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タグ: ステッチ撮影

SONY (ソニー) FE 24mm F1.4 GM SEL24F14GM: フルサイズで67mmフィルターを何枚か重ねてもけられない:ボケ質の良好な超広角大口径単焦点【海外レビュー】

米国のKen Rockwell

Sony 24mm f/1.4 FE GM Full-Frame E-Mount (2018-) World’s Best 24/1.4: Sharpest, best bokeh, lightest, least expensive & more!

https://www.kenrockwell.com/sony/lenses/24mm-f14.htm#filt

67mmフィルター 薄型でなくても良く、何枚か重ねてもフルサイズでケラレが出ないんだ

と、当サイトが私的には重視する性能が高いのは五十丸

spherochromatism (longitudinal Chromatic Aberration)は、開放でごく僅かにある

https://www.kenrockwell.com/sony/lenses/24mm-f14.htm#bokeh

ボケは、Superb 最高レベル 24mmレンズでのボケは、奇妙なものになりがちだが、このレンズはとろけるようにボケる ソニーは非球面レンズにXA技術を投入した成果が出て、、

歪曲収差は非常にすくなく、カメラ側での歪曲収差補正をオフにしても、かまわないくらいだ

コマ収差も殆どない *コマ収差が出ると感じたら、ピントを周辺にきっちり合わせよう、コマ収差はなくなる

11枚円形絞り

AFは早いが、俊足ではない

フォーカスブリージングは僅かにあるね

Serial Number=製造シリアル番号を、シールでベタっと貼り付けてるだけというのは、ソニーがGMレンズとしてブランドとして売る以上、認められるやり方ではないよね

(*当ブログ:ミラーレス用のあたらしめの有名メーカーのレンズはこの種の姑息なコストカットが、高級ランク、あるいは割高のレンズにも平気で出てくるんです。ニコンZマウントみたいにいい値段がする50mmマクロレンズのマウントが、真鍮でなくて、安いアルミニウムとかw各社値段に見合った作りになっているかをチェックする時期かと)

https://www.kenrockwell.com/sony/lenses/24mm-f14.htm#rex

While the 24-105mm (or 24-240mm) is the best general-purpose lens, this lens is better for low-light motion and action, better if you need to defocus backgrounds or foregrounds at 24mm, 24-105mm (または 24-240mm) が最適な汎用レンズですが、このレンズは【明るくない】低照度での動きやアクション【撮影】に適しており、背景や前景を 24mm でデフォーカス【ボケさせる】する必要がある場合に適しています。

と、どっちかというと、必要な人だけが買う特殊レンズのように書いています

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Review: Sony FE 24mm 1.4 GM

phillipreeve.net

https://phillipreeve.net/blog/review-sony-fe-24mm-1-4-gm/

A7IIIでのテストでは、問題ないようにみえるが、A7RIIでのテストでは、像面湾曲によるピント位置が部分によって異なる現象を見出した(*当ブログ補筆:カメラ側のセンサーの前にある保護ガラスやマイクロレンズ、ローパスフィルターの違いによる、周辺と中央の位置のピントズレが起きたものかもしれない)

最短撮影距離では、中心と中間部はF1.4からシャープだ、隅っこはF2.8まで絞ると改善し、それ以上絞っても変化はないが、すごく良い水準となる

コマ収差 開放から少なく、一段絞ると解消 星空の撮影では開放付近で色収差が目立つが、この種のレンズの中では良い方だと思う

歪曲収差 僅かな樽型だけ、補正しなくても特に気にならないだろう

逆光 極端な条件でテストすると、派手なゴーストフレアーが出るサンプルを上げておくが、通常の大部分の状況では、もっと逆光性能はいいと念を押しておく

周辺減光 F1.4でー2.8EVで、F2.8で-1.9EVだ ひどいようにも見えるかもしれないが、ミラーレスカメラの単焦点交換レンズとすればこんなものだ(*ブログ補注 カメラ側で電子的に周辺減光を補正することが主流になったので、一眼レフ用の交換レンズに比べ、周辺減光を諦めて他の収差補正を重視するようになった)

ボケ ソニーGMレンズはピント面での球面収差をゼロにし、後ろ側のボケた背景部分の球面収差spherical aberrationを増加させて、なだらかなボケを実現させているとみられるが、どうやらこのSony FE 24mm F1.4 GMにもこのボケの仕組が採用されているようだ

ソニーは高精度非球面レンズXAの採用で、非球面レンズを使ったレンズで出やすい玉ねぎボケ(Onion Bokeh年輪ボケ)を抑制しようとしている

極端に明るい場所での前ボケに玉ねぎボケが出たが、これは気にしなくていい。

2000枚ほど撮影した中で数枚玉ねぎボケが出るのがあったが、半身ポートレーrとの撮影距離だった

倍率色収差は、カメラやソフトの補正を入れると目立たないが、切るとはっきり見える

軸上色収差は F2.8で解消

この種の24mm F1.4と言ったフルサイズ機での大口径広角レンズは、

このテストに参加したBastianさんによれば

星景撮影や、環境の背景を取り入れた、ポートレートに向いているとしています

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大きな風景の中で、小さくモデルが、ぽつんと立っているようなポートレートで背景をぼかしたいなら、分割撮影で合成というパノラマ撮影などで使われているBrenizerやステッチ撮影テクニックを、超広角大口径レンズの代用に使うのも、遠近感は異なるが、あるいはあり

写真の場合

望遠レンズで何枚も分割撮影し、後からパノラマ合成と同じ形で再構成するBrenizer Method(建築撮影などでよく使われる分割ステッチ撮影の類)を用いる方法もあります このほうが、失敗するのがチョロチョロあるデメリットがあっても、ボケが稼ぎやすい

The best lenses for Brenizer / Bokehpanoramas

BastianK

phillipreeve.net

https://phillipreeve.net/blog/the-best-lenses-for-brenizer-bokehpanoramas/

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この24mm 1.4レンズというのは

主に星景や、夜景などのためにあるようなもので、

一般的にはもっと小さくてすむ、F2.8やF4ズームなどのほうが、使い勝手が良い

とは言うものの、景色とモデルをうまく組み合わせれば、広角レンズなのに、背景がやや薄くボケる 独特の表現のポートレートができるこもあります

ただし、フルサイズでの24mmはF1.4とF2くらいの差では、劇的にボケが大きくなるわけではないので注意 二段くらい差があっても、あまり大差がないともう人もいるでしょう

Youtubeを通じて、日本で一躍有名になったYoutuberの、AUXOUTさんが、このソニー FE 24mm F1.4 GMを使ったビデオをYoutubeにのせていますが、F1.4という数字からはずいぶん控えめなボケのことが多く、大きくボケが出るのは、モデルとの位置が近いときだけと、かなり効果が限定的なので、買うのはよく考えてからにしましょう。

LOST IN TAIWAN Full Ver – Filmed with Sony α7 III and 24mm F1.4 GM

ハマれば、以下のように独特な広角ポートレートとなりますが、

bye bye baby.

Sony A9,

Sony FE 24mm f/1.4 GM, 1/500 f/1.4, ISO 100

https://www.juzaphoto.com/galleria.php?l=en&t=3837349

City girl

Sony FE 24mm f/1.4 GM, 1/640 f/1.4, ISO 500, hand held.

*https://www.juzaphoto.com/galleria.php?l=en&t=3601519

24mm 1.8クラスでも、ボケに評判のあるレンズなら大差がないこともナノが、迷うところかもですね

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24mm F2.8レンズでも、ボケが良いとされるTamron 24mm f/2.8 Di III OSD M1:2なら、撮影距離によっては、ボケに劇的な差があるほど違いがなかったりしますし

Sony A7 III,

Tamron 24mm f/2.8 Di III OSD M1:2, 1/30 f/2.8, ISO 160, hand held.

*https://www.juzaphoto.com/galleria.php?l=en&t=3472722

Sony A7 III, Tamron 24mm f/2.8 Di III OSD M1:2, 1/1250 f/2.8, ISO 100, hand held.

*https://www.juzaphoto.com/galleria.php?l=en&t=3685362

ソニーのフルサイズミラーレス・ILCE7シリーズ、ILCE9シリーズに、キポンのTS(ティルトシフトアダプター)アダプターを噛ませての、フルサイズ一眼レフ用交換レンズのあおり機能との 蹴られ相性。

簡単にケラレチェックをしただけで細かい画質検証は抜き。[アオリを使う時]は絞るのがほとんどで、ケラレさえでなければよほど安物以外は、「一応の画質」にはなるでしょう。あくまでもフルサイズ用の一眼レフ交換レンズを、キポンのアオリアダプター(TILT SHIFT)アダプターで、ソニーのEマウントシリーズ、フルサイズのミラーレス一眼レフにつけた場合のケラレの目安で、その他の厳密な画質比較をする気はないです。A6500とか小型のカメラであれば、ここに書くようなことはあまり気にせず使えるでしょう。・また短い時間の雑な検証ゆえ誤りがあるかもしれないので要注意

随時更新の予定です ただし暇があったときなのでズボラに試しただけ あおりをかける時はあおり動作による劣化を避けるため+ピントの合う範囲や角度が暴れるため、絞って使うことがほとんどで、開放絞りでの厳密な画質検証もしません。あくまでも見た目でケラレがでないくらいの、いちおうの目安として読んでください。*シフトとティルトを同時にかけた検証ではなく、あくまでもシフトのみ、ティルトのみの実験。

本格的にアオリ撮影を行うには大判カメラにアダプターでデジタルカメラを付ける方法がありますが、これだと運搬と現地での組み上げとかがいるので不便。他にもニコンやキヤノンのTS-E. PC-Eといったアオリ機能を持つ専用レンズ(ニコンキヤノン以外の互換レンズメーカーで、あおり機能が使えるレンズを出しているのは、旧ソ連系のウクライナAraxと、ドイツ資本と組み、光学系にドイツツァイスレンズを組み込んだHartblei、生産中止になりましたがドイツのシュナイダー製の超高性能レンズ(Nikon, Canonよりイメージサークルの大きい大型レンズの採用で、アオリをかけても周辺部まで余裕のある描写)、韓国のサムヤン、後ティルト機能限定のレンズベビー社の各種製品 )は、レンズを傾けたり、ずらして使っても支障が起きないように、一般の交換レンズより、イメージサークル(実際の画像が作られる範囲が、カメラ側のセンサーサイズより大きく取られているため、レンズベビー社のものを除き高価かつ大型です。

そうしたアオリレンズは高価なため、ソニーのフルサイズミラーレスに、大型の中判や大判カメラ用の交換レンズを用いる人以外にも(大型カメラ用の交換レンズなので、あおり操作で動かしても余裕があり、画面にケラレが生じにくい)、アマチュアには主にニコンのAi-S、AF-D, AF-GフルサイズFX一眼交換レンズの機械絞り式(電子絞りが連動するアオリ機能付きマウントアダプターは高価になりすぎるので発売されていない))の交換レンズを、キポンのティルトやシフト機能ができるアダプター(キポンのアダプターはドイツのMirexのあおりアダプターを参考に、簡素にしたものですが、若干機能が省略=回転ロックやティルト機能にクリックがないなどあるものの、絞りリングのあるレンズ用のアダプター以外にも、絞りリングのないGレンズでも一応は使える(でも絞り数値を正確に決めるのが困難でないよりましなくらい)バージョンも出しており、実用上はキポンのものも十分に使えます。アオリ機能がある分、遮光はいまいちなので長時間露光する場合は、黒い布などをレンズマウントアダプターにかけるなど工夫がいる場合もあり)を使って、簡易アオリレンズとして安く使うのも、全体のコストも下がり、比較的軽量で、持ち運びにも便利なので、小型のミラーレスAPS-Cカメラに、主にニコンの古いフルサイズ用のレンズを煽りアダプターを通して使う人もいます。本来の使用方法でないための若干の性能劣化を補うため、絞って使うことが前提になりますけどね。*アダプターは、内面の艶消し塗装が不十分で、市販の植毛紙などを貼ったほうがいい時もある。ただしフルサイズ一眼レフなどの交換レンズは、大判カメラの交換レンズと異なり、カタログにイメージサークルの大きさのデータ表示が出ておらず、個別にテストしてどこまであおりが使えるかを検証する事が必要。

*アオリレンズのシフト機能の多くは現在ソフト加工で可能なことも多く、僅かな仕上がりの良さより、軽い取材や、旅行で持っていく機材の軽量化が優先の場合、ソフトでの加工のほうが実用的。建築写真とか、時間も機材運搬も時間的に余裕があり、ぎっちりした撮影の機会では、まだシフトレンズを使ったほうがいい場合もありますが、昔ほど必須というほどではありません。

*ステッチ=スティッチ撮影(レンズ側を左右上下に動かして風景を分割撮影して後から超高画素の写真に合成する。大判、中判いらずの超高画素写真を作成)方法では、パララックスズレを少なくするため、シフトレンズが有効な場合もありますが、(1)300メートル被写体が離れていれば、超広角を除く普通のレンズでも特になんの工夫することなくても、ステッチ撮影のパララックス誤差は気にしなくてもよい。(2)三メートル以上離れている被写体+100ミリ以上の望遠レンズだと、フォトショップ等の専用ソフト側で各画像のズレ=パララックスを補正して合成してくれる時代で、通常のレンズを使っての手持ちでのスティッチ(ステッチ)撮影=BRENIZER撮影法で、分割した写真を後から一枚に合成する方法でほぼ、シフトレンズがなくても分割撮影から1枚の写真を作る事はできる。*24~35ミリ位の広角レンズでも失敗するケースはあるが、合成ソフトがかなり賢いので、数回ちょいと撮影アングルを変えて同じ被写体の撮影しておくとほぼ失敗なく合成が完成したりする。ので、アオリレンズのシフト機能を使ったスティッチ撮影は、3m位より近い位置で行うブツ撮りとか狭い屋内での近距離ポートレート、資料写真としての厳密な建築物撮影など、以外は、絶対必要とも言えない時代。
(フルサイズ一眼(縦位置撮影の場合は、以下の目安距離を1.5で割ればいい、KISS、D5600など小型カメラの場合、以下の目安の距離の1.5~1.6倍が目安)で、横位置で、85ミリで人物を多少余裕を持って(240cm)全部入れるのに必要な距離は8.5メートル(縦位置の場合、5.6メートル前後)200ミリだと20メートル前後、50ミリレンズなら5メートル、24ミリなら2.4m位、更に手持ちで雑にステッチ撮影=BrenizerMethod撮影した場合、現在合成ソフトでパララックス誤差によって生じる誤差で一枚にまとめる合成に失敗しやすい撮影距離は、大体三メートルくらいより近い位置、という目安があるので、アオリレンズでなければステッチ撮影方法で屋外のポートレートが取れないということはないですね。合成ソフトの発達した今では、あくまでも室内などで3メートル前後以内の撮影を行う場合に、パララックス誤差によるズレが少ないアオリ専用レンズのシフト機能がほしいというだけ。ただ、BrenizerMethod撮影などの、撮影時にパララックス補正(バックシフト)をせずに、後からソフト合成で複数の写真から一枚の写真を作る場合、パララックス誤差による合成ミスを防ぐには場合、被写体から5~6メートル以上離れた(10メートルだとかなり安心だが、ケースバイケース)ほうが失敗率は低くない

*通常のフルサイズ用レンズで、フルサイズ機でアダプターを使ってあおり操作をかけると、本来は使わない範囲やレンズの傾きを使って撮影することになるので、性能の低下もあり、幾分絞って使うことが前提の場合もあります。どっちにせよ特にティルト機能を使う時はピントが合う角度が暴れまくるので、ピント面を広げるために絞りをかなり絞って使うのが前提となり、開放からシャープなレンズをティルトレンズに使う意味は通常撮影時よりは低い。レンズベビーは開放の性能は、意図的にオールドレンズ風なので若干絞るのが良い。

*ティルトとシフトを同時に使う場合、もともと余裕のないレンズが多いのでケラレがもっと早く出る場合がある。

*他にもマミヤ(現在はPHASE ONEに統合)や、ペンタックス645、67と言ったフルサイズより大型の、中判用レンズを、キポンのアオり機能付きマウントアダプターと、もう一個マウントアダプターを噛ませて応用するのもありですが、中判レンズは大きく重い、更に中判では35ミリがフルサイズ換算での超広角で、それ以下の広角レンズは手に入らない。ハッセルブラッド用の中判レンズの応用もありますが、ハッセル用レンズはさらに重い、嗜好品の側面もあるのでメーカーサポートが終わったものでも個人の修理屋とかなどでもメンテが可能だったりするが、高価なものが多い。ビュータイプの大判カメラ+大判レンズも、室内専用なら、あおり機能的には最強(フィルム時代からのプロの多くは大判カメラを持っており、この方法を利用していた)だが、野外持ち出しは大げさになる+広角レンズが馬鹿高いもしくは無い。

*またこの一覧で使えないとされているレンズでも、エクステンダーやテレコンバーターとか呼ばれる、通称テレコンをかませることで、イメージサークルを大きくし、あおりアダプターでティルトやシフトのあおりを目いっぱいにかけても大丈夫にする裏技もあります。理屈の上ではナイスアイディアで一部のレンズでは有効な技です。ただし、アオリアダプターをかませるという利用では、理屈と実際は異なり、逆効果でテレコンをかませると、イメージサークルが小さくなる場合もあります(Lendbaby Edge 80mm 2.8の場合テレコンをかませるとシフトアオリができる範囲が5ミリほど減ります)。画質劣化が少ないとされる1.4倍テレコンだと、キポンのティルトシフトアダプターでの検証のケースでは、実際はテレコンを噛ませても、大部分のレンズは「アオリ操作量が格段に増えるほどにはイメージサークルが大きくならず」、逆にアオリ幅が減るレンズすらあり、全然変わらないか、せいぜいシフト量が二-三ミリ増えるだけのレンズがほとんどです*ただし検証はニコン+ニコン用1.4倍テレコン(ニコン・シグマ、・ケンコーのそれぞれ3つで検証)で行っているので、ニコン+キポンのアオリアダプター+ソニーのEマウント用の1.4倍テレコンという組み合わせだと、【ひょっとすると】イメージサークルがでかくなるかもしれません=無理っぽそうだけどw
テレコンバーターをつけると、コントラストの低下で色の出が薄くなり、解像度も特に周辺部の画質が劣化しますが、安物のケンコーのテレコンでも、レンズごとの相性もあって異なりますが、大体目安では1.4倍位のものなら、相性の悪いレンズとの組み合わせでも、三段ほど絞れば、周辺も「いちおう実用域の画質」にまで向上します(メーカー製(及びシグマやタムロンの高額なバージョンの)の高額なテレコンだと1.4倍位のテレコンなら、目安で2段絞れは周辺もだいたい安定のケースがほとんど)。高額なテレコンと安いテレコンの一番の差は周辺画像の画質の劣化が、高いものは低いということで、中心部はそれほど変わらないケースが多いです、あくまでもレンズの組み合わせの相性もありますけど


いわゆるフルサイズ用の一眼レフ用交換レンズの多くは、ちょい大きめのカメラで使っても若干の余裕があり、フジとかペンタックスのデジタル中判と呼ばれる、なんちゃって中判クラスのカメラなら、周辺の画質が気にならないテーマの写真なら結構使える場合もあります。
キヤノンマウントのレンズを電子アダプターを使ってフジの中判カメラで使うアダプターもあり、結構使えるレンズはあります。
http://www.stkb.jp/shopdetail/000000001065
ただし、蹴られちゃうレンズも結構あり、アオリアダプターを噛ましてのシフト操作になるとほとんどが5ミリ位しかシフトできないでしょう

クリックしてEFFG01_checklist.pdfにアクセス

殆どが三角印でフジの中判で使うとケラレはでますということ。
ニコンの場合もキヤノンと似たようなもの。


*ニコンやペンタックス、マミヤなどの機械式絞り連動機能を持ち、絞りリングもある旧式レンズのほうが、キポンのアオリアダプターを使っての撮影は楽です。絞りリングのないGタイプレンズでも使えるようにしたアダプターもキポンは出していますが、絞り調整がちゃちすぎて、正確な絞りも決められず、イライラするし、電子絞り機構のニコンEレンズには対応しません。アオリ撮影はたいてい絞って行うので、ちょいと古いレンズでも実用上困ることはないです。


(シフト*通常位置の構えでの横へのシフトのみの検証。縦方向へのシフトはここに上げた数字より大体2~3ミリほどさらに余裕はあるだろう)*レンズベビーの意外な性能の高さ=イメージサークルの大きさを実感する結果 もともと簡易な光学系・製造技術で安価な割に高性能(中判用の引き延ばしレンズ)の引き伸ばし系レンズの光学系と設計を、オールドレンズ風にもなるよう収差が開放絞り付近でうまく出る塩梅にアレンジ(ただ設計や製造を雑にすれば簡単)・応用・転用したらしいので、ちゃっちい割にすごいやつ 値段はボッタクリだけどw

ニコン Ai-AF 28-70mm F3.5-4.5D 意外と優秀 45mm時 15度シフトでもケラレなし 望遠側70mm の時は8~9ミリ
ニコン Ai-AF 35mm 2D 11度シフトでもケラレなし
ニコン Ai-AF 50mm 1.8D 12ミリほどのシフト操作でもケラレなし。
ニコン Ai-AF 60mm 2.8D 13ミリほどのシフト操作でもケラレなし。
ニコン Ai-AF 85mm 1.8D 10ミリほどのシフト操作でもケラレなし。
ニコン AF-S 50mm 1.8G 10ミリほどまでならなんとかという感じ
ニコン Ai-AF 50mm 1.4D ほとんど余裕なさそう
Micro-Nikkor 55mm f/2.8S AI-S MFレンズで6ミリくらいまでと言った感じ
Nikkor 24-120mm VR f/4G 全くシフト機能ができる余地なし
Nikkor 18-35mm 3.5-4.5G 18mm時 4mmまでのシフトが可能
PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D ニコンの仕様通り12mmシフトまで
Sigmaの初代12-24mmでもう売っていない 12-24mm ズーム 8mmまでのシフトが 18mm設定時に可能.
Lensbaby Edge 50mm 3.2 15mmのシフトでも耐え抜く 最大シフトで若干周辺減光劣化が見れるので12ミリ位までが妥当?
Lensbaby Edge 80mm 2.8 15mmシフトでも耐え抜く 最大シフトで若干劣化が見れるので12ミリ位までが妥当?
AT-X M100 PRO D 7-8ミリシフト幅の余裕がある *ちなみに縦位置方向シフトは10ミリほどまで)
Tokina AT-X 70-200mm F4 FX 200mm時にズームした時 7-8ミリシフト幅の余裕がある
Tamron 180mm f3.5 di シフト幅5ミリほどの余裕

ニコン Ai-AF 135mm F2D、 Ai-AF 180m F2.8D ED それぞれ8mmほど


(ティルト 横位置で下向きティルトでの検証のみ)ここでもレンズベビーの隠れた意外な高性能(イメージサークルが中判レンズクラスばりに大きいw)が発揮 レンズベビーのEDGEシリーズは中判カメラ用レンズに匹敵するイメージサークルの大きさということが発覚
Ai-AF 24-85mm 2.8-4D 85mm時マクロ撮影時 ティルトは7度位でケラレがで始める 割りと便利ズームなので少し惜しい ただし実用では7度までティルトかけられるなら大部分の用途は満たせる。
ニコン Ai-AF 28-70mm F3.5-4.5D 意外と優秀 全ズーム域ティルト12度に耐え抜く
ニコン Ai-AF 35mm 2D 12度ティルトでもケラレなし
ニコン Ai-AF 60mm 2.8D 12度ティルトでもケラレなし。
ニコン Ai-AF 85mm 1.8D 12度ティルトでもケラレなし。
PC Micro-Nikkor 85mm f/2.8D 本体側8度ティルトに加え キポン側12度ティルトが可能
MODEL 272E. SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 ティルトは6度くらいまで それ以上はケラレを生じるケースあり
AT-X M100 PRO D ティルト最大限9~10度まで可能) トキナーが見えないところで手を抜かないメーカーということを再発見
Lensbaby 50mm 3.2 Edge Kiponのアダプターでティルト12度、更にレンズベビー本体のティルト機能をかけても余裕あり
Lensbaby 80mm 2.8 Edge Kiponのアダプターでティルト12度、更にレンズベビー本体のティルト機能をかけても余裕あり
Tamron SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 (Model B01)12度ティルトすると若干ケラレが生じる、8度くらいまでが無難か?


(ペンタックス67レンズの応用)K&F Concept® マウントアダプター PENTAX67-AI Pentax 67マウントレンズ- Nikon AF AIカメラ装着用レンズアダプター マウント変換アダプターなどを利用して、更にキポンのニコン→ソニーあおりアダプターを使って装着 あるいはドイツのMIREX社よりペンタックス67ーニコンあおり機能付きマウントアダプターを個人輸入(特注品・値段は高いが、キポンより遥かに作りはよく三脚座付き)+ニコンソニーEマウントアダプターの連結 アダプター2個連結なので微妙なガタが生じるのは、特に製造精度が若干国産に比べ低い中国製品のアダプターでは避けようはなくもなく(加工精度を一桁上げてある高額な国産アダプターでも二個重ねは狂いが出るのは当然)、内面反射フレアーやガタや平行の狂いなどが生じる可能性があり、開放絞りでの性能は像面湾曲や偏心による狂いが出る場合もある。若干絞りを絞る使用がよい。

ペンタックス67レンズは中判フィルム(元のフィルムの大きさが大きいので大伸ばししなくても大きなプリントが得られる)での利用が前提なため、より小型のフルサイズデジタルヤAPS-Cサイズのカメラで使うと、大プリントにすると、拡大率が大きくなり、中判カメラでは全く問題ないレベルの像面湾曲(平坦性の悪さ。画像全体のピントが平面とならずムラがあり、一部分だけピントが外れたようになる現象)がより大きく目立って、ちょいと絞っても、小型カメラでは思ったような性能が出ないものもある(同じ理屈ですが、フルサイズ用のレンズでフルサイズで使うと画質が良好なのに、APS-Cなどの小型センサーのカメラで使うと画質がしっくりこないレンズが有るのは、大抵の場合像面湾曲が原因。小さいカメラほど、大きなカメラでは問題にならない平坦性のあらが拡大されて見えてしまうから)。
ソニーのフルサイズEマウントカメラで、あおりアダプターを使っても比較的良好な性能と言われるのは(ただしアダプター経由でのガタによる取り付け精度劣化を考慮して、若干絞りを絞っての使用が好ましい)

K&F社製のペンタックス67ニコンFマウント変換アダプター(K&F Concept レンズマウントアダプター KF-P67F)外観そっくりのアダプターが中国メーカー名で各種ありますが、このアダプターに付属の三脚座は600グラム前後の耐久力で設計されているらしいという噂もあります。耐久力600グラムはカメラを足すと軽く1.6キロは超えることが多いので、この600グラムの数字は、レンズ側の重さの限界と思われます。また600グラムの数字の根拠は定かではないものの、多少の余裕があるとしても、こうした中国製は多少剛性を低くして安値を実現しているものが多いので、レンズの重さは一キロ以内が好ましいと思われます。というわけで、800g位のレンズ+カメラあたりならいいいでしょうが、ペンタックス67の巨大ズームや超重量級の超望遠といった2キロ近い、あるいはそれ以上の重いレンズをつけて乱雑かつ長々使用していると、三脚座が重さに耐えられず、折れたりして破損の恐れもあるでしょう)と、キポンのティルトシフトアダプターの組み合わせでソニーA7シリーズでの検証

smc PENTAX67 55mmF4 (当方がテストで使ったのは、77mm フィルターになった旧型で、正式には、SMC Pentax 6X7 55mm f/4と呼ばれた、2代目に当たる(三代あり、一番古いやつはフィルター計100ミリWで重さ900グラム以上) この2代目は重さ620グラムで最短撮影距離が40cm この2代目は開放時の描写が三代目に比べ多少甘い(初代よりはいい)のと、逆光に若干弱いといわれていますが、メリットも有りもっとも小型軽量。実際の使用ではf8Bに絞るので当方はきにせず。 新型NEW(といってもとうの昔にディスコンになっているのは同じですがw)は最短撮影距離が35cm) レンズ横位置+カメラ縦位置のテストだと、11ミリ過ぎてケラレが出る。ので、レンズを縦位置になるように設置+カメラは横位置にして上下シフトすると上下とも15ミリシフトが可能。*原因は不明だがマウントアダプターで光路が遮られているからかも。

smc PENTAX67 135mm F4  シフト11ミリが限界 ただしカメラ位置(縦位置)とシフト方向(レンズ横位置でシフトは下)によってはシフト15ミリは可能。*雑に検証しただけなどで再テストの予定

smc PENTAX67 165mm F2.8 シフト11~12ミリが限界

smc PENTAX67 200mm F4 シフト11~12ミリが限界

とは言っても、特にペンタックス中判67レンズを、いわゆるフルサイズ機であおりアダプターでアオリを使った時の描写に「若干の悪評がある」のはsmc PENTAX67 45mmF4のみで、後は、若干絞れば実用域67ズームも、絞れば実用になる。望遠レンズのシフトの余裕は67レンズでも思ったよりはない。


*参考 ペンタックス67レンズの変遷

http://antiquecameras.net/pentax6x7lenses.html

SMC Pentax 6X7 55mm f/4 は二代目で評判が三代目に比べいまいちという話もありますが使用者は喜んでる(三代目=最後のバージョン(SMC Pentax 67 55mm f/4)の評判が高いのは逆光性能に優れるという点のようです)

https://www.pentaxforums.com/lensreviews/SMC-Pentax-6×7-55mm-F4-Lens.html

あとはレンズベビーのような応用として、中判フィルム用の引き伸ばしレンズをアダプターを噛ませて使う方法もあります。


レンズの焦点距離と撮影する被写体の大きさから、必要な撮影距離が計算できるサイト

「カメラの撮影範囲の計算」
http://keisan.casio.jp/exec/system/1378430392

中判デジタルが無用になる日 ステッチ(=スティッチ)撮影の活用

「50ミリの望遠レンズで撮影したのに、超広角20ミリレンズで撮影したように広い範囲が写っている。遠くの景色を圧縮効果で大きくし引き寄せて迫力が出る。
これは中判デジタルならではの世界で、より小型のフルサイズやDX,APS,フォーザーズサイズのカメラでは不可能な世界。」

なんてのは教科書やメーカーの宣伝を疑いもなく丸暗記してきた暗記世代の弊害、銀塩嫉妬爺と呼ばれる人たちの固定観念。今はデジタル時代。分割撮影して合成という時代。

Brenizer Method(Bokeh Panorama と Bokehrama呼ばれることもある)と海外で呼ばれる、ステッチ(スティッチという書き方のほうが写真では一般的:どっちの表記も一緒)撮影は、パノラマ雲台もアオリレンズのシフトも使わず、手持ちで分割撮影を行い、後から合成して超高画素の写真を作る方法です。主に人物が雄大な光景の中にいる光景を手持ちで撮影記録するために使われる手法です。

https://www.slrlounge.com/workshop/wide-aperture-panoramic-stitching-shot/

上にあるビデオを再生していくと、分割撮影の最中、モデルの髪と、赤いスカートは風でひらひらしていましたが、1000分の一秒で撮影、パソコンのパノラマ機能でうまく合成されるので、出来上がった写真ではスカートは見事に止まっています。後の作例では、125分の一のシャッタースピードで、風でひらひらするスカートを撮影した例でもうまく合成されています。若干の動きならパソコンでうまく判断して繋いでくれるということです。もちろん失敗するときもあるでしょうけどね。このカメラマンは合成の不都合になりそうな場所をうまく避けながら分割撮影したともいえますし。*この撮影方法は、確認用のパノラマ機能を持つソフトが入ったパソコンを、現場に持ち込むのが無難なのは以前も書きました。

一般の風景でも応用できます。ただしカメラを振り回すので、むやみに偏光フィルターは使わないほうがいい(偏光フィルターを使う場合は、合成でムラにならないか、本番前に確認のテスト撮影推奨)。HDRかハーフNDをうまく使うなど工夫がいる


アマチュア投稿フォーラムのサンプル

http://photography-on-the.net/forum/showthread.php?t=1138306&page=103

100-200ミリ位の望遠を使ったほうが、直線の仕上がり等、失敗は少ないと言われますが、↑の上の方に、ボートハーバーの写真投稿している人は、35mm 1.4Lを使っています。まあ、広角レンズ使う人も少ないですけど。100ミリ以上の望遠が失敗する率が少ないと言われても、多くの人が85mmレンズとかの開放を使いたがりますね。

一般に、Breniser Methodを用いた手持ちだけでの分割=ステッチ撮影は、一枚にする合成過程でのパララックス=視差のトラブルを避けるため、モデルとの距離がある程度離れ、前景にもごちゃごちゃしたできるだけ邪魔なもの入れず、背景もぼかし気味の絞りを開けた条件の場合のほうが失敗が少ないです。

以下FLICKRから、作例を紹介(以下二枚の画像はFLICKRが発行し非商用ブログでの使用の許可する埋め込みコードを利用した、インライン表示で、正規の手続きで表示しており、不正利用ではありません・というわけで、本ブログの引用出典とか称して、まとめサイトにこれらの写真を表示すると、著作権侵害の可能性が高くなります。Two Pictures shown below are legally displayed by using the embedding code provided from Flickr.)

Lazy Summer Days はタムロン70-200mm 2.8の、望遠200mm 2.8で16枚の分割撮影で合成というステッチ撮影ですから、モデルとはかなり距離が離れていたことになります。 20140615_Brenizerは50mm 1.4レンズで60枚の分割撮影を行ったそうですが、アオリレンズもパノラマ雲台も使わず、手持ちのため、右の電子レンジ付近の直線にパララックス誤差が出ています。天井も変ですよね。手持ちステッチ撮影では、背景はシンプルなものを選んだほうが、合成ミスに悩まされない可能性が高いということです。また絞りすぎて背景をはっきりさせると、合成誤差の修正がめんどくさいので、絞りは開け気味がいいということです。

今回はじめて個人や非商用であれば、ブログ(やサイト)での表示を許可するFlickrの埋め込みタグを使って画像をインライン表示しましたが、インライン埋め込みを拒否する設定もできるのにしない人が多い、ただで喜んで個人の非商用であれば使わせてくれる人も多いわけで、マイクロストックが流行らなく理由もわかるわけです。

その他手持ちパノラマ撮影の応用によるポートレートの例がたくさん出ています。

Bike

手持ちステッチ=Brenizer Methodが失敗しやすいケースと代替案

近距離のアップのポートレートのステッチ撮影(もしくは部屋などで被写体の前にいろんなものがおいてある場合)は、あくまでも手持ちの手抜き分割撮影で、その後の合成で失敗しやすいケースも有る。

あ)撮影距離が近くなればなるほど難しい。超近距離=マクロ撮影という条件は特に。*3m辺りからパララックス誤差の影響や湾曲が、合成に与える間違いの確率が格段と下がりますが、風景とか建築で慎重を期するなら、6m位以上の距離を置くのがいいかと、

い)標準から広角レンズとレンズが広角になる(望遠になればなるほど少なくなる)。などが重なると、パララックス=視差の誤差(と広角レンズ独特のパース=ビルの上側が縮まったりすることが、広角レンズほど大きくなるので)から合成が失敗しやすくなる。また直線とか変な具合に歪んだりする。

その場合、パノラマ雲台やアオリレンズのシフト機能の出番です。

1)ノーダルポイント(視差=パララックスの補正のためにレンズの正しい回転位置を決める)を設定したパノラマ雲台の利用。手持ちの場合はつながるコマ同士で、半分くらいは写す内容をかぶらせたほうがいいというアドバイスがありますが、パノラマ雲台を使った場合もやっぱり30%くらいはつなげるコマと被った方がいい。

2)特に直線の真っ直ぐをできるだけ維持し、さら絞ったりする場合で、背景も前景きれいに後処理なしに合成したい場合はシフトレンズ(バックシフト(=レンズではなくカメラの方を動かす)が使えない、一般の一眼レフカメラ用のアオリレンズやアダプターで、レンズに三脚座がついていない場合、近距離でのパララックス補正がいる場合があります。この対処は、色んな方法があり、以前ここの記事に解説しました)を用いたほうが好ましい。


シフトレンズ(アオリレンズもしくはアオリ機能付きアクセサリー)ではなく、普通の交換レンズとパノラマ雲台、時として手持ちでPhotoshopのPhotomergeなどのパノラマソフトだけで高画質ポートレートを分割撮影から合成する方法

シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

Hugin無料のパノラマ作成スティッチ(ステッチ)ソフト

シフトレンズ(アオリレンズもしくはアオリ機能付きアクセサリー)ではなく、普通の交換レンズとパノラマ雲台、時として手持ちでPhotoshopのPhotomergeなどのパノラマソフトだけで高画質ポートレートを分割撮影から合成する方法

アオリレンズのシフト機能を使った分割撮影で、中判がなくてもフルサイズデジタルカメラ(やもっと小さいサイズのカメラ)でモデルを分割撮影し、後から合成で一枚にすることでもスーパー高画質の写真は作れることを書いてきましたが。

アオリレンズや、パノラマ雲台とか言った機材がなくとも、人物がいる光景の写真と、人物がいない光景の写真と言った具合に、左右に分割して撮影し後からパノラマソフトとかで合成するだけでも、ぶっちゃけ結構うまくいくケースもあります(本記事後半で解説)。

でも、立っている人物を頭、胴体、足と言った具合に分割して撮影して、それを合成で1枚の写真を仕立てる場合、アオリレンズのシフト機構や、普通のレンズをつけたカメラをパノラマ雲台の載せて撮影する方法のほうが失敗は少ない。

アオリレンズのシフトを使わず、普通のレンズ+パノラマ雲台を使う場合。

パノラマ雲台を使い、プレートなどで視差=Parallaxを起こさない位置にカメラを移動させ、そこを起点にカメラを回転させ分割撮影を行い、後から1枚の写真に合成する方法です。

視差=パララックスを起こさない位置は、ノーダルポイント(Nodalpoint)と呼ばれますが、それの設定方法は、パノラマ雲台と呼ばれるものを使って探します。
以下の記事参照

「 Nodal Ninja3 MkIIを使ってノーダルポイントを見つける~業務向けの高品質な360度パノラマ写真の作り方を紹介【第3回】」
http://www.dronediy.jp/2016/01/nodal-ninja3-mkii360.html

パノラマ雲台ではなく、もう少しかんたんなノーダルポイント設定用のスライダーを用いて、ノーダルポイントを設定する解説は、前の記事でも紹介した

「Lightroom 実践力アップ講座 第38回 Lightroom CCでパノラマを使いこなせ」解説:湯浅立志」

http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/lightroom/8909.html

の後半「合成の手間を省くためにできる撮影時の工夫」に解説が出てます

とはいっても、上に見るように正確なノーダルポイント設定が結構面倒で、きっちり調整したつもりが被写体の距離が違うと設定し直しとか、現場でぶっつけでノーダルポイント確認することも多くなります(遠距離(200メートルくらい)になるほど、適当か、まったくなくてもソフトの進歩で勝手に補正してくれるので大部分のケースでかまわないのだが、近距離でごちゃごちゃしたシーンになればなるほど、ソフトウェアで合成失敗する確率が高くなるので、撮影時にノーダルポイント設定をきちんとスべきケースが多くなり、設定が難しくなる)、忙しい撮影スケジュールだと、ほぼアバウトにノーダルポイントを決めることが多くなります。逆に事前に使うレンズのノーダルポイントがはっきりわかれば、アオリレンズのシフト機能より手っ取り早い場合もありますし、アオリレンズのステッチ(=スティッチ)で分割するやり方とは、出来上がりの合成写真は、背景の圧縮具合が違ってきます。

Creative Ways of Using Stitching (ステッチ合成の創造的なやり方)
12 Mar 2013
http://blog.reallyrightstuff.com/creative-ways-of-using-stitching/

には、モデルを頭から足まで五枚撮影し、合成した例がでてきます。

the Brenizer Method(Brenizer(http://ryanbrenizer.com/)という人が広めたのが呼び名の始まり。原理自体は19世紀から考案されていたが、アナログフィルムの時代は手間がかかりすぎて広くは使われなかった)と呼ばれる手法があります。

パノラマ雲台を応用(近距離になればなるほど手持ちは避けた方がいいが、実際のロケとかでは時間制約から手持ちで行われること多し)して、標準から中望遠レンズの開放あたりの絞りを使って、あたかも超広角の開放絞りでとったのように、しかも背景が望遠の圧縮効果で大きく見えるように見せかけるわけ(広角レンズで撮影した場合背景はもっと小さくなっちゃいます)。

人物以外の風景も大きく取り入れる場合、写真30枚ほどのステッチ分割撮影をノーダルポイントを設定したパノラマ雲台を用いて行い、広角レンズの24mm1.4とかでは絶対出せないボケの世界を演出する技法です。もちろん、中判無しでの高画素写真を作れるメリットもありますが、30枚の分割撮影をモデルが止まってくれている間に行うわけで、プロのモデルでも静止してるのは30秒位。手際よくやるのが必要。


アオリレンズを使う場合でも、同じようなボケではないですが、シフトと同時に逆ティルトをかけることで、広角レンズで絞ったまま、被写体以外をうまくボケさせることは可能です(背景は小さくなりますけど、練習がいる)。

広角アオリレンズ(Canon TS-ECanon 24mm ts-e f/3.5 II、45mm TS-E)で、ティルト機能で意図的にピントの位置をずらし被写体以外はボケるようにした例は下の記事など。
Creating Artistic Portraits Using A Tilt-Shift Lens June 19th 2016 1:00 PM

Creating Artistic Portraits Using A Tilt-Shift Lens

広角ティルトレンズの場合は、圧縮効果がないので、背景がビヨーンと間延びしますね。これはこれでいいのですけど。

また、アオリレンズならではの描写があり、下の画像のように手前のカップルと、後ろに離れた石垣にのみピントを持ってくる写真は、アオリレンズのティルト機能があってこそできる写真ですね。

http://www.slrlounge.com/wp-content/uploads/2016/06/jay-cassario-tilt-shift-4.jpg

(↑直リングでの画像インライン表示は不正利用ではないと日本の裁判所では判例がありますが、ネチケット的にインライン表示は、さけました。Youtubeみたいに向こうでインライン表示拒否設定をユーザーが選択する場合はともかく、そうでない場合は、個別に判断してます。サウザーネタみたいに相手の宣伝になり、向こうの利益にもなる、画像は小さい低画質のものと判断出来れば画像インライン表示することもあります)

 


ただし、Brenizer Methodは、撮影現場での制約から、パノラマ雲台も用いず手持ちで行うことも結構ある。モデルが止まっていられるのはせいぜい30秒ということを考えれば、3~5枚撮影ならともかく、30枚近くの分割をパノラマ雲台で行うのは逆に難しいから。視差=パララックスは被写体との距離が近ければ近いほどシビアになるので、手持ちの場合はモデルからある程度離れたほうがいいといえますね。


できるだけ失敗しない(特にパノラマ雲台を使わず手持ちでやる場合に重要)Brenizer Method(主にポートレートなどの撮影に用いられる)合成パノラマ撮影のコツは、

1)できるだけメイン被写体の前にじゃまになるものを入れない。

2)カメラを若干回転させるので背景のパースが変わりやすいので、背景をぼかして合成ソフトが多少失敗しても、ごまかしやすくしておくのが良く(あるいは単純な白バックなどを用いる)、絞りは開け気味のほうが成功率は高いようです。

3)中望遠から望遠レンズを使う フルサイズだと85mm使う人が結構いますが、失敗を減らすにはフルサイズカメラで100-200ミリくらいの望遠が最適。まあ、宣伝にヨンニッパ使ってる人もいましたがw手持ちの場合、長い望遠レンズを使うほど、視差=パララックス(Parallax)による合成失敗の確率が減る。逆に広角レンズになればなるほど三脚(トノーダルポイント修正がなされたパノラマ雲台)を使う方がいい→手持ちでは広角レンズ利用は距離が近い場合避けた方がいい

4)合成する隣のコマと、50%くらいの部分が重なり合うのが望ましい

5)PhotoshopのPhotomergeなど機能で合成する際、自動は選ばず、Cylindrical(シリンダー、円筒形)を選ぶほうがエラーが少ない(*この点はAUTO=自動の方がいいという人もいますし、フォトショップよりパノラマ専用ソフトのほうが精度が高いし、調整も楽と議論があります。自分の経験ではフォトショップより、パノラマ・ステッチソフトであるPTGUIのほうが精度も高いし、合成間違いをポイント指定で修正する機能など、レイアーをちまちま動かして修正するフォトショップより優れていると思います)

6)絞りは開放に近い絞りを選べ=あまり絞るな=明るい単焦点が望ましい(Brenizer Methodは広大な光景の中のポートレートを意識した場合に有効な撮影法なので、背景が飛ばすのが望ましいからということもありますが、手持ちの場合、どうしても起きやすい視差=パララックス=Parallaxの狂いや合成のちょっとしたエラーが、細かい背景の場合でやすいのをぼかしてごまかせる)ただし、絶対じゃないですので絞っていいいかどうかはケースバイケースで考えましょう。

7)ピントはメインのモデルなどで合わせてから、MFでピントを固定して分割撮影をする。モデルと離れたところから撮影し、もう一度モデルのところまで戻って来た時、手持ちゆえ狂ってないかもう一度ピントを確認。

8)露出は全コマ同じ露出でマニュアル固定。

 


実践方法の解説は

5 Steps to Rock the Brenizer Method. A Post By: Danielle Ness
https://digital-photography-school.com/5-steps-to-rock-the-brenizer-method/

さて、Brenizer Method実際はアオリレンズでもない普通の85mmレンズで、分割撮影して行われることが多いわけで、以下の動画に実例が手短に要領よく解説(引用ではなく、インライン表示です)、

(以下のシリーズは説明がかなり冗長ですね。)

この方法の場合、手持ちで撮影した場合、ミスでかけている部分が出るのは普通で、実際に合成素材撮影がうまくいったかどうかを確認するため、パノラマソフト=かPhotoshopを入れたノートパソコンを現場に持ち込んで、撮影後実際に合成できるかどうか確認できるようにした方がいいでしょう。

他にも手持ちで分割撮影→合成した例です

How to Make a Panoramic Portrait by Casey Cosley
March 13, 2017
http://blog.creativelive.com/creativelive-challenge-panoramic-portrait/

手持ちでさっとやっただけなので、背景の樹木が若干へんになってますが、ボケてる部分なので、目立ちませんし、言われなきゃ気が付きませんね。

 


シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

Hugin無料のパノラマ作成スティッチ(ステッチ)ソフト

シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

現代ではアオリレンズと呼ばれる機能のうち、シフトと呼ばれる、主に広角レンズで発生しやすいビルの上になるほどすぼまったり、下ほどでかくなったり、モデルの足が短足になったりの補正は、アオリ装置で行うと、大掛かりな装置になりやすく、撮影時の手間・モデルとのテンポを考えると、超広角以外はパソコンのソフトのパース補正=アオリ補正とかいう機能で賄うほうが手っ取り早い時代になりました。

ただし、アオリレンズのシフト機能を用いれば、ステッチ撮影(Stitch, スティッチ、スティッチングと呼ばれることが静止画の方では多い)という複数分割撮影した画像から、超高画素の画像を生み出す撮影に役に立つ場合もあり、左側にモデルが居る場合、左にシフトした写真を撮影、その後右側にシフトさせて右側の景観を撮影。その後パノラマ作成ソフトや、PhotoshopのPhotomerge機能などで合成して、中判いらずの高画素写真を作ることもできます。モデルの全身写真でも動きにくい場所を起点として、同じように分割撮影して合成する方法もあります。


ただし、ステッチ撮影自体は、直線等が特に問題にならないなら、手持ちで普通のレンズが付いたカメラを水平・上下に平衡を保ったままに動かしていって、後からパソコンで合成するのでも、パソコンも賢くなっているので、そのあたりをうまく繋いでも、ぶっちゃけ結構使えちゃうので、アオリレンズのシフト機能は必ずしもいらない

レンズの歪曲データーがなくても、合成された写真から、うまく直線を判断して歪曲やパースを補正するソフトまである時代です ←室内で色々家具とかあるとうまくいかない場合がある。

【レビュー】建築写真のデジタルシフト補正に特化したレタッチソフト「ShiftN …

forest.watch.impress.co.jp/docs/review/514917.html

 

ShiftN

てなわけでステッチ撮影はシフトレンズを使ったほうがいい場合もあるのですが、建物のネジ曲がりとか歪曲とか細かいことを気にしない・気にならない光景なら、普通のレンズがついたカメラ自体を動かして撮影する方法もあります。シフトレンズを使った場合、三脚が好ましいという人もいますが、デジタル時代で高感度が平気で使えるので、壁などを支えにして手持ちで済ましても結構うまくいきます。

まあキヤノンの古いデジカメの時代から、デジタルでかんたん手持ちお手軽ステッチ撮影=合成大画像撮影の機能はあり、今でも解説が残っています。

「スティッチって何だろう? 」(←ステッチもスティッチも同じ意味です)
http://web.canon.jp/imaging/SOFTWARE/stitch/camera/what_is_stitch.html

というページで大昔のキヤノンの安物クラスデジカメで、シフトレンズなしにステッチ撮影する方法が解説。

http://web.canon.jp/imaging/SOFTWARE/stitch/camera/satuei.html
には、シフトレンズを使わないでステッチ撮影を行うためのアドバイスとして、
「スティッチのための撮影ヒント ★風景を撮影する場合は、なるべく近くの被写体を入れるのは避けましょう。 ★原稿を撮影する場合は、カメラを原稿面に平行に動かして距離を一定に保つよう撮影しましょう。 」(上記リンク引用)

まあシフトレンスとかを使わないでのステッチ撮影のコツは今も変わりませんね。


厳密に言えば、シフトレンズを用いる、カメラを水平に動かす、パノラマ雲台を用いて、カメラを回転させながら撮影する(カメラごとに動かす、あるいはパノラマ雲台の場合、被写体が200m位離れていればほぼ無視していいし、それ以下でもソフトの改良が進み実用の問題が出にくいことが多い)、場合、どの方法でも「状況によってはパララックス=Parallaxに注意する必要がある」場合もあります。

アオリ操作は本来はレンズを動かさず、カメラ側を傾けたり、上下左右に移動させるものです。シフトレンズを左右や上下にシフト移動した場合、大判カメラ(もしくは大判カメラやそれを模したビュータイプアオリ機構に一眼レフをアダプターで取り付けた場合)と違い、一眼レフ用のアオリレンズはレンズに三脚座がないので(アオリアダプターも一緒)、カメラを三脚につけるため、レンズを動かす形となり、厳密なParallaxに狂いが生じて、特にピントがきっちり来ていない、細かい半分ボケたような被写体で垂直かあるいは近い状態で立っているものがある場合、コンピューターで判断を誤り、合成がうまくいかない場合があります。

こんな場合ですね
http://www.outbackphoto.com/workflow/wf_48/essay.html

これの解決法として、ああおりをシフトさせた場合、プレートなどを使いカメラ本体を逆方向にシフトさせた量と同じに動かすという方法があります。

http://wiki.panotools.org/Flat_stitching_for_tilt-shift_lenses

Workflow Technique #058 Avoiding Parallax while Stitching with Shift Lenses
http://www.outbackphoto.com/workflow/wf_58/essay.html
の中で説明されてます。

パソコンソフト側の合成能力が飛躍的に上がってるので、今では無視しても良いケースが多いのですが、それでもトラブルになる場合の対策としては、

プレートか、カメラを平行に移動できる代用品を、シフトレンズをシフトした方向と逆方向で、同じ長さにカメラごと水平に移動させて撮影してパララックスの狂いからくる合成の狂いを防ぐという原理。。左側に10ミリレンズシフトさせた場合、カメラはプレート上で10ミリ、右側動かしてパララックスを防ぐ手段。

カメラを狂いなく平行に動かす専用品は、三脚+マクロスライダーとか言われるものを応用すれば、左右の移動量の目盛りが付いており、狂いなく左右に被写体に向かって平行を保って動かせます。
プロ向けはRRS – Premium macro focusing rail
http://www.reallyrightstuff.com/B150-B-Macro-focusing-rail

ただしここまで大げさでなくても中国製のちょい品質は劣りますが、それでも安い
SUNWAYFOTO サンウェイフォト SF0251 [MFR-150 マクロフォーカシングレール]←アマゾンやE-bayなどで中国から直接取り寄せればもっと安い。
http://www.yodobashi.com/product/100000001003456859/

もう少し品質は下がり、個体によっては(実用では気が付かないほどかすかに)ひん曲がってたり動作がぎこちない可能性があるますが
NEEWER カメラ用 四方向 マクロフォーカス用 スライダレール/スライダー Canon,Nikon,Sonyなどのカメラに対応 【並行輸入品】購入前無名メーカーのものは移動量の目盛りがついているものを選びましょう。

あるいは三脚の雲台のクランプとカメラ側の接続をアルカスイス式にするという方法

SUNWAYFOTO クイックリリースクランプ Manfrotto / アルカスイス互換 MAC-14

など目盛りがついているので、プレートの付いたカメラを移動させる方法もありますね。

ただしいつも必要なわけではないので、どんな背景や風景だとParallaxの狂いが合成でじゃまになるかは(だいたい、まっすぐかそれに近い状態で、縦方向に立っている細かい被写体)、経験で判断することになります。なんならソフトの処理で消しちゃってもいいわけだし。

もう一つは、
レンズ本体に専用三脚座を増設してそこを起点として(カメラの方を動かすという感じで)シフトを行い、一眼レフでのParallaxの狂いを回避する方法

Canon TSE Tripod Collar – HCam & Hartblei
http://www.hartblei.de/en/canon-tse-collar.htm

Hartblei の各社対応(ニコン・キヤノン・ペンタックスなど)互換のアオリレンズの一部は、バックシフトやティルトに対応した三脚座が最初からついている高性能仕立て。もともとは旧ソ連のウクライナの製品でしたが、構造のパテントが譲渡されてドイツに販売ごと移管され、高くなった分品質は上がりました。ドイツから直接注文のみ。でも、実用には重い・高いですよ。

Hartblei 4/40 IF TS Superrotator

http://www.hartblei.de/en/sr40if.htm

HARTBLEI Digital 45mm Super-Rotator Tilt Shift Lens Small Format

http://www.hartbleilens.com/product_info.php?products_id=2

中判カメラ用(PENTAX645、67,ハッセルブラッドVマウント、マミヤ中判645レンズなど)のレンズをアダプターで使う場合、ソニー機やミラーレスであれば、中判レンズ三脚座付きのニコン用マウントアダプター(別にEOSのEFマウントでもいいけど)+キポンなどのニコン・ソニーEマウント用(もしくはキヤノン。フジミラーレス)ティルトシフトマウントアダプターと言う組み合わせでも実現できますね。

更にかんたんなのは (合成結合部分に垂直に立っている草のように細かい被写体を入れない。垂直側に目立つ被写体がない部分を合成部分に選ぶ)
http://www.outbackphoto.com/workflow/wf_48/essay.html
このケースでは下の、たてに並ぶ細かい草原や、フェンスで微妙なParallaxの狂いが生じて、ピントが合っていないこともあり合成がうまく行かなかったので、上下に分割、草原やフェンスの部分は下、建物から上を上として分割撮影するとパララックスParallaxの狂い目立ちにくく、合成ソフトも遥かに簡単に合成してくれますし、万が一ちょい変な部分があっても、修正も楽。

その他のトラブル回避のコツは、被写体より近い位置で、目立つのものを、ステッチ分割撮影の合成部分に入れないということですかね。

おまけでさらには

細かいものがボケているほどパララックスの狂いが、パソコンの判断を狂わせ合成を邪魔するので、左右にシフトして合成する場合、下側にレンズを同時にティルトさせて、ピントが確実にあっている面積を増やすということをやってる人もいます。これもかんたんな実用手法でうまくいくという人がいます。


とはいうものの

実際のところパララックスの狂いは、現在コンピューターのソフトが進歩して、どんどんうまく合成してくれるので、上に書いたような懸念は、特定の条件以外は、特に対策が必要がないとする人達も増えています。なんせ今ではパソコンの進歩で、アオリレンズすら使わないで普通のレンズで建築物分割撮影してステッチする人もいて、結構きれいに仕上がるんでから。

”Stitching with Tilt Shift Lenses to Create High Resolution Images”March 7, 2011 by Stephen
http://bayimages.net/blog/stitching-with-tilt-shift-lenses-to-create-high-resolution-images/

という記事の中で(以下引用)
Note that technically to avoid all parallax errors you should keep the lens fixed and move the back of the camera. ・・・ However, I’ve found this to be unneccessary as the software for compositing CS5 photomerge has never had any problems with the very small amount of parallax error introduced (even when there are close objects)”気をつけることはだね、技術的には、パララックスの狂い回避には、レンズを固定したまま、後ろ側についてるカメラを動かすべきなんだ。・・・でもね、Photoshop CS5のPhotomerge機能で、ごく僅かなParallaxの狂いが(近距離の被写体でも)でトラブルになったこともないし、いちいちパララックス補正みたいなことは必要とはいえないよ。

ということなのです。まあ、かなり近距離のマクロ撮影、ブツ撮り専門の人とかで、パララックスの狂いでシビアな条件が出る可能性がある人だと、こうしたパララックスの狂いで、たまにトラブルに成るときは、この記事に書いたようにカメラ側は、レンズをシフトさせた方向と逆に動かすということを覚えておくといいでしょう。低価格ストックフォトでステッチ撮影までは、イランとは思いますけどね。ここまで今いるのは撮り下ろしの高級カタログ撮影くらいかな?

ソフトごとに結構得意不得意があるので、フォトショップ以外のパノラマソフトなども別の記事で紹介する予定です。


アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

アオリレンズ その2 ティルト機能編 レンズの光軸を動かす

アオリレンズ その一 シフト機能編

パララックス補正はソフト側の進歩でいらないという人も増えましたが、ソフトごとの優劣もあるので検証は必要。

下の記事ではPhotoshopとLightrommという、同じアドビのソフトでも能力の差があることを指摘しています。記事内の「合成の手間を省くためにできる撮影時の工夫」の項目参照。

*この記事、アオリ撮影は、本来は大判カメラやビューカメラに見られるレンズを動かすのではなく、カメラ側(受光部分)を動かすもので、一眼レフのようなレンズを動かすアオリは、変則的な使い方という説明がないので、多くの人が視差=パララックス補正を忘れちゃうケースが出てくる。この記事で視差補正で紹介してるのはアオリレンズのシフトのケースではなく、カメラを回転させて撮影するパノラマ撮影でのパララックス=視差補正のやり方。プレート使ってますね。

Lightroom 実践力アップ講座 第38回 Lightroom CCでパノラマを使いこなせ」

解説:湯浅立志

http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/lightroom/8909.html

手持ちで結構できちゃうというぶっちゃけた話や、HDRを使う方法など軽く読むと参考になる。

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

アオリレンズのティルト効果の利用法

レンズを傾けることによってピントの合う角度を変えられるため、商品撮影などで斜めに置いた置物全体にピントを合わせたりする手法が主体。

だが、意図的にピントの合う箇所を変えることで、たとえばポートレートで建物の横に女性が立っている場合、女性にのみピントを合わせて、建物をぼかすなどの手法がある。これを逆アオリという。

http://www.nationalphoto.co.jp/2F/horseman/index_arc.htm

逆アオリを利用しての表現で、一時期はやったものにミニチュア効果 ジオラマ効果ともいう

ティルトで生み出される独特の表現として、ピントが合う範囲を狭めるものがあります。逆ティルト撮影とかミニチュア撮影手法といわれ、アマチュア写真家の間で一時期はやった方法です。ビルの屋上や丘の上など上から見下ろすアングルから、レンズのティルトを下にではなく上に向けて動かし、下界の実物の風景をミニチュアのように見せる手法でした。
ニコンやキヤノンの専用アオリレンズは高いので、旧ソ連のレンズをわざわざ個人輸入したり、レンズベビーがおもちゃレンズの扱いだが、実用になる比較的安価なティルト機能搭載レンズを出したり、それなりに人気はあったようです。

が、逆アオリは、ジオラマ効果など一部の表現では、デジタルレタッチでも似たような画像が作り出せるようになりました。今ではカメラの中でソフト的にミニチュア効果を作成する機能がついたり、

パソコンソフトの「チルトシフトスタジオ」という
http://tiltshift-studio.com/

無料加工ソフトまで出て、動画にまで対応している、また画像編集ソフトにも意図した場所以外を後からぼかすレタッチを簡単にできるソフトが増えたため、わざわざ専用レンズを使って面倒な操作のいる逆アオリによるミニチュア効果 ジオラマ効果はアマチュアの遊びとしてはすっかり廃れました

ただしレンズで光学的に作るボケ方とソフトで作るボケ方は微妙に違い、ソフトでも光学レンズに近いボケにしようとすると、延々と作業時間がかかったりするので、レンズによるジオラマ効果も「時間と金があれば」やってみても良いでしょう。*最近は技術が発達してスマホのIphone7 搭載のポートレートボケ作成機能など侮れないので、小さいサイズでの使用ならデジタル加工で必要十分のケースが多いかも?

本来のアオリ撮影でのピントがある面を傾けるティルト機能を利用した料理や商品撮影

ただし、本来の斜めの角度の被写体に合わせてピントを移動する役割では、アオリレンズのティルト機能はまだ必要な場合もあります。
またソフトウェアによるデジタルレタッチの擬似アオリだと、シフト補正で30~50パーセントの画素ロス、これから述べるピント面の拡大目的(=ピント合成)のティルト撮影では、合成作業で、場合によっては60パーセント以上の画素が減る。

このピント面を斜めに移動させるアオリレンズのティルト機能ですが

http://www.nationalphoto.co.jp/2F/horseman/index_arc.htm
に解説されるようにマクロ撮影をする際、いくら絞っても全体にピントが回らない場合、ピントが合う角度を変えることで問題解決する技術だったのですが

最近はデジタル技術で、ピントを少しずつずらして撮影したものを合成という手法で代用できるケースもあります

『被写界深度の合成 写真・解説:竹澤宏』
http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/photoshop/8230.html

最近のオリンパスのカメラはカメラにこの機能を載せました(画素は800万画素固定になるし、微妙につなぎ目がおかしいものができるときもある)
「深度合成」がブツ撮りを変える! OLYMPUS OM-D E-M1が実現する新しいマクロ撮影 Reported by上田晃司(2015/12/15 07:00)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/734481.html

このデジタル技術で、あおりレンズのティルト機能の一つ、斜めに向かった被写体全体にピントの合う面を傾けピントを合わせる、が代用できる場合もありますが、何枚も同じ角度で撮影するため、カメラのミラーショックに耐えるしっかりした三脚がいること(ミラーショックのないミラーレス一眼のほうが向いている)、宝石、金属、鮮魚(青魚やイカ、くらげ)などはピントのあった部分のつなぎ目が不自然など、うまくいかないことも多いわけで、うまくいっても時間がかかるケースも多い、また動画だとこのデジタルピント合成の手法は使えない。さらにピント合成加工で40パーセント以上の画素数が失われる=劣化。というわけで料理などの撮影で、実物のティルト機能を持つ光学交換レンズの需要は完全になくなったわけではないです。

この辺は、写真のみについてですが、いろいろなピント合成ソフトの紹介とともに以下のページが詳しい。
『多焦点合成とは?』
http://www.photo-studio-is.jp/technique/focus_stacking/

前の記事でも書きましたが、小さなカメラほど、使われるレンズの焦点距離は小さくなり、焦点距離の小さなレンズの被写界深度=ピントがあったように見える範囲は格段に増えます。
というわけで、明るい環境を用意して小さなカメラ=スマートフォンのカメラを使うということもできる時代です。

【一眼レフに匹敵するボケの表現力、iPhone 7 PlusのデュアルレンズとRAW撮影を徹底検証する 永山昌克(Masakatsu Nagayama)2016年11月1日, 午前11:30 in Apple】
http://japanese.engadget.com/2016/10/31/iphone-7-plus-raw/
Phone 7 Plusのレンズの焦点距離と開放値、広角3.99mm(35mm=フルサイズ換算28mm)F1.8。望遠6.6mm(35mm判換算で56mm)F2.8

Iphoneは小さいカメラなので、高感度にはもちろん弱いのですが、感度20とか50で撮影できるようになっており、焦点距離の短いレンズ=ブレに強いという利点を生かして感度20とかで撮影すると、意外と一眼レフに対抗できちゃう場合があります(感度100とかはやっぱりどろどろになり始めます)。

 

ティルトレンズ・ポートレートや風景での応用

ポートレートでのアオリレンズのティルト機能応用
 *横たわる人物の顔だけピントを持ってくる
 *こちら側に向かって斜めに寝そべる女性の頭から腰辺りまで女性のみにピントを合わせる
 *女性が立っている左側だけにピントを合わせる
 *道路の、右側の階段にだけピントを合わせて、他をぼかす

*ティルトによる独特のピントの流れを利用して、動きを表現

*前後斜めに並んでいる二名以上の人間の顔に絞りを開け気味にしたままピントを合わせる。

ただし光学アナログティルトレンズは、ティルトさせる角度に変化をつけるときに一操作が要り、オートフォーカスが利かない、露出計が暴れるのでオート露出ではなくマニュアル露出で固定などあるので、撮影時はやはり1忍耐いります。またピント面がとんでもなく傾くので、少し絞り気味で使う方がいい。

ポートレートや、長期の旅行ついでの風景撮影での、ティルトの利用であれば、手持ち撮影が多くなり、Lensbaby 50mm edge, 80mmが、軽量で、ボール型駆動部のため、さっとティルトがかけられ、扱いやすいかもしれない。実際ポートレート用ティルトレンズでレンズベビーを愛用する人は結構います。この2本に関してはおもちゃみたいに見えますが、ピント面の解像含めて、性能は結構高い。もちろん安いものには理由があり、物撮りとかになると、Lensbabyは正確な角度が決めにくい弱点がある。あと、作りの割りに値段がちょいと高いだろうという難点があるのですけど。絞りが自動連動でないので、人によっては、ライブビューか、電子ファインダー式のミラーレス一眼で使うほうがピント合わせでは使いやすいでしょう。

シフトレンズ・ティルトレンズによるポートレートは、斜めに傾いた顔の全体にピントを出すとかいう使い方ではなく、ピントをわざと傾けて独特のボケ(ミニチュア効果的な)を出す使い方の場合、一部はパソコンでのレタッチで代用したほうが、撮影全体の効率が上がる+使い過ぎはかえってわざとらしいことも多いので、絶対必要ではないです。

後加工は、デジタルレタッチ臭さが出る場合もあり、やっぱりレンズを使ったほうが良い場合もあります(ぼかす目的のティルト効果を入れるポートレートを撮るカメラマンも、いかにもティルトレンズを使ったという作品は、全体の5~10%くらいにとどめているのがほとんど。スパイス的にポートフォリオに入れておくといいという感じですね)

世界トップストックフォトグラファー、ユーリ・アーカースのポートレート用愛用ティルトレンズは、レンズベビーのもっと安いおもちゃバージョンでした。ユーリは中判デジタル始め、高画素機・高級レンズを使うイメージが強いのですが、手持ちで撮影する際、大掛かりなアオリレンズもしくは装置はかえって使いにくい、特にシフトとティルト同時使用は、MFな上に、三脚を構えてモデルにポーズを取ってもらう肖像画的な撮影ならともかく、ファッションやアクションなど、手持ちで動きながらの撮影だと、操作とピント合わせに時間がかかり、使いにくいことこの上ない。

そこでシフト補正はあとでのパソコンレタッチに任せ、レタッチでは(場合によってはうまく)表現しにくいティルト効果のみに特化し、小型かつ・操作簡単動かしやすいレンズベビーが採用されたわけです。自分の好みの描写がでれば、ユーリ・アーカースはどんなものでも使うんです。カメラマンはレンズやブランドに拘らない。

(ポートレートでのティルトではなく、シフト機能を応用したステッチ撮影によるポートレート)

50ミリとか35ミリ位のレンズなら歪みが少なく、後からパソコンで補正するほうが、さほど劣化もなく(アオリレンズで補正しても光学的には劣化するしw)、撮影効率は良いでしょう。24ミリくらいの広角レンズ以下の広角なら、歪みが大分大きくなってくるので、パソコンでの補正任せなく、あるいはシフト機能がいる場合もあるかも?てなわけで、超広角以外は、撮影現場での効率を考え、ユーリのように、後からのパソコンでの補正が難しいティルト機能のみを用いるのが正解かと(ちなみにユーリは広角は35ミリ位までがメイン利用)、

ただし、中判や高画素機を使わないで、高画素写真を、分割撮影した写真から作る場合、シフト機能の出番がある時もあります。

まあそんなに高画素がいる機会は(メーカーが言うほどは)ないですが、ポートレート全身撮影とかで、ちょいと高画素がほしいと思うトキありますよね。

座ってるまま、あるいは横たわっている場合、中判も持ち出せない、高画素機だと小絞りボケ(まあ縮小すれば目立たないから実用問題ないだろうという人もいますけどねw)があるとの理由で、手持ちのカメラでシフト機能の付いたレンズを持ち出し(回転させないと片側にしかシフトできないものが旧型や、一部のアダプターでありますので、回転させなくても逆の向きにシフトできるレンズやアダプターが良い)、モデルを(動きにくい場所を起点に))分割撮影します。そして後からパソコンで合成するわけです。

モデルがちょいとポーズつけて立っている場合、「シフト動作する間足動かさないでね」とか結構テンポずれますけど。足以外も、風でスカートひらひらちゃうかもしれないので、動きがでにくいベルト付近、腰のあたりを分割起点にするのがいいでしょう。

後シフトレンズの活用法は、この場合は三脚必須ですが、事務所シーンの撮影で、右側にいるモデルだけ、右側にシフトさせたレンズで連続して撮影し、左側の光景は左側シフトで右側と同じ露出で一枚だけ撮影して、ステッチ分割撮影を行い、後からパソコンで左右を合成という手段もある(品質にこだわればシフトを全くさせない真ん中カットも入れたほうがいいかもしれないが、合成の時モデルの手とかが動いていたりするカットが入ってたりしてじゃまになる場合があるので注意)。

当然上下の関係でも応用できますよね。モデルが下側で(下側にシフト一枚)、遠くの建物が上(上にシフト一枚)とかにも応用できます。ステッチ撮影は三脚があればもちろんいいのですが、マクロ撮影のように至近距離でなければ、一脚(ミニ三脚付いた自立一脚とかね)や壁などを利用して自分自体を固定して手持ちで行う事もできます。

ステッチ撮影でポートレートは、現場の光線、実際の合成(つなぎ目の体型に崩れ具合が生じないか)とか、撮影時のコツの習得とか練習がいるのは当然。いきなり本番とかしないように。

*日本語の「ステッチ」(Stich)は、レタッチソフトや、解説によっては、「スティッチ」、「スティッチイング」とか日本語で表記されることも多いですが、「ステッチ」と表記するのが動画がらみとかには多く、「違うのか?」と言われるかもしれませんが、双方同じ意味です。動画に疎いおじいさん世代か、静止画の写真メインだと「スティッチ」のほうが聞き慣れてるでしょう。


風景撮影で1200万画素機D700と韓国製のあおりティルトシフトレンズsamyang 24mm f3.5(記事ではRokinonブランドの同一製品が利用されている)をつかって、分割撮影した風景をフォトショップ等に付属するパノラマ作成機能で合成する解説記事ですが、女性の全身ポートレートでも、止まったポーズで撮影する場合、動きにくい腰辺りで分割するなどで応用できますね。

Tilt-Shift Lens Panorama Technique – How We Shot It

June 28th 2013 12:00 PM

How to Create a Panorama with a Tilt-Shift Lens

左右にシフトして、2枚撮影で一枚に合成する一例。シフトをかけすぎても画質劣化するので、神経質な人はシフトの量は程々に。あるいは中央の位置でも一枚撮って三枚で合成とか。三脚があればいいとされますが、手抜きで手持ちでする人もいます。

当ブログでは、この記事で使われる(rokinonブランドの)サムヤン製の各社互換レンズとして発売されている24mm F3.5(T-S 24mm F3.5 ED AS UMC)について、実物触っていないので、取り上げていないのです。が、あくまでもあちこちの記事を見た上での感覚で言うと、絞りが自動連動しないので、絞ると光学式ファインダーでは真っ暗になるタイプで光学一眼レフだと、ライブビューを使わないと使いにくい場合もあるかも(アオリ装置や大型ジャバラ式の大判カメラの転用や、レンズベビーも同じですけどね。ニコンマウントで買って、アダプターで電子ファインダーで絞ったままでも明るさが自動調整されピントが見やすい各社ミラーレスで使うのがいいのかな?電子式連動の構造でないので、電子マウントアダプター無しで、いろんなカメラで使いまわしできるメリットがありますけどね)。あくまでのいろんな記事からの推測ですが、描写も細かいことでは有名メーカー製のレンズに劣る+コントラストと色乗りが若干弱い、光線状態ではフレアーが強めに出るなどと弱点があります。が、キヤノンの旧型よりは良い部分もあり、キヤノンの新型と詳しく比較すれば劣っても、使えないということはなさそうです。

海外ではサムヤンブランド以外でRokinonとか扱いのものもあります。米国では、セールとかになると6万(中古なら5万くらい)ちょいで買えるようなので、ありかもしれません。ただし日本だと10万もする+日本でのサービス修理などが日本代理店のケンコーで、どこまでやっているのか未知数。出荷検品や組付け精度が「?」のこともあるし、光学部分は問題なくても、仕上げや操作部分の細かいところでの『あれ?』クラスのハズレ率位は高いよう。日本のユーザーにおすすめできるかは「?」


」アオリレンズ その一 シフト機能編

アオリレンズ その2 ティルト機能編 レンズの光軸を動かす

シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

アオリレンズのポートレートなどでのボケコントロール ティルトレンズを使った応用 Freelensing (Freelens, Freelensed)

画素数神話と【マイクロ】ストックフォト投稿写真 特に低価格帯なら600万画素で十分ですw

さて旬のすぎたストックフォトな化石産業の話題ですが、あいも変わらず画素数=画質=売れるみたいな意見がネットにはあるようです。
マイクロストックフォトでは600万画素から1200万画素あれば十分で、まあ精神衛生上1800万画素あれば気分がいいくらいの世界ですが、画素数が足りないから売れないというおめでたい人たちが多いようです。

高額ストックフォトと呼ばれるStocksyが600万画素以上といっているし、スマホ写真もOKのところは多い、また300万画素の写真を1000万画素に拡大加工した写真もOKという会社もある。風景で有名な高級専門ストックフォト会社(ゲッティ、アマナくらいしか知らないだろうあんたらが、聞いたこともない会社でしょうが、その筋の人たちからは有名)も1800万画素前後しか要求しません。

過去記事・売れる、儲かる写真の機材 マイクロストックの機材とカメラ 一眼レフは5年前くらいの中古で十分
海外のマイクロストックフォト投稿者フォーラムで、どの画素数が必要の意見交換があります

http://www.microstockgroup.com/general-big-6/megapixels-resolution-how-much-does-it-count/msg484779/?topicseen#new
この話し合いで
substancepさんは410万画素の写真がベストセラーのひとつだといいます。

ベテランMantisサン(今は写真よりPond5での動画販売に熱心)は「Scott Braut(Shutterstockの幹部だったが、Adobeに引き抜かれて今はAdobe Stockの幹部)が昔写真を縮小するなといった」と思い出しながら、今彼の3600万画素のカメラで撮影した写真は、半分の1800万画素に縮小して提出するようになったといいます。単品販売の売上がほとんどなくなって、定額制や安売りパックで買われる写真ばかりになって、高画素できっちり撮影する手間と収入の釣り合いが取れなくなった。のが理由

BaldricksTrousersさんは”A six MP image will give a decent 10×8 inch print,”(600万画素で10″ x 8″, 25cm x 20cmのプリントに十分)と原則を書いた後、”(and I’ve seen one ofmine that size enlarged well beyond A4 for use on a roadside advertising board without any problems)”そして私のそのサイズ(600万画素)の写真のひとつがA4サイズよりはるかに引き伸ばされて道路わきの宣伝ボードに張られて問題なく使われていたよ(投稿引用)と書き、600万画素以上のデーターをマイクロストックで要求する客なんて客じゃないと意見を述べています。彼は大体1200-2000万画素くらいの作業を推奨。

Sammy the Catサンは2400万画素のデーターを提出していましたが、収入が減るにつれ、手間を惜しむため、1350万画素に縮小するようになったということ。

lostintimelineさんはIphoneで撮影した写真が売れ筋になった。いまどきカメラのサイズや画素数なんかどうでもいいとはなしてます。

PigsInSpaceさんは、いまだに高画素で撮影する理由として、今ではほとんどなくなりましたが(日本だとまだ単品買いが多いと称する人がいますが、定額購入や数々の安売りパックが普及し、欧米ではFotoliaでの単品サイズ別買いは現在ほぼ絶滅)サイズ別料金の単品販売で時たま高い値段で売れることもあるからといってますね。

w売れる売れないに画素数はあんま関係ないとwまあそれ以前にマイクロストックフォト自体が、今は新興カルト宗教「プロカメラマンごっこ」に狂乱した信者たちの集いという感じで、資本の無い人には、ビジネスとしては時間の無駄ですがw


このスレッドには登場しませんが、この掲示板のベテランsharpshotという人は、収入につりあわないからといまだに大昔の600万画素機だったか1000万画素機が現役機材で、建物など高画素で撮影したいときはステッチ撮影で分割撮影した写真を一枚に合成して提出するといってますなw

ステッチ撮影 超高画素カメラと高級な超広角レンズが無くても、スーパー高画素な写真は作れます

アオリレンズ その一 シフト機能編

なお、縮小すれば高画素機も低画素機も一緒という話もありますが、1200万画素のニコンD3S、キヤノン5D(初代)を1200万画素に縮小して、わずかながら(=実用では気にならない)に画質が上になるのは、5000万画素機のキヤノン5DSクラスからという実験をした人もいますw2400万画素機や3600万画素機を1200万画素に縮小するなら、本来の1200万画素機のほうが、僅差で画質が良いらしいです。ただし実用上はほぼ気にならないと思いますけどw


マイクロストックの中ではかなり高額(というか、以前のISTOCKの創業者とスタッフが始めた会社なので、昔のISTOCKの値段を再現した)Stocksy Unitedの料金を見ましょう

https://www.stocksy.com/service/pricing/

Lサイズで570万画素ですね。XLサイズ、大看板とかポスターで1200万画素以上となっています。比較的高額のストックフォトのSTOCKSYですから、必要上問題あるかどうか、かなりランクの高い顧客と検証して決めているわけで、商業上問題ない基準となります。

ほとんどの手にとるサイズでは570万画素、それ以上でも1200万画素あればほとんど間に合う計算となります。

一方、peopleimages.comなど、自分の会社を持つユーリ・アーカスは、ひたすら高画素路線ですが、これは彼のセールストークです。「あざとい、シャープ、高画素」は彼のスタイルで、また数字として売り込みやすいから良く使う言葉です。その彼でも、3000万画素までで、99パーセント間に合うといっています。


追加説明 画素数に関する誤解で儲ける人々

RIP処理など高度な手法でプリントしてない、街のプリント屋さんで低画素の写真をプリントしたらだめなの?

デジタルカメラ・ポスター印刷に画素数が足りない?必要画素数とは プリント用途ならフルサイズ2400万画素 APS-Cで1200万画素でいいんじゃないスカ まあ底辺カメラマン・底辺印刷所ほど無駄 に高画素機が必要ですかねw

B0サイズ印刷でも1200万画素で十分 デジカメの画素数と印刷サイズ 必要画素数とは

ソニー1200万画素デジタルカメラα7S IIIが発売:2020年1200万画素カメラを買うメリットが有るか?

 

アオリレンズ その一 シフト機能編

ニコンやキヤノンにはPC-E とか TS-E とかいったアオリ専門のレンズがあります。 ニコンのPC-E 24mm とか キヤノンはTS-E 45mmとかの名前で売られています

[PY] フォトヨドバシ CANON TS-E24mm F3.5L II | photo.yodobashi.com

http://photo.yodobashi.com/gear/canon/lens/tse2435.html

アオリレンズとはレンズを上下左右にずらしたり(シフト)、斜めとかに傾ける(ティルト)特殊レンズです。

シフト機能のあるレンズは、ニコンキヤノンのほかにはウクライナのArax(ウクライナ製にしては高い), Hartblei(ウクライナ製にしたら目の玉が出るほど高すぎ)があおりレンズを作っていています。

https://www.hartblei.com/

そのほかシュナイダー製のドイツ製高級タイプが一時期ありました、蛇腹など応用の大きなアクセサリーがZork, horsemanなどからもでています。

一眼レフ用のアオリ機構搭載レンズはニコンがはじめに作ったようです。

【第十七夜No.17ニコンF用 PC-ニッコール取扱説明書】

http://www.nikkor.com/ja/story/0017/manual/


ここではアオリレンズのシフト(それ専用のレンズはシフトレンズとも言われる)の機能を取り上げます
 
*シフト機能について参考
【山形豪・自然写真撮影紀:アオリレンズをフィールドで使う – ITmedia LifeStyle】http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1309/27/news106.html
【ニコンDfでアオリ撮影用「PC-Nikkor」新旧3本撮り比べ】糸崎公朗(2014/1/23 08:00)
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/labo/631621.html

【FD 24mmF1.4 S.S.C. ASPHERICAL シフトアダプターで建築撮影に挑戦】輸入代理店新東京物産株式会社のブログ http://www.tokyotrading.jp/blog/201510_lens01/

こうしたアオリレンズでシフト機能(上下左右にレンズを動かす))は

 1:広角レンズで形がゆがんだ建築物をまっすぐに補正したり、

2:室内に鏡があって、撮影するとき、カメラマンとカメラが写りこんで邪魔なとき、カメラマンが左側により、レンズのシフト操作でレンズを右側に動かすことによって、カメラマンとカメラが鏡に映りこまない といったテクニック

 3:シフトで左にずらしたもの、右にずらしたものをフォトショップなどで合成して超高画素パノラマ写真を撮影するステッチ撮影の道具にする。(上下縦方向でも応用できます)

などで使われます

といってもデジタル時代なので

(1)の用途であれば、フォトショップなどで補正加工もできますし*a
そのほか、広角レンズで上下を広く取って、撮影し、トリミングで真ん中だけを切り出す。高級住宅のカタログでもなければ、これで大部分間に合うことがほとんどでしょう。
*この方法は下に紹介されてます
http://prokizai.heteml.jp/topics/?p=163

(1)の手法は、ポートレートで広角レンズや標準レンズで撮影するとき、足を長く見せたり、短く見せたりするといった撮影にも応用できますが、アイドルグラビアとかの加工はフォトショップでのデジタル加工が主流になってきているので、絶対にシフト機能がついたアオリレンズがいるわけではないんです。建築写真には、シフトレンズが必須なときもある、が正解でしょう。

フォトショップで建物のゆがみを補正すると、大体画素数が30パーセントから半分失われて、「劣化」するわけです
*参考【進化した「レンズ補正フィルター」① 写真・解説:竹澤宏】
http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/photoshop/8199.html
より買いやすい画像編集ソフト・コーレルのPaintshopにも同じ機能はあります
http://www.paintshoppro.com/jp/learn/psp-x2-slope-distortion-1.html

ソフトでやると画素数が減ったり画質が劣化するわけですが、アオリレンズで光学的にシフトをかけても周辺部分には光学的な解像度の落ち込み・色収差の増加、カメラ内蔵露出計がオーバー側に暴れるなどの劣化が生じます(シフトによる光学的な劣化は、上の参考記事で上げた・【ニコンDfでアオリ撮影用「PC-Nikkor」新旧3本撮り比べ糸崎公朗(2014/1/23 08:00)】の実験を参照されたし)。
現在ではデジタル補正、光学的なシフト動作による補正のどっちがいいというのではなく、機材を持っていける条件なら、両方をうまくミックスさせてバランスよく使うというのがよいでしょうね。アオリレンズのシフトで大体の補正をして、フォトショップなどで仕上げるのが、一番画質がいい結果とも言えそうです。

(2)の機能も、撮影する被写体にもよりますが、写りこんだカメラマンとカメラを後から消しちゃうのは、フォトショップで手間はかかるけど丁寧にやればできないわけでもないし、参考「写真から不要なオブジェクトを削除する」 https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/how-to/remove-object-content-aware.html
(3)の機能も普通のレンズでも、自分で動いたりして撮影したものを合成パノラマにする機能を持ったカメラは多くあるし、ステッチ撮影用雲台で代用できないこともない。

そもそも建築物の資料的な撮影であればともかく、風景写真であれば、ビルの上側が若干すぼまって写る普通の写真のほうが、遠近感がでてより迫力が出たりするので、シフト機能を使っても、補正はほどほどにとどめたほうがいい場合もあります
マイクロストックとかストックフォトでシフト機能がついたあおりレンズがいる場面は、実際はそれほどないですね。長期撮影旅行で一人旅だと、重くて大きなシフトレンズを持ち歩くより、軽量な通常のレンズを使って撮影し、フォトショップなどでのデジタル補正にお任せするほうが、現実的でしょう。


注釈
a:フォトショップなどの有料ソフトがなくても、直線の多い写真であれば、ビルの上がすぼまって写るパースの補正を歪曲補正まで含んで計算して修正してくれる無料ソフトがあります。
【REVIEW(12/02/28)建築写真のデジタルシフト補正に特化したレタッチソフト「ShiftN」】
http://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/514917.html

個人的に、こうしたデジタルあおりシフト機能補正で一番使う機会が多いのは、有料ですがDxO ViewPoint 2というソフトです
http://www.dxo.com/jp/photography/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB/dxo-viewpoint-2%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%A4%87%E9%9B%91%E3%81%AA%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%AD%AA%E3%81%BF%E3%82%92%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E3%81%99%E3%82%8B


デジタル補正ではなく、アナログ手法で比較的安値でアオリレンズのシフト機能を楽しむには

デジタルにしろアナログにしろ、シフト補正はそれぞれ画質劣化をするものなので、本ブログではデジタル手法だけで間に合うならそれでもいいし、両方をうまくバランスよく使うのがいい

という立場ですが。

 ※安い型落ちミラーレス一眼で、ニコンの中古レンズをシフト機能付マウントアダプターで使う方法【マイクロストックフォトならこれがレンズを使う方法では現実的かな】
最近ではソニーや富士のミラーレス一眼に、キポンのシフト機能内蔵レンズアダプターを介して、主にニコンの絞りつきの旧式レンズを(旧式レンズは機械式なので、いろんなカメラで使え、中古で安く、使い回しがしやすいので多用される。キヤノンやニコンの一部の最新の電子絞りのレンズを使うには高価な電子式アダプターがいる)、シフトレンズとして使うこともできます。マイクロストックフォトでアオリレンズというなら、ミラーレス一眼+キポンのあおりアダプター+古い主にニコン用の絞りリング付きレンズの組み合わせで絞って使うのが(ライカ用レンズを使えばおしゃれかもしれないね)、費用的には現実的でしょうね。仕事であっても、簡単な商品撮影くらいしかしない人なら、ソニーのフルサイズミラーレスに、ニコンの普通の一眼レフ用レンズをこのキポンアオリ機能付レンズアダプターをかませて使う人はいます(ニコンの一眼レンズをそのままフルサイズソニー一眼で使う場合、シフト量はどの方向も5ミリ位までが限界の模様。レンズによってはもっといけるものもあるでしょうけど。ティルトのほうはほぼ問題ないケースがほとんど)。
*キポンのティルトシフト両機能をつけたマウントアダプター
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/dressup/660971.html
3万以上という、ちょいと遊びで買うには高いかもしれませんが、1万五千円くらいで安価なシフト機能専用・ティルト機能専用タイプもあります。さらにキポンをまねた粗悪類似品だともっと安い場合もある(キポン以外の中華無名メーカーだと、ティルトシフトアダプターといっても、ティルト機能しかない粗悪品もあるので注意)。

【中古の大判カメラのビューカメラを転用】
あるいは、三脚絶対必要、でかくかさばるのがかまわい、75ミリ以上の望遠レンズを利用するのであれば(大判では75ミリでもフルサイズ一眼レフでは20ミリ相当の超広角レンズ)、中古だと安い大判のビューカメラの中古と、ドイツの古い世代の中古大判レンズ(もしくは日本製のコンゴーや、富士のフジノン、ニコンのニッコール大判レンズは中古で安い玉が出る場合もある。ニッコールSW65mmF4S / フジノンSW65mmF8 などね)+一眼レフアダプターなどの組み合わせでも費用的には安く代用できる。
http://www.mediajoy.com/mjc/original/view_adapter/view_adap45_eos.html
大判カメラを使うとこんな具合に、ぐねぐね動かせるので、アナログ手法だけであおり撮影するのであれば、大判カメラ+アダプターは最強ですね。ただし運搬・取り回しは最悪。
ただし、この大判レンズにあなたのカメラをつけるやり方は、望遠レンズは安く済む場合があっても、あなた方の使うフルサイズやミラーレス一眼で、広角レンズを大判アダプターでというのは逆に無駄。大判は銀塩大判フィルム用だと、スーパー超広角レンズでもドイツ製35ミリまでしかないので、それ以上の広角レンズをフルサイズや、APSの一眼やミラーレスで使うのは、大判レンズ利用では無理。そもそも大判用レンズで安く中古が買えるのは(フルサイズ換算20ミリくらいの)75ミリくらいのレンズまでで、現在販売されている最新設計のドイツ製大判レンズは一本で50万とか70万とか言う値段が平気でする、キヤノンLレンズが安物にしか見えなくなる値段しますし、大判カメラ用超超広角の38ミリとかスーパーアンギュロン38mm F5.6 XL、アポシロナーデジタル35mm4.5なんてのは全部生産が終わっていますし、中古でもいまだと一本20-40万くらいかなw(古いスーパーアンギュロン38mm F5.6 XLだとうまく行くと、B級中古10万くらいで中古ゲットできることもあるかも)。しかも大判スーパー超広角レンズの中古はほとんど出ない。

レンズアダプターや大判を利用するやりかただと、メーカーの専用レンズを使うわけではないので、レンズの自動絞り機能が働かないので、光学ファインダーより、絞りを絞ってもファインダーが暗くならない、電子ファインダーのほうが使いやすい。ミラーレス一眼のほうが向いてるでしょう。

ところで

最近は大判カメラは、広告だと、大判用のフィルムを使うより、中判デジタルバックを装着しての撮影が主体なので(中判デジタルバックより、フルサイズの一眼レフのほうが安上がり、かつ必要十分なケースなので普通のデジタル一眼レフが使われるほうが、回数としては多いし、商品撮影がいまや3dcgに置き換わった企業もあるので、現在絶対中判デジタルが必要なのは一部のジャンルです)、大判フィルム用ではなく、中判デジタルバックのための大判カメラ用だが実際は中判レンズの専用レンズローデンシュトック デジタルレンズの値段を見てみましょう
http://www.nationalphoto.co.jp/2F/items_digitalback_interface_sk_roden.htm

 HRディガロンS 23mmF5.6 1,080,000円

↑ニコンやキヤノンの純正レンズがとってもお買い得に見える値段ですよね。ニコンのPC-E 24mm 3.5D とかキヤノン:TS-E24mm F3.5L IIの20万ちょいなんて安いもんです。TS-E24mm F3.5LIIの中古なら16万くらい、やすいやすいwTS-E24mm F3.5Lの初代は修理がそろそろできないため中古なら6万くらいであるしw


デジタル加工でアシストできないアナログだけの手法しかなかったシノゴと呼ばれるフィルム式大判カメラが主役の時代の

大昔のテーブルいっぱいの料理撮影には

大型大判ビューカメラ、90ミリレンズ(いわゆるフルサイズデジタル一眼で広角24ミリレンズ相当)、大型三脚(あんたがたが見たら化け物の超大型になるだろ)といった構成で目いっぱいティルトシフトをかけ(レンズがカメラからひん曲がったようにセットされる)

1200ワットの発電機(ジェネレーターとかジェネとか呼ばれた)とモノブロックストロボ2台

撮影する料理に発色の相性のよいフィルム(光源がストロボ以外の場合、いろいろな補正フィルターを組み合わせなきゃいけない場合もあった)

ストロボを使う場合、初めての場所なら、本番の前に実際どううつるかテストがいりますが、試し撮りは昔はポラロイド式フィルムしかなかったので、そのセットの知識。

なんて超大掛かりな撮影機材をくみ上げていたそうですが、そうした機材を保持している、機材の取り扱い、短い時間でのセットアップと撤収ができる、フィルムの種類の選択など、操作撮影するカメラマンはプロである必要があったのはそれなりの理由があったわけです。この部分は、大昔は情報もなく、写真学校に通うとか、スタジオとかで修行してみよう見真似でマスターすることしかなかったので、情報の寡占化による師弟制度を通じた悪い意味での閉鎖独占業界のような体質が出来上がった時代もありました。

でもデジタル作業で置き換えられる部分が多くなり、無料情報がネットで出回る、解説本が売られる時代で、素人でも時間をかけると真似事ができやすくなり、簡素化してきたため、以前のような料理撮影や記念撮影とかいった仕事で生計を立てられる人が減ったわけです。

いまどき本格アナログ撮影がしたいからといってここまでの労力に見合うギャラ出したい客はいないでしょうね。

光学アオリレンズを主体にする場合も、やはりデジタルのレタッチ補正の助けを適当に仰いだほうがいいのです。


シフトレンズの活用 ステッチ撮影 小型カメラ・低画素カメラで無理のない高画素写真を作る。一眼レフ用のアオリレンズやアダプターだとパララックスの狂いが合成の障害として生じる場合があるけど・・・

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影

ステッチ撮影 超高画素カメラと高級な超広角レンズが無くても、スーパー高画素な写真は作れます

画像合成で高画質写真を作る

マイクロストックでの必要画素数は、ほとんどの会社で1000万画素です(会社によっては300~600万画素で撮影した写真でも、画素補間で1000万画素に引き伸ばして、適切なシャープ処理をかけた写真もOKなところがあります)。8年前の黄金期に比べ、比較にならないほど利益率が少なくなったマイクロストックのために3600万画素だ~5000万画素だ~とやるのは基本は無駄。実際10年前の参加者が撮影した600万画素とか1000万画素の写真は、絵としてよければ、後の時代の高画素カメラで撮影した写真を出し抜いて、今でもよく売れていたりします。3600万画素のカメラでも、1800万画素くらいで撮影したほうが全体の仕事がはかどるでしょう。

参考記事1

参考記事2

ただし、ものによっては(実際に画素数が必要な仕事である場合もあるし、編集部がソフト会社にそそのかされて、とばっちりで一時期必要も無いRAWでの撮影と現像仕上げを強いられたKen Marcusの例などもあり(過去記事)、依頼する側とか、購入する側が、カメラ雑誌やメーカーの口車に乗せられて要らないスペックを要求する場合などもありますが)、特に動かない静物や、(一部の)風景では、高画素の写真がほしい場合もあります。

そこで、画素数の少ないカメラしかない場合でも、分割撮影を行って後から一枚の超高画素写真に合成する技術があります。合成が容易になったデジタルカメラ時代には積極的に活用したい業です。この技術を使えば、超広角レンズを持って無くても、張りあわせで超広角で撮影したような写真が出来上がります。デジタルカメラの画素数が極端に少なかった時代には結構使われていましたし、今でも大型の中判カメラを持ち出したくない場合業務でも、ステッチ撮影は普通に行われますので、ストックフォトでも積極的に使えばいいのです。*できればアオリレンズ(PC-E, TS-Eとか、シフトレンズ、アダプター、その他アオリ装置を使う)ほうがステッチ撮影はうまくいきます。

こうした複数の写真から一枚の高画素写真を作る、いわゆるパノラマソフトがたくさんありますが、複数の写真を組み合わせて超高画素写真を作るのに、一番使いやすいものは、アドビのフォトショップ (Adobe Photoshop)です。フォトショップ画像の編集ソフトとして、現在寡占的な位置を占めています。月額契約制のプロ版と、初心者ファミリー向けのエレメント(Photoshop Elements マイクロストックなら利益率から考えて最初はこっちのほうを使って、儲かったらプロ版に移行すればいいかも)の2種類があります。*複数の写真をうまく自動で配列する場合、ソフトごとに得意なシーンがあったりしますので、ほかのソフトがダメなのでは無いですが、全体としては、自動でうまく一枚の写真を作成してくれるソフトで一番効率がいいのはアドビのフォトショップです。

分割撮影をした写真をこれらのフォトショップで合成して一枚の大きな写真にするためには、photomergeというコマンドを用います。

機能解説は、

『Photoshop オート機能完全攻略 超高解像度の写真を作る① 』
http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/photoshop/8243.html

↑の記事で言う画像は16ビットにして編集というのはおまじないくらいの意味で、実際には8ビットで編集してもかまいません。

『Photoshop Elements ヘルプ / パノラマの合成』
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop-elements/using/stitching-together-panoramas.html

割と簡単に高画素画像はできちゃうわけです。3000万画素とか5000万画素の高画素のカメラを、ブレ対策などで大型の三脚持ち出して、さらに高画素対応の高級な広角レンズなどで撮影するより、1000~1800万画素くらいのカメラで軽い三脚、安いレンズで分割撮影したほうが、予算も手間もかからず楽に済む場合もあります。

*できれば三脚を使ったほうがいいし、パノラマ雲台か、それに近い機材もあったほうがいいですが、手持ちでも結構うまく合成してくれます。どうやって合成するか、パソコンのほうでもできるだけ分かりやすいように、特徴のある部分を目印になるよう分割して撮影するのがコツです
露出は、マニュアルにして、どの写真も絞り・シャッタースピードを固定にしましょう(露出が分からなければ、カメラが適切と判断してくれてるシャッター速度と絞りの値の数字がでてくるので、そのまま使うか、好みでプラス側にするかマイナス側にして使いましょう)。さもないと、プログラムモードなど、オート撮影では一枚一枚の露出が変わってしまって合成しにくくなります。ピントもMFで固定したほうがいい。
また所詮機械なので、完璧でないこともあるので、小さいところでつながり方が不自然な箇所ができる場合もありますので、簡単なレベルの修正レタッチの技術を要することもあります。

ほか参考リンク
http://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/photoshop/8238.html

*普通のレンズでもステッチ撮影はできないわけじゃないですが アオリレンズのシフト機能を使うとより実用的になります 以下記事後半参照

アオリレンズ その2 ティルト機能編 弘法は筆を選ばず レンズベビーの活用 レタッチソフト機能による代用 (おまけの応用)シフト機能を応用して中判いらずの超高画質撮影