミックレンジや色かぶりを減らして作る、切り貼り写真

3:HDR

三脚に固定したカメラで、露出を数段変えた写真を撮影し、それらの写真を露出合成してHDR写真として、窓の光景から暗い部屋の内部の露出差をなくしてダイナミックレンジを拡大して撮影する、露出合成写真

という2つの手法があります

HDRは出たての頃はやたらコントラストが高くなるので、不自然と、毛嫌いする人もいましたが、最近のHDR露出合成ソフトは賢くなり、以前ほど不自然さはない写真ができるようになりました。

米国の建築写真家Nathan Coolさんは、HDRとFlambient Methodの違いについて解説するのが以下の動画

The HDR Myth in Real Estate Photography 不動産写真におけるHDR神話

彼は、Flambient Methodを中心に不動産写真を撮っていますが、

大事なのは、どちらの手法が自分の撮影に適しているか、また、細かい両者の仕上がりの違いについて把握しておくことだと解説するわけです

実際、撮影時間がものすごく限られたときは、彼も露出をずらした写真を数枚撮り、露出合成HDRで済ますこともあると、

動画19:28から 

右HDR

左Flambient

で作成したサンプルを見せ、HDRの露出合成も、合成する前にちょこちょこと手を入れておけば、最終的な仕上がりは、さほど差がないことを示しています

ただ、HDR撮影では、環境光=すなわち部屋の灯や、外の太陽光などなど、明かりの光線の色が、異なるため、HDRで撮影合成すると、そうした光源の色の違いで色のむらや、かぶりが出てしまう

一方のFlambient Methodは、ストロボを天井バウンスで使って、部屋の照明による色かぶりを抑えて、撮影して、それから、露出や色が適切な部分のみを切り出して、つなぎ合わせていく方法なので、環境光=いろんな室内ライトの色や太陽光の色が異なる 色かぶりを防ぐ事ができる

ただ、動画21:10 のようにたった数分しか時間が与えられなかったときのやつだけど、これはFlambient撮影する時間はないので、HDRで撮影するしかなかった

ただし、HDRでプロっぽく仕上げる編集時間は、Flambientでやるときより多くなってしまう 

一部の写真家は、HDRで撮影した写真の色かぶりなどの問題を、外国の安い編集会社にアウトソーシング丸投げで修正補正しているが、いつまでもそんな安い給与で優秀な下請けが残っているかい?=下請けの賃金が今後上がれば、自分でHDRでの撮影補正やらないと採算が合わない

そうなると、HDRより、Flambientのほうが、撮影時の時間はかかるが、あと編集の時間はずっと少なくてすむんだよ

という話をしていますね

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建築写真、室内の室内光や環境光と、ストロボ光を不自然感なくうまくホワイトバランスを合わせる方法【建築室内撮影のコツと色かぶりを避ける方法】

不動産、建築写真、HDRか、Flambientでの撮影の使い分け?クライアントの要望の市場動向

Affinity Photo 不動産の室内写真でポピュラーになりつつあるFlambient Methodのやり方 Real Estate Photography【英語のみ】

The Flambient Methodは、明暗差の激しい不動産物件の屋内室内で、露出をあと合成する手法の一つで、HDRより自然な仕上がりになることから、最近盛んに行われている 撮影後の露出合成のことです

主に明暗差が極端に激しい室内に撮影に用いられ、三脚でカメラを固定し、露出を窓の外に合わせたものと、室内で合わせたものと言う具合に、露出を変えて撮影した複数の写真を、手動でレイヤーとマスクで、都合のいい部分を切り貼りや露出合成する手法で、室内でストロボを天井バウンスなどで焚いた露出の写真を混ぜることが多いです。

画像ソフトに露出などを変えて撮影した写真を取り込み、手動で色々マスクを作るので、手間がかかるのが難点

ただ、巷に出回っているやり方ガイドは、アドビソフトのPhotoshopなどでの解説が主流で、他のソフトでのやり方の説明は蚊帳の外の状態です

Affinity Photoでのやり方は以下で紹介されています バーション1でも2でも一緒ですが、この動画はAffinityの開発途中のベータ版を使っているので、わずかに操作が異なる部分があります

Flambient Real Estate Photography – Affinity Photo Tutorial

上の動画の内容を、英語の文字での解説

Flambient Real Estate Photography
Ally Anderson
May 16, 2019

上のやり方は、やや雑で簡略なやり方ですが、非常に簡単にでき、一応基本的なことはできますので、Flambient Methodをやったことはない人は、まずはこのやり方で練習してみるといいです。ごく単純なものなら、これで間に合うことが結構あります

なれてきたら、本格的というか、手間のかかるやり方を、細かい仕上げがもとめられるなど、必要に応じて覚えてもいいです。以下の案内ガイドが参考になるでしょう

How I Edit Photos For Real Estate | Flambient Method

Adobe Photoshopでの簡易Flambient Methodのやり方

米国の写真家Nathan Coolさんの最も単純な方法、アドビのフォトショップでのやり方ですが、Affinity Photoでもできます

Rapid Interiors Processing with 50-50 Flambient

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不動産室内は、明暗差が極端に激しいことも多く、時間がない撮影なら、RAW撮影は無駄と書くこのブログも、RAWで撮影、RAW現像するのも、良いことと書きます

条件がシビアなら、RAWを使うのは悪くないが、何でもRAWとか言ってるのは資格商法だから気をつけなさいということです


建築写真The Flambient Methodって?建築内装撮影のテクニック【撮影とレタッチ合成】不動産写真

建築写真The Flambient Methodって?建築内装撮影のテクニック【撮影とレタッチ合成】不動産写真

特にアメリカで最近ポピュラーになっている建築内装写真の撮影方法で、本ブログでよく取り上げる米国の建築写真家Nathan Cool Photoが、特に広めている手法です

部屋の中を、一発で撮影するのも、もちろんあり

ですが、

建築の中の部屋は、窓の光景、部屋のライト、など明暗差が激しいので、不動産の広告写真として、そういったところの描写もしっかり出したい場合、

いわゆるHDR露出合成と言って、

三脚に固定したカメラで、露出を変えながら撮影し

それをHDR合成ソフトで合成し、一回の撮影では難しい、窓の外の光景から、部屋の暗いライトまで、正しい露出を一枚の写真に合成する手法です

ただ、このHDR露出合成は、コントラストがやや高い写真になりがちなので、顧客によっては好まない人もいます

また、広い部屋で、カメラマンの位置にあるストロボだけでは、天井を均一に明るくすることが不可能な場合もあります

こんなときに使われるのが、Flambient Methodです.ストロボを併用するのが前提とされている露出合成手法

すなわち、必要な部分が適正露出の写真を複数枚撮影

窓にストロボの発光が写り込んでいたら、ストロボの位置を変えて、ストロボが窓に写らない写真を作り、あとからその写真の窓の部分をはめ込む

あるいはカメラマンのいる場所からのストロボだけでは部屋の天井全体が明るくならない場合は、カメラマンが移動しながら、あちこちで天井にストロボバウンスさせながら複数枚撮影し

あとから、フォトショップなどの画像編集処理で、レイヤーで取り込み、露出的に都合の良い部分だけをマスク処理合成などで、切り貼りする手法が、Flambient Method

Flambient Methodは、

HDR露出合成より、合成マスクを正しく作るなどで、はるかに手間がかかりますが、わざとらしくない、ナチュラルな画像が得られるメリットがあります

下の例は、建築写真家Nathan Coolさんが、天井に梁があり、天井にストロボ光線が回りにくいので、カメラマンが、ストロボ持って移動しながら、あちこちの天井をストロボで明るくした写真を撮影し、後で画像編集ソフトで都合の良い部分だけを合成する手法の紹介

Shooting A Beamed Ceiling

まあ、こっちの動画のほうがわかりやすいでしょうが、うまく光線が回しにくいので彼自体が部屋の中をストロボ持ってあちこちストロボ焚いて歩き、あとから都合の良い露出部分を合成して仕上げるわけです

How to shoot and light a problem room

建築写真家はどの撮影方法を好むの?

北米だと、

一発撮り(自然光だけでの撮影とか、和室とか、洋式でも古い邸宅ならこっちの方がいいですよね)か、

ここで紹介したFlambient Methodをすすめるのが多いです

HDR露出合成は、だめとは言わないですけどね

用途に合わせて選べばいいかと

撮影に必要な広角レンズは?

広角レンズは、フルサイズでいうと20mm前後(APS-Cだと13~14ミリ前後)が一番収まりがいい写真になり実用的とされますが

部屋の広さなどで、入り切らない場合もあるので、14mmや16mmくらいがほしいときも当然出ます

ただの趣味の撮影でしかもたまにしか撮影しないなら、ステッチ撮影(スティッチ)パノラマ合成でごまかすのもありです

なお、プロは単焦点を好むとか言うのは、昔の話で、2022年現在は、少なくとも英語圏では現在いません。超広角ズームが普通です。

また、かなり有名な人でも、デジタル加工であおりを代用し、光学レンズのアオリレンズ(ニコンPCーE、キヤノンTSーE)はつかわない人もたくさんいます


Affinity Photo 不動産の室内写真でポピュラーになりつつあるFlambient Methodのやり方 Real Estate Photography【英語のみ】

室内写真、ストロボ光のバウンス撮影で、部屋のライト、窓からの環境光の影響で生じる色かぶりを抑える露出の目安

ストロボ光は、色温度5500が基準になっています、一方の室内の窓からの明かりや、ライトなどの照明で生じる環境光の色温度は、4000くらいのことが多いです

色温度が異なるので、これがミックスされて変な具合になることがあります

まあ、その方がいいという場合もあるのですが、

不動産の宣伝写真ではちょいと困る場合もあります

そんな時

この時ストロボ光以外の環境光の影響を排除するには、

ストロボを焚かない状況で環境光の露出をカメラで表示させ、ヒストグラムで左側によるように調整し、

環境光の影響がなくなるように露出を調整しますが、

だいたいストロボを焚かない状態で、カメラが適正露出を判断した露出から、4EVほどマイナス、露出アンダーという具合に調節すると、ストロボを焚いたときに部屋の灯の影響で色がかぶることがないという目安になります*目安ですので、実際はカメラの露出ヒストグラムを見て確認

ストロボ光以外の、環境光のライトなどをほのかに残したい場合は、-2.6EV(2.6段)から-3.3EV(3.3段)露出アンダーにするのが一応の目安

まあ、実際はヒストグラムと実写のテストで確認することになりますが、一応の目安

建築写真に最適な三脚ガイド:時代はフルサイズ主流の時代となり、2022年には中型三脚を推奨が増えた

かつて建築写真といえば、

アオリ機能のついたビュー型大判カメラを使い超大型三脚大型雲台を使うのが常識でしたが、

大判カメラの出番は激減し、全く使わない人も珍しくなく

現在はデジタルカメラのフルサイズに、超広角ズームレンズで撮影することが主流となり、アオリレンズの出番は少なく、結構有名な人でもアオリレンズを持っていないのが普通になってきました

というわけで、建築写真=大型三脚という構図は崩れ

A No Nonsense Guide to Real Estate Photography Gear 不動産写真機材のナンセンスなしのガイド

April 20, 2022

Kristian Pettyjohn

https://www.photoup.net/learn/guide-to-real-estate-photography-gear#the-tripod-and-heads-you-will-need

の記事での推奨三脚は、

マンフロットの

190プロカーボンファイバー三脚 4段 – MT190CXPRO4

https://www.manfrotto.com/jp-ja/190-carbon-fibre-4-section-camera-tripod-mt190cxpro4/

予算がないなら、アルミ製の

190プロアルミニウム三脚 3段 – MT190XPRO3 | Manfrotto JP

https://www.manfrotto.com/jp-ja/190xpro-aluminium-3-section-camera-tripod-mt190xpro3/

が推薦と、もはや中型三脚がベストバイという案内が増えてきました

このサイトおかしいじゃんと思う方もいるでしょうが

他の建築関係のサイトでも、だいたい中型三脚が推薦となっているのが現実。マンフロット以外の中国メーカーの三脚を推薦という人も珍しくない

まあ、フルサイズ、超広角レンズの利用が標準なので、中型三脚でも事足りるということでしょう

まあ、マンフロット(やジッツオ、RRS)は壊れたときの補修パーツの入手が、かなり古い機種のものでも容易なので、中国製よりは、酷使する場合、長い投資で考えたらいいのですが、安い中国製を使い潰して買い替えるのもありです

この記事では、雲台は、

ギア雲台 マンフロット410が推奨

それと自由雲台もあるといいとしています

3ウェイ雲台は推薦外

動画を撮るために

プロフルードビデオ雲台 フラットベース – MVH502AH

https://www.manfrotto.com/jp-ja/502-fluid-video-head-with-flat-base-mvh502ah/

とちょいと前とことなり、すっかり小型化機材が推奨の時代となっています

まあ、さすがにそれでは心配だという人は、

ジッツォ3型クラス(一番太いパイプが30~32mm)マンフロットなら055が多いみたいですね

あるいは4型クラス(一番太いパイプが34~36mm)

を買えばいいでしょうが、以前のように5型(40mm)マンセーとやる必要はない

使うのは、超広角レンズなので、余裕を持たしても3型(一番太いパイプが30~32mm)で足りるともいえます

高い位置からのアングルで、三脚で、高さを稼ぐ撮影も、高額案件だとある場合もありますがよくすすめれるのは、

スーパープロ三脚 Manfrotto 161MK2B

https://www.manfrotto.com/jp-ja/super-professional-tripod-mk2-161mk2b/

やや取り扱い注意となりますが、高さ7.3メートルまで稼げる

Manfrotto 269HDBU Super High Aluminum Stand with Leveling Leg (24′)スーパーアルミスタンド 730cm 黒

https://www.manfrotto.com/jp-ja/black-aluminium-6-sections-high-super-stand-1-levelling-leg-269hdbu/

ドローンが使えないときに、こうしたスタンドにカメラを取り付けて撮影

米国の建築写真家Nathan Cool Photoさんがこの巨大スタンドの使い方を解説

No Drone Aerial Photography ドローン空撮なしでの撮影

自由雲台については、アングルが細かく決めにくいということから、現在でもギア雲台一択という人もいますが、実際の撮影では、時間が制限されている物件も多いので、ギア雲台とともに、自由雲台も多く使うという人も多数います

これにはゴールデンアワーともトワイライトアワーと言われる日没や日の出の15分くらいの時間に、あちこち位置を変えて撮影する時、ギア雲台でエッチらやってると間に合わないから、そういったときは自由雲台を使うということもあります。要はギア雲台と、自由雲台は両方持っとけということ

自由雲台活用推奨派は、だいたい推薦は、ボール径が36~44mm位のものが良いとします

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Real Estate Photography Equipment Guide | Cameras, Lenses, Accessories, & Editing Software 不動産写真機材ガイド | カメラ、レンズ、アクセサリー、編集ソフトウェア

SLR Lounge Official, 4 years ago

Name brands such as Manfrotto and Slik offer decades of experience making dependable quality tripods, at a relatively affordable price. Our top recommendations are the Manfrotto 190X series or 055X series, or the Slik 500DX or 700DX series. These tripods can all be found for around $100-200 new, or even less if you shop used.(SLR Lounge記事より引用)Manfrottoや、スリックなどの有名ブランドは、信頼できる高品質の三脚を比較的手頃な価格で製造してきた数十年の経験を提供しています。 一番のおすすめは、マンフロット190Xシリーズ、または055X シリーズ、またはSlik 500DXまたは700DX シリーズです。 これらの三脚はすべて、新品で約 100 ~ 200 ドル、または中古品の場合はさらに安くなります。

スリックの500DX, 700DXは、ネットでは人気がないようでも、実際は長々販売されてきたモデルで、それだけ実は需要があるとも言える。このスリックシリーズ、足の部分が平たいゴム足なので、室内の床に傷を付ける心配が少ないのがメリットで安いのが特徴。


不動産写真に最適な三脚ギア雲台:米国の不動産写真プロの2024年新年の案内ガイド コスパ編

アオリレンズ その一 シフト機能編

ニコンやキヤノンにはPC-E とか TS-E とかいったアオリ専門のレンズがあります。 ニコンのPC-E 24mm とか キヤノンはTS-E 45mmとかの名前で売られています

[PY] フォトヨドバシ CANON TS-E24mm F3.5L II | photo.yodobashi.com

http://photo.yodobashi.com/gear/canon/lens/tse2435.html

アオリレンズとはレンズを上下左右にずらしたり(シフト)、斜めとかに傾ける(ティルト)特殊レンズです。

シフト機能のあるレンズは、ニコンキヤノンのほかにはウクライナのArax(ウクライナ製にしては高い), Hartblei(ウクライナ製にしたら目の玉が出るほど高すぎ)があおりレンズを作っていています。

https://www.hartblei.com/

そのほかシュナイダー製のドイツ製高級タイプが一時期ありました、蛇腹など応用の大きなアクセサリーがZork, horsemanなどからもでています。

一眼レフ用のアオリ機構搭載レンズはニコンがはじめに作ったようです。

【第十七夜No.17ニコンF用 PC-ニッコール取扱説明書】

http://www.nikkor.com/ja/story/0017/manual/


ここではアオリレンズのシフト(それ専用のレンズはシフトレンズとも言われる)の機能を取り上げます
 
*シフト機能について参考
【山形豪・自然写真撮影紀:アオリレンズをフィールドで使う – ITmedia LifeStyle】http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1309/27/news106.html
【ニコンDfでアオリ撮影用「PC-Nikkor」新旧3本撮り比べ】糸崎公朗(2014/1/23 08:00)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/labo/631621.html

【FD 24mmF1.4 S.S.C. ASPHERICAL シフトアダプターで建築撮影に挑戦】輸入代理店新東京物産株式会社のブログ http://www.tokyotrading.jp/blog/201510_lens01/

こうしたアオリレンズでシフト機能(上下左右にレンズを動かす))は

 1:広角レンズで形がゆがんだ建築物をまっすぐに補正したり、

2:室内に鏡があって、撮影するとき、カメラマンとカメラが写りこんで邪魔なとき、カメラマンが左側により、レンズのシフト操作でレンズを右側に動かすことによって、カメラマンとカメラが鏡に映りこまない といったテクニック

 3:シフトで左にずらしたもの、右にずらしたものをフォトショップなどで合成して超高画素パノラマ写真を撮影するステッチ撮影の道具にする。(上下縦方向でも応用できます)

などで使われます

といってもデジタル時代なので

(1)の用途であれば、フォトショップなどで補正加工もできますし*a
そのほか、広角レンズで上下を広く取って、撮影し、トリミングで真ん中だけを切り出す。高級住宅のカタログでもなければ、これで大部分間に合うことがほとんどでしょう。
*この方法は下に紹介されてます
http://prokizai.heteml.jp/topics/?p=163

(1)の手法は、ポートレートで広角レンズや標準レンズで撮影するとき、足を長く見せたり、短く見せたりするといった撮影にも応用できますが、アイドルグラビアとかの加工はフォトショップでのデジタル加工が主流になってきているので、絶対にシフト機能がついたアオリレンズがいるわけではないんです。建築写真には、シフトレンズが必須なときもある、が正解でしょう。

フォトショップで建物のゆがみを補正すると、大体画素数が30パーセントから半分失われて、「劣化」するわけです
*参考【進化した「レンズ補正フィルター」① 写真・解説:竹澤宏】
http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/photoshop/8199.html
より買いやすい画像編集ソフト・コーレルのPaintshopにも同じ機能はあります
http://www.paintshoppro.com/jp/learn/psp-x2-slope-distortion-1.html

ソフトでやると画素数が減ったり画質が劣化するわけですが、アオリレンズで光学的にシフトをかけても周辺部分には光学的な解像度の落ち込み・色収差の増加、カメラ内蔵露出計がオーバー側に暴れるなどの劣化が生じます(シフトによる光学的な劣化は、上の参考記事で上げた・【ニコンDfでアオリ撮影用「PC-Nikkor」新旧3本撮り比べ糸崎公朗(2014/1/23 08:00)】の実験を参照されたし)。
現在ではデジタル補正、光学的なシフト動作による補正のどっちがいいというのではなく、機材を持っていける条件なら、両方をうまくミックスさせてバランスよく使うというのがよいでしょうね。アオリレンズのシフトで大体の補正をして、フォトショップなどで仕上げるのが、一番画質がいい結果とも言えそうです。

(2)の機能も、撮影する被写体にもよりますが、写りこんだカメラマンとカメラを後から消しちゃうのは、フォトショップで手間はかかるけど丁寧にやればできないわけでもないし、参考「写真から不要なオブジェクトを削除する」 https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/how-to/remove-object-content-aware.html
(3)の機能も普通のレンズでも、自分で動いたりして撮影したものを合成パノラマにする機能を持ったカメラは多くあるし、ステッチ撮影用雲台で代用できないこともない。

そもそも建築物の資料的な撮影であればともかく、風景写真であれば、ビルの上側が若干すぼまって写る普通の写真のほうが、遠近感がでてより迫力が出たりするので、シフト機能を使っても、補正はほどほどにとどめたほうがいい場合もあります
マイクロストックとかストックフォトでシフト機能がついたあおりレンズがいる場面は、実際はそれほどないですね。長期撮影旅行で一人旅だと、重くて大きなシフトレンズを持ち歩くより、軽量な通常のレンズを使って撮影し、フォトショップなどでのデジタル補正にお任せするほうが、現実的でしょう。


注釈
a:フォトショップなどの有料ソフトがなくても、直線の多い写真であれば、ビルの上がすぼまって写るパースの補正を歪曲補正まで含んで計算して修正してくれる無料ソフトがあります。
【REVIEW(12/02/28)建築写真のデジタルシフト補正に特化したレタッチソフト「ShiftN」】
http://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/514917.html

個人的に、こうしたデジタルあおりシフト機能補正で一番使う機会が多いのは、有料ですがDxO ViewPoint 2というソフトです
http://www.dxo.com/jp/photography/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB/dxo-viewpoint-2%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%A4%87%E9%9B%91%E3%81%AA%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%AD%AA%E3%81%BF%E3%82%92%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E3%81%99%E3%82%8B


デジタル補正ではなく、アナログ手法で比較的安値でアオリレンズのシフト機能を楽しむには

デジタルにしろアナログにしろ、シフト補正はそれぞれ画質劣化をするものなので、本ブログではデジタル手法だけで間に合うならそれでもいいし、両方をうまくバランスよく使うのがいい

という立場ですが。

 ※安い型落ちミラーレス一眼で、ニコンの中古レンズをシフト機能付マウントアダプターで使う方法【マイクロストックフォトならこれがレンズを使う方法では現実的かな】
最近ではソニーや富士のミラーレス一眼に、キポンのシフト機能内蔵レンズアダプターを介して、主にニコンの絞りつきの旧式レンズを(旧式レンズは機械式なので、いろんなカメラで使え、中古で安く、使い回しがしやすいので多用される。キヤノンやニコンの一部の最新の電子絞りのレンズを使うには高価な電子式アダプターがいる)、シフトレンズとして使うこともできます。マイクロストックフォトでアオリレンズというなら、ミラーレス一眼+キポンのあおりアダプター+古い主にニコン用の絞りリング付きレンズの組み合わせで絞って使うのが(ライカ用レンズを使えばおしゃれかもしれないね)、費用的には現実的でしょうね。仕事であっても、簡単な商品撮影くらいしかしない人なら、ソニーのフルサイズミラーレスに、ニコンの普通の一眼レフ用レンズをこのキポンアオリ機能付レンズアダプターをかませて使う人はいます(ニコンの一眼レンズをそのままフルサイズソニー一眼で使う場合、シフト量はどの方向も5ミリ位までが限界の模様。レンズによってはもっといけるものもあるでしょうけど。ティルトのほうはほぼ問題ないケースがほとんど)。
*キポンのティルトシフト両機能をつけたマウントアダプター
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/dressup/660971.html
3万以上という、ちょいと遊びで買うには高いかもしれませんが、1万五千円くらいで安価なシフト機能専用・ティルト機能専用タイプもあります。さらにキポンをまねた粗悪類似品だともっと安い場合もある(キポン以外の中華無名メーカーだと、ティルトシフトアダプターといっても、ティルト機能しかない粗悪品もあるので注意)。

【中古の大判カメラのビューカメラを転用】
あるいは、三脚絶対必要、でかくかさばるのがかまわい、75ミリ以上の望遠レンズを利用するのであれば(大判では75ミリでもフルサイズ一眼レフでは20ミリ相当の超広角レンズ)、中古だと安い大判のビューカメラの中古と、ドイツの古い世代の中古大判レンズ(もしくは日本製のコンゴーや、富士のフジノン、ニコンのニッコール大判レンズは中古で安い玉が出る場合もある。ニッコールSW65mmF4S / フジノンSW65mmF8 などね)+一眼レフアダプターなどの組み合わせでも費用的には安く代用できる。
http://www.mediajoy.com/mjc/original/view_adapter/view_adap45_eos.html
大判カメラを使うとこんな具合に、ぐねぐね動かせるので、アナログ手法だけであおり撮影するのであれば、大判カメラ+アダプターは最強ですね。ただし運搬・取り回しは最悪。
ただし、この大判レンズにあなたのカメラをつけるやり方は、望遠レンズは安く済む場合があっても、あなた方の使うフルサイズやミラーレス一眼で、広角レンズを大判アダプターでというのは逆に無駄。大判は銀塩大判フィルム用だと、スーパー超広角レンズでもドイツ製35ミリまでしかないので、それ以上の広角レンズをフルサイズや、APSの一眼やミラーレスで使うのは、大判レンズ利用では無理。そもそも大判用レンズで安く中古が買えるのは(フルサイズ換算20ミリくらいの)75ミリくらいのレンズまでで、現在販売されている最新設計のドイツ製大判レンズは一本で50万とか70万とか言う値段が平気でする、キヤノンLレンズが安物にしか見えなくなる値段しますし、大判カメラ用超超広角の38ミリとかスーパーアンギュロン38mm F5.6 XL、アポシロナーデジタル35mm4.5なんてのは全部生産が終わっていますし、中古でもいまだと一本20-40万くらいかなw(古いスーパーアンギュロン38mm F5.6 XLだとうまく行くと、B級中古10万くらいで中古ゲットできることもあるかも)。しかも大判スーパー超広角レンズの中古はほとんど出ない。

レンズアダプターや大判を利用するやりかただと、メーカーの専用レンズを使うわけではないので、レンズの自動絞り機能が働かないので、光学ファインダーより、絞りを絞ってもファインダーが暗くならない、電子ファインダーのほうが使いやすい。ミラーレス一眼のほうが向いてるでしょう。

ところで

最近は大判カメラは、広告だと、大判用のフィルムを使うより、中判デジタルバックを装着しての撮影が主体なので(中判デジタルバックより、フルサイズの一眼レフのほうが安上がり、かつ必要十分なケースなので普通のデジタル一眼レフが使われるほうが、回数としては多いし、商品撮影がいまや3dcgに置き換わった企業もあるので、現在絶対中判デジタルが必要なのは一部のジャンルです)、大判フィルム用ではなく、中判デジタルバックのための大判カメラ用だが実際は中判レンズの専用レンズローデンシュトック デジタルレンズの値段を見てみましょう
http://www.nationalphoto.co.jp/2F/items_digitalback_interface_sk_roden.htm

 HRディガロンS 23mmF5.6 1,080,000円

↑ニコンやキヤノンの純正レンズがとってもお買い得に見える値段ですよね。ニコンのPC-E 24mm 3.5D とかキヤノン:TS-E24mm F3.5L IIの20万ちょいなんて安いもんです。TS-E24mm F3.5LIIの中古なら16万くらい、やすいやすいwTS-E24mm F3.5Lの初代は修理がそろそろできないため中古なら6万くらいであるしw


デジタル加工でアシストできないアナログだけの手法しかなかったシノゴと呼ばれるフィルム式大判カメラが主役の時代の

大昔のテーブルいっぱいの料理撮影には

大型大判ビューカメラ、90ミリレンズ(いわゆるフルサイズデジタル一眼で広角24ミリレンズ相当)、大型三脚(あんたがたが見たら化け物の超大型になるだろ)といった構成で目いっぱいティルトシフトをかけ(レンズがカメラからひん曲がったようにセットされる)

1200ワットの発電機(ジェネレーターとかジェネとか呼ばれた)とモノブロックストロボ2台

撮影する料理に発色の相性のよいフィルム(光源がストロボ以外の場合、いろいろな補正フィルターを組み合わせなきゃいけない場合もあった)

ストロボを使う場合、初めての場所なら、本番の前に実際どううつるかテストがいりますが、試し撮りは昔はポラロイド式フィルムしかなかったので、そのセットの知識。

なんて超大掛かりな撮影機材をくみ上げていたそうですが、そうした機材を保持している、機材の取り扱い、短い時間でのセットアップと撤収ができる、フィルムの種類の選択など、操作撮影するカメラマンはプロである必要があったのはそれなりの理由があったわけです。この部分は、大昔は情報もなく、写真学校に通うとか、スタジオとかで修行してみよう見真似でマスターすることしかなかったので、情報の寡占化による師弟制度を通じた悪い意味での閉鎖独占業界のような体質が出来上がった時代もありました。

でもデジタル作業で置き換えられる部分が多くなり、無料情報がネットで出回る、解説本が売られる時代で、素人でも時間をかけると真似事ができやすくなり、簡素化してきたため、以前のような料理撮影や記念撮影とかいった仕事で生計を立てられる人が減ったわけです。

いまどき本格アナログ撮影がしたいからといってここまでの労力に見合うギャラ出したい客はいないでしょうね。

光学アオリレンズを主体にする場合も、やはりデジタルのレタッチ補正の助けを適当に仰いだほうがいいのです。


シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影