Youtubeを見て写真上達:英国のトッププロが風景写真5つの間違いを指摘【学習動画】写真がすぐ上手くなるという囁きに惑わされないように
投稿者: 5190343667gg
大部分のカメラ系Youtuberは、カメラとレンズを買わせるために番組を作っていますが
それ以外のもっと大事なスタジオ機材解説や、撮影技法の解説は、トッププロのオンライン教室が最適
英国で、商業撮影の傍ら、写真上達のオンラインスクールおよび、Blenderをr使った3DソフトのCGIなど、長年指導活動に熱心なKarl Taylorの風景写真でよくある間違い5つを解説
1:まず最初は、計画なしに撮影することだ 動画1:48
常に事前調査をするのが良い
太陽のアングルはどうか
どの方向に影が出るか
海での、Tides(海などの潮の満ち欠け=潮汐)で水位が高すぎないか、低すぎないか?
天気予報はどうか?
これらは家を出る前に(ネットで)調べられる
動画2:35 例えば、夜明けの海辺の光景を撮影するときは、僕は、岩などが濡れている時がベストだと見出している すなわち海の水位が下がるFalling Tide(下げ潮)の時間が、(海岸の岩などが濡れているので)上げ潮の海岸が乾いている時間より、海岸のGlisten(輝き)やハイライトがよりよく得られるからだ
2:構図 not being deliberate with your composition 意図的に構図を作っていない 動画2:52
風景撮影では構図が全てだ
意図的に写真を見る人の目を誘導するようにしないといけない もちろん光線や、モーション(シャッタースペードを遅くして動きのあるように見せる)も併用する
見ているものを(そのまま)撮影するのは間違いだ
何を伝えたいのか考えることだ
例えば、boulder(岩)やDriftwood(流木)を、海岸に起き、意図的にそれを構図の中に入れるのが僕のよくやることだ
3:正しい時間に撮影しない 動画3:53
目的もなく日中撮影するのは、ベストな結果をもたらさない
正しい光線状態になるまで待つ
風景撮影では、大部分、マジックアワー(トワイライトとも呼ばれ、日暮れの太陽が沈んでから15分前後、あるいは太陽が昇る前15分くらいの、60秒ほどの時間)か、ゴールデンアワー(日没直前、あるいは夜明け直前の太陽が水平線近くにある時間)といった、日没後30分、あるいは夜明け前30分の時間のことだ
(ブログ補注 ゴールデンアワーとトワイライト=マジックアワーは、混乱して解説されていることも多く、Karl Taylorもこんがらがって解説していますが、正確というかハリウッド式には、ゴールデンアワーは、日が地平で見えている時間のことで、マジックアワー=トワイライトは、地表に太陽がみえないブルーアワーの時間で、日没後15分くらい、あるいは夜明け前15分くらいに起きる60秒ほどの、素晴らしい光線状態のことを言います。空が青くなる、ブルーアワーの最高の時間は、夜明け前30分、あるいは日暮れ後30分頃)
この時間、風景は魔法の光景になる
動画4:28 とはいってもマジックアワーが全てではない、トワイライトの時間は都市景観に最適だ 空がまだ真っ暗にならなく青いからね
(*当ブログ補注 実際のところプロのTaylorさんも用語の使い方こんがらがっています(それ故多くのアマチュアカメラマンが余計にこんがらがる)。厳密には(ハリウッド映画では)トワイライトはマジックアワーのことなので、この都市光景にトワイライトが最適だというTaylorさんの発言は、実際はブルーアワーの時間帯のことを指しています 空全体が青くなる、ブルアワーの最高の時間は、日没後30分前後 夜明け前30分前後)
あるいは日中でも、強いNDフィルターを使って長時間露光をする事で、信じられない結果を出してくれる(*ブログ補注 雲などがスローシャッターで動いてぼやけて、平凡な雲ではなく溶け込むような雲となり独特の表現を出しているのが、動画4:51 これをただ普通のシャッター速度で撮影すると、空にはつまらない雲があるだけの平凡な曇天風景となる)
4: 間違ったカメラ設定を使う 動画5:03
多くのカメラマンが、一秒より、1/30秒を使いたがる
スローシャッターの効果はすごい
長いシャッター速度をつくことでモーションブラーが生まれ、特に水の流れの表現には有効だ 水の流れをシルクのような要素に変えるんだ
他にも被写界深度のことを考えない人が多いね その為必要な部分がシャープで無いことにつながる
露出と、被写界深度、動きを理解することは、写真のキーになる
*本ブログ補筆:この動画では解説されていませんが、日没や夜明けの海岸や地平線を、10段くらいのNDフィルター(ND1000)などを併用して、30~60秒くらいの長時間露光撮影するテクを使う人もいます *太陽は動きでぼやけますが、水面がなめらかになる(ND1000などを、流れの早い滝などの川の水の流れでスローシャッター撮影すると、勢いのある水の流れを殺すことになるので、海や、湖面、あるいは大河の、水がゆっくり流れた下流地域の方が、超スローシャッターは向いている)
5: not considering the viewers experience 視聴者の体験を考慮していない動画6:08
これは大事なことだが、
外に出てアウトドアを楽しむとき、そこの光景を、どうやって写真に落とし込むか考えないことが多い
写真を見る人が得る印象は、撮影者の印象と異なることは多い
撮影者が感じるmeadow(草原)の香りを写真を鑑賞する人はかげないし、潮風も見る人は味わえない、寒さとか、太陽の暖かさと言った、撮影者が現場で感じるものを、見る人は感じ取れない
見る人は二次元の写真を視覚的に見ることしかできない
そこで写真家は、撮影現場で感じたものに集中するのではなく、見ているもの、長時間露光で得られる動き、アングルに焦点を向け、そこで経験している(暖かさ、寒さ、浜風や草原の匂い)などのその場で実感している他のものは排除しないといけない
視覚でえられるもののみに集中することだ
まあ、現場で得られるものは楽しみだけど、写真を鑑賞する人は感じ取れないことに注意しよう
*本ブログ補注 撮影現場に行くとおいしい空気、潮風の匂い、とか色々他のものに感動してしまうので他のことが疎かになるが、他の人に見せる写真を撮影する場合、鑑賞する人は目に見えるもの以外のことはわからないのだから、目に見えるものに集中し、動きを表現するスローシャッターなどのトリックをうまく使う、目に見えるものだけに集中するということが大事だということ
潮汐
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