Blender 2.80(Ver2.81以降ではうまく行かない[後日追記]Version2.90では再び動くようになりましたが、次のバージョンではまた動かなくなるとの話もあります ) Vroidモデルを読み込む方法【忘備録メモ】古いバージョンのBlenderを新しいバージョンと共存させる方法
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最新情報2020年5月29日 バージョン0.9.4が登場して一日もしないうちに、新しいバージョンのVroid Version 0.9.5が大慌てで出されましたが、VRIMエクスポートしたものをBlenderのVRMプラグインで読み込ませると、一応支障はない模様です。2020年5月28日 本日公開されたVroid Studio バージョン0.9.4では、バージョン0.9.3のような、VRMでエキスポートしたモデルが、VRMインポートプラグインを噛ませたBlender Ver2.80で読み込めない不具合はとりあえずなくなりました。
【最新情報2020年5月24日追記】2020年5月に公表された、Vroid Studio バージョン0.9.3は、VRM出力のパラメーターが変わったのか、Blenderのプラグインを使ったVRM形式での読み込みができません。
Vroid Studio バージョン0.9.1、及びバージョン0.9,4、バージョン0.9.5から出力したVRM形式のファイルはVRMインポートプラグインを組み込んだBlender2.80で読み込めます。
*Vroid Studioの過去バージョンの入手は、
の過去のバージョンという項目をクリックすると、ダウンロードリンクがでます(あまり古いバージョンになるとリンクが消えるので、過去バージョンが欲しい場合は早めに入手しましょう)
Vroidというアニメ人物作成ソフトは、ベータ版のまま開発が止まっています。が、このソフトで作ったモデルを「自分の著作物として使っていい」という、向こう側が権利放棄の「加工用素体」として簡単に人形3Dモデルが作れるので、これを利用して他のソフトで加工して、色んな人型モデルを作る人もいます。
人体以外にも、アニメ系の髪の毛は、操作がかんたんで作りやすいし。
一からモデルを全部自作するより時間が短縮できるし、3Dソフトをいじり始めてまだ日が浅く、一からのモデリング、さらにテクスチャ製作や、リギング(骨格組み込み、シェープキー作成)などの細かい工程を覚えるのは後回しにしたい、とりあえず既製のモデルで遊んでみたいとか、自分でのモデル作成は、モデルの構造を理解してからという人には、Vroidで素体を簡単に作って加工するやり方は有効です。
とりあえず使うところから覚えるだけでもいいわけです。
さて、VRoid Studioで作成したVRMを、Blenderに持ち込むには?
Blenderでは、Vroidを読み込んで加工するためのプラグインを出してくれている人がいます。
まず絶対必要なのは、
1:VRM_IMPORTER_for_Blender2_8
https://github.com/iCyP/VRM_IMPORTER_for_Blender2_8
↑ Blender2.8 アドオンのインストール方法
あと、↓のアドオンは、VR用にVroidを使うためのBlenderでの最適化ツールであり、なくてもいいです.また、VR用に軽量化するなどのため、モデルを自動編集してしまい、Blender上で、モデルの編集自由度を下げる可能性もあります。が、VR用のシェイプキー追加(Poserなどではモーフという)もしてくれるし、あったほうが作業効率が上がることもあるので(当方はさらに他のソフトに飛ばすための中継としてBlenderを使うので)、ニーズに合うならダウンロードしたいのが、
2:Cats Blender Plugin
https://github.com/michaeldegroot/cats-blender-plugin
Clone or Downloadの緑のボタンを押すと、Download Zipのメニューが出るのでマウスで左クリックでダウンロード。
これらを、BlenderにAdd Onn(プラグイン)としてインストールします.
3:上記のプラグインに対応した、古いバージョンのBlender。当方の環境では、VRM_IMPORTER_for_Blender2_8は、Blender2.81以降では動作しないので(人によっては、Blenderのバージョン2.82でも、上記のプラグインを動かせる人もいる模様だが、自分ので動くのは、Ver.2.80までのBlender。プラグインの作者があとから新しいバージョン用にプラグインをアップデートしてくれる可能性はありますが、ボランティア仕事なので、保証はない)、古いBlender2.8を
https://download.blender.org/release/
から探し(大昔のバージョンがいつでもダウンロードできるのがBlenderの良いところ)、Win64ビット用のを以下で探します
https://download.blender.org/release/Blender2.80/
当方はWin10の64ビットを使っている+バージョン2,82aをインスコしているので
blender-2.80-windows64.zip
というZip版を選びます msiというインストーラー版を選ばない理由、これは自分のPCにインストールしてあるより新しいバージョンと競合させないためです。
Blenderはインストールせずとも、そのまま起動できるので、ダウンロードしたZipを解凍し、
Blenderをクリックすれば、古いバージョンのBlenderが、新しいバージョンのBlenderをアンインストールせずとも起動し、古いバージョン、新しいバージョンの併用が可能となります。
さて、古いバージョンのBlenderに、プラグイン=アドオンをインストールが終われば、まず、Vroidで簡単にモデルをいじって、加工用の素体を作る作業を終わったら、VRMファイルとしてエキスポート保存をします。
それをBlenderで読み込むわけです、アドオン=プラグインがきちんと読み込まれればVRM読み込み項目が以下のようにでてくるので、VroidでVRM保存したモデルをBlenderに読み込みます。
すると変換に時間がかかるのかちんたら画面が止まったままになりますが、やがてモデルが読み込まれます。が、表皮データー=テキスチャ(テクスチャ)が剥ぎ取られた形で現れます
この場合、1)手動でテキスチャを張り直すという作業をするのもありですが、2)
Cats Blender Pluginの機能を使ってテキスチャをモデルに張り直す
方法が手軽です。↑の画面の白く囲った箇所の矢印をマウスで左クリックしましょう。
CATSの文字が現れるので、マウスで左クリック。
以下のメニューが出るので、Fixのボタンをマウスで左クリック
すると、数~10秒後に髪の毛以外のテキスチャが自動で復元されます
たまにこのFIX機能がうまくきかず、真っ黒になったり、紫色になったりすることがありますが、そのときは手動でテキスチャ(マテリアル)をはりなおす作業がいります
さて、髪の毛のテキスチャが復元されないので手動作業ですが、髪の部分をマウスなどで選択し、
画面右下に出てくるContext(マテリアル)タブを開き、タブ内のSurfaceの右側の長方形をマウスで左クリックで開くと出てくるメニューでPrincipled BSDFを選ぶと、髪のテクスチャ(テキスチャ)が復元されますが正確ではないので
Base Colorと書かれている右の長方形をマウスで左クリックするとメニューが出るので、Image Textureを選び、
山のマークをマウスで左クリックすると、どのテクスチャ(テキスチャ)貼るの?と選択メニューが出てくるので髪の毛(Hair)のテキスチャを選ぶと選択終了。
髪の質感が、Vroidのときとは大分変わっているので必要なら、Shading メニューに切り替えてマテリアル調整。*更にPoserなどの他のソフトで使う場合は、Blenderでは作業せずそのソフトで修正するのが良い。
4:【微妙・必要?】あと、最近PIXVのVroid Studio開発者が、Blenderに取り込んだVroidモデルのAutoIK対応セットアップ処理をしてくれるプラグインを公開しています。リグ=骨格について詳しくないなら、このプラグインで自動処理もいいでしょう
ですが、当方の環境では、Blender 2.80でテストしましたが、エラー表示が出て、ボーンの親子関係とかを解体してくれるとかの障害が出る、お騒がせプラグインでしかないので、このプラグインは使用してません。
入れるなら↑で取り上げた
Cats Blender Plugin
のほうがいいです
Blender_VRMAutoIKSetup v0.1 #Blender #gamedev #Python #VRoid #VRM
https://booth.pm/ja/items/1697977
なお、この↑のプラグインは、公式の作者がアップデートやめている、他の協力者による非公式アップデート版である
VRM_IMPORTER_for_Blender2_8のBlender 2.82. 2.83対応版に組み込まれているので
_ U N O F F I C I A L _ __incomplete__ VRM IMPORTER and EXPORTER for Blender2.8x
https://github.com/saturday06/VRM_IMPORTER_for_Blender2_8
この非公式版の
VRM_IMPORTER_for_Blender2_8のBlender 2.82. 2.83対応版
をインストールした場合は、Blender_VRMAutoIKSetup v0.1 #Blender #gamedev #Python #VRoid #VRMのプラグインは、いりません。
***ただし、この
VRM_IMPORTER_for_Blender2_8
のBlender2.83対応非公式アップデート版は、当方のBlender2.83では起動しません
。
あと、VroidはTriangulate(三角)ポリゴンで形成されているので、Blenderでの編集時には、Quad(四角)ポリゴンに、若干形が変わる可能性がありますが、変換したほうがいい場合があります(参考リンク)。特に今後Vroid以外でこのモデルを使うなら、三角ポリゴンの扱いが上手くないソフトもあるので、四角ポリゴンに変換したほうがいいともいえます。全モデルを選択(aキー)、alt+Jで四角ポリゴンモデルに変換できます。
*四角ポリゴンのモデルをTriangulate=三角ポリゴン構成に戻したいときは、モデルを選択、その後Ctrl+t
当方は、2D(平面の写真や動画、イラスト)が主体なので、頭部や髪の毛だけ、FBX→CR2変換などを通じ、PoserやDazのきせかえ自由な素体に移植して(Geograftとかペアレントの見た目ごまかしじゃなく、頭部のみ完全挿げ替えのスタンダローンモデル=V4や、G8やG3互換のアニメ頭部モデルとかできて面白いですよw)使うので、余計な胴体とかは全部削除しちゃいます。
注意:Vroid Studioはバージョンごとに、多少規格が変わるので、現在は開発停止状態ですが、今後改良版が出た場合、データ互換性が無くなる場合がある。
バージョン0.83ベーターが最終バージョンですが、今後アップデートが再開されるとVRM出力の形式が変わり、Blenderで読み込めなくなる(同じVroid Studioであっても)可能性があります
何度も書きますが、3Dソフトでは、標準操作でもたまに起きますが、こういった変換コンバートみたいな変速技を使う操作は特に、とある人がうまくいく方法を自分がやっても何故か違う画面や、結果がでたり、これ本当にコンピューターの世界か?ということはよく起きます。
自分のパソコンでは何回やってもうまく行かない場合、自分がなにか見落としている場合も結構ありますが、何故か自分の環境ではそうならないということもありえますので、かっかこない、諦めが肝心なことも大事になってきます。
現在のBlender ver 2.81から2.82は、VRMインポートのアドオン=プラグインは動作しませんので(動く人がいるらしいですが当方の環境では動かない)、古いBlender2.80を作動させて変換させるのですが、Blender 2.80でVroidから読み込んだモデルを、blend形式で保存すれば、Blender 2.81以降の新バージョンのBlenderでも開けるようになります(VRMでの保存は、Blender 2.81以降では現在のところ不可、誰か対応プラグインを作る人が出れば話は別ですが)
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https://forum.smithmicro.com/topic/713/successful-blender-to-fbx-importing/2
Vroid Studioは、アニメ系に特化した、簡易3Dモデル作成ソフトですが、もう少しリアル寄りの似たようなBlenderで使いやすいソフトとして、MakeHumanやMB-Labがあります。
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