建築・不動産写真撮影で必要な超広角レンズの焦点距離【レンズ機材選び】*記事は、フルサイズカメラでの焦点距離です

投稿者: 5190343667gg

米国の写真家がグループで活動する写真機材関連評価サイトPhotography Lifeで、

Alex Colemanさんが、建築撮影での広角レンズの選び方の案内

*** 記事はフルサイズカメラでの話なので、ご自身が使っているカメラのサイズでは焦点距離が異なることに注意

また、建築写真の室内は、フルサイズで言う20mm前後で撮るのが、狭い場所でない限り、ほとんど普通です。それ以上の、むやみに短い14mmとかでの撮影で部屋を広く見せる手法は、下見にやってきたお客さんが、写真とぜんぜん違うなることもあるので、不動産販売では必ずしも、なんでも超広角レンズで、広く見せればよいというわけではないということ。

What’s My Camera Gear for Real Estate Photography? 不動産写真用の私のカメラ機材は何って?

Photography Life

By Alex Coleman 23 Comments
Published On May 19, 2022

https://photographylife.com/whats-my-camera-gear-for-real-estate-photography#wide-zoom

レンズに関しては、

While I particularly like the range offered by the 14-30mm, most brands offer a 16-35mm option, and this can work just fine. Those 2mm on the wide end aren’t necessary. (Photography Life記事より引用)私は14-30mmが提供する範囲が特に好きですが、ほとんどのブランド【のレンズ】は16-35mmのオプションも提供しており、これは問題なく使えます。 ワイド端の【余分な】2mmは必要ありません。

ただし、これは土地事情の良い米国の話なので、日本だと、広角レンズ、後、2mm余計ほしいかなというところはちょくちょくありますね

F2.8レンズは必要ない レンズが小型で軽いことのほうがもっと大事だというのはF8が基本の建築写真では当然の判断

16mm以上の広角については以下のように注意しています

Going beyond about 16mm, you’re entering into the range of ultra-wide lenses. These are definitely going to be for more niche uses. With very wide focal lengths, the feeling of the room will be thrown off, and the sense of scale being unrealistically distorted.(Photography Life記事より引用)約16mmを超えると、超広角レンズの範囲に入ります。これら【を使うのは】は間違いなく、よりニッチな【限られた】用途になるでしょう。 焦点距離が非常に広い【超広角レンズ】と、部屋の感覚が失われ、スケール感が非現実的に歪んできます。

と、フルサイズカメラでの16mm以上の広角レンズでは、不自然なゆがみが出やすいことを注意 まあそれだから14mmにこだわらなくてもいいと書くのでしょうが、

とは言っても、部屋が広めのアメリカでもそれ以上の広角レンズが必要になることがあるといい、

My 11mm sees only limited use, typically for trying to squeeze a shot in for small bathrooms. These shots are never artistic accomplishments, but for most clients, it’s just important to have them documented (Photography Life記事より引用)私の11mm【12ミリの間違いらしい】は限られた用途しかなく、通常、小さなバスルームを写真に収めようとするためのものです。 これらのショットは決して芸術的な成果ではありませんが、ほとんどのクライアントにとっては、それら【の撮影写真を】を【販売用に】資料化することが重要です

というわけで、彼はそういった非常に狭い場所での撮影に、Laowaの12mmレンズを推薦すると書いています。

この部分は、狭い場所が多い、日本の家屋に当てはまるので、日本だとやっぱりフルサイズで12mmくらいまでカバーするレンズもあったほうが、建築写真ではいいかなという話にもなります。

日本の建築写真家さんが、キヤノンのEF11-24mmを使っているのがありますが、この北米の記事からも、日本だと、10~12mmあたりをカバーできるレンズがあったほうが、建築写真が専門の仕事ならいいかなとは言えるという話になりますね

まあ、日本国内で建築写真がメインの人なら

フルサイズ用だと

Canon EF11-24mm F4L USM

SIGMA 1224mm F4 DG HSM (Nikon Fマウント、キヤノンEFマウントのみ*シグマSAマウントもあるが、順次廃止が決定マウント)

Samyang XP 10mm F3.5 EFマウントしかなく、他社に流用するにも電子マウントアダプターが必要

LAOWA 12mm F2.8 ZERO-D

Sony FE 12-24mm F2.8 GM.

Sony FE 12-24 mm F4 G

Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED

NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

IRIX 11mm f/4.0

あたりを候補として考えればいいのかなと、

日本だと12-24mmあたりのズームがあれば、建築用にはいいという判断ができます。フルサイズだと、20mm前後が一番収まりが付きやすい、室内写真のスタンダードなのは国が違えど変わりませんが

またLAOWA (ラオワ) 11mm F4.5

は、フルサイズ対応でなんと62mmフィルターが使えるので(ただし超薄型でないと蹴られる)、意外といいかも?ですが、絞っても、周辺はまあなんとかクラスで、かなり周辺減光が残るタイプらしい。後、電子的な連動はどのメーカーのカメラともしない

他のことが専門で、なんかの取材で店の中とってくださいくらいの話だと、フルサイズ16mmくらいのレンズで頑張るくらいでいいとは思いますが

16-28mm, 14-24mm, 16-35mmレンズをメインの場合は、10~12mmくらいの単焦点レンズも持っておいたほうが、部屋の小さい日本では、建築写真で役に立つかもしれません


その他、

三脚はジッツオ愛用者だが、予算がないなら、Benro, Robus, か Manfrottoを推薦。HDR撮影やFlambient Method撮影をするなら、旅行用の軽い三脚ではなく、しっかりとした三脚をアドバイス アルミ、カーボンはあまり関係ない

床に傷を入れないように、足の先っぽが爪やスパイクになっていたり、傷んだゴム足であれば避けるように

この人は、自由雲台推奨派で、

おすすめ自由雲台は、RRS BH-55(アルカスイスのZ1+相当)ボールサイズが50mmクラスの自由雲台。この人はメイン雲台として自由雲台を使うので、最大サイズを推奨しているんでしょう。実際は、もっと小さいのでいいかもとも書いてるし。大型自由雲台の代用としてギア雲台の利用もありと、自由雲台優先の使い方が彼の基本

***ギア雲台のサブ補助に自由雲台を使う人は、1~2ランク低い44mm、36mmくらいのボールサイズの自由雲台で良いとする人が多数

ストロボは、Godox AD200マンセーと書いています


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